Please,Call My Name

叶けい

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最終話 ハッピーバースデー

love scene 初めて

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※R18※


―大知―
もう何度目なのか分からないキスを繰り返していたら、急に鼻がむず痒くなってきた。
「……ちょ、ごめん」
眞白から顔を背けるや否や、思い切りくしゃみが出る。
「あー……ていうか、さむっ」
思わず身震いする。外を見れば、ちらついている程度だったはずの雪はすっかり本降りになっていた。
「眞白、寒くない?」
剥き出しの胸元を指して聞くと、小さく頷きが返ってきた。
「寒いよね?俺もう帰るから、部屋に」
台詞がそこで途切れた。
「……ま、眞白?」
倒れ込むように抱きついてきた細い身体を受け止める。
「どした?」
「……もう帰るん?」
耳元で、くぐもった声が聞こえる。
「まだ帰らんといて……」
そんな可愛い事を言われて帰れるはずがない。
でもさすがに時間が遅過ぎる。日付はとっくに変わってしまっただろう。
ということは、終電は既に無い。
しかし歩いて帰ろうにも、大粒の雪が道路をすっかり覆い隠してしまっている。
一体、どうすれば。
「眞白……あのさ」
抱きつかれたままでは会話できないので体を離し、目を合わせた。
「お姉さん、いるんだよね?」
部屋の扉を指差して聞く。すぐに頷くと思った。
予想に反し、眞白の首が横に振られる。
「え、いないの?」
驚いて聞き返すと、頷かれた。
妙な緊張感に包まれ、喉が変な音を立てる。
眞白は何か言おうとして躊躇い、スマホを触るような仕草をしてみせた。
スマホ貸して、という意味だと理解し、いつものアプリを起動してから眞白に渡してやる。
眞白は何やら文を打つと、ちらりと上目遣いに視線を寄越してからスマホの画面を見せてきた。
『姉ちゃんは彼氏の所に行ったから朝まで帰って来ない』
その下に続く文を読んで、鼓動が速くなった。
『泊まっても平気やで』
眞白を見た。濡れた瞳と目が合った。
―そっと、手を引かれた。

***
ワンルームなのかと思っていたけれど、入ってみたら結構広い部屋だった。
リビングらしいスペースには青い生地のソファとテーブルが置かれている。壁際には背の高い本棚があり、小さなデスクとキャスター付きの椅子があった。眞白の勉強スペースなのかも知れない。
「この部屋は?」
扉の閉まった部屋を指差す。
「そこは姉ちゃんの部屋やから。開けたらあかんで」
「いや、開けないけど……」
「お茶飲む?」
「あ、うん」
急須にお茶の葉を入れ、ポットのお湯を注ぐ後ろ姿を見つめる。
どうしよう。
部屋まで入ってきて今更どうもこうも無いのだが、とにかく落ち着かない。
ソファに目をやる。何だか妙に広いソファだった。もしかしてこれはソファベッドなのか。隅には枕になりそうなクッションも置かれている。
「座ってええよ?」
「あ、うん」
お茶を持ってきた眞白に促され、そっと腰を下ろした。スプリングが結構柔らかい。
はい、と差し出されたマグカップを受け取る。
「ありがとう」
湯気の立つお茶を啜る。
「可愛いマグカップだね」
パンダの模様がついたカップをしげしげと眺める。
「お姉さんの?」
「え?」
「これ、マグカップ。可愛いね」
指差すと、ああ、と眞白は頷いた。
「それ、この間ハルが置いていってん」
「え、ハル?」
「来客用のカップ割れちゃって。ハルが自分の部屋から、持ってきて……」
俺の表情が硬くなったのに気づいたのか、言葉が途切れる。
「大知くん……?」
ソファの前にある背の低いテーブルに、マグカップを置いた。眞白が手に持っていた方も取り、並べて置く。
「どうし、」
ん、と眞白の喉が鳴る。俺が不意に唇を重ねたせいだった。そのまま、勢いでソファに倒れ込む。スプリングが軋んだ。
「大知くん……?」
「あのさ、知ってた?」
眞白の顔の横に手を着き、見下ろす。
「俺、ずっとハルに嫉妬してたの」
「……え?なに?」
「何かって言うとすぐ、ハル、ハルって」
「ハルが何?」
「ハルって、眞白の事になると急にむきになるんだよね。幼なじみなのは分かってるけどさ」
「ねえ、大知くん……」
「まさかとは思うけど」
余計な疑問が口をついて出る。
「ハルと、そういう仲だったりしないよね?」
「……何を喋っとるんか分からん」
泣きそうな表情をされ、熱しかけていた頭が冷えていく。
「ごめん……」
細い腕を掴み、引っ張り起こす。
「何でもない、ごめん」
誤魔化そうと顔の前で振った手を掴まれる。
「ハルが何?」
さっきまでと違う強い眼差しで見つめられ、逃げられなくなる。
「……妬いてたの」
俺の手を掴む細い指に、指を絡ませる。
「ハルは、俺が知らない眞白を、知ってるから」
分かるようにゆっくり話す。
「嫉妬、してた」
「……嫉妬?ハルに?」
ようやく俺の言っていた事を理解した眞白の目に戸惑いが浮かぶ。
「ハルは、そんな……ただの友だちやで」
「うん、分かってる。ごめんね」
眞白の手を離し、さっき置いたマグカップに手を伸ばそうとした。それを阻むように両頬を手で挟まれる。
気づけば唇が重ねられていた。
「……何で妬くん」
ほとんど触れたままの唇から溢れる息が、くすぐったい。
「俺が好きなのは、大知くんやで」
潤んだ黒い瞳に吸い込まれそうだった。引き寄せられるように口付けた。
柔らかい唇を何度も塞ぐ。そのうちに触れるだけじゃ物足りなくなってきて、舌が絡み合い、どんどんと口づけが深く長くなっていく。
さっき抱き起こしたばかりなのに、気づけば再びソファに眞白の体を横たえていた。
お風呂上がりの石鹸の匂いが理性を狂わせる。頭の奥が沸騰しそうだった。
緩く羽織っていただけの上着は、胸元から手を入れたら簡単に脱げた。華奢な鎖骨と肩のラインが覗く。
首筋に唇を当ててみると、ぴくりと身体が反応した。優しく吸いながら舌先でつつくと、声を堪えるように俺の肩に顔を押し付けてくる。
スウェットの中に手を差し入れてみると、俺の二の腕あたりを掴んでいた眞白の手に力が入った。
下着の上から触れたそこは、既に少し湿って熱くなっていた。
「……ん」
俺の耳元で、眞白が小さく喉を震わせる。
それとほぼ同時に、俺の服の中に手が差し込まれたのに気がついた。
裾からたくし上げようとしてくる眞白の手首を、思わず掴む。
「あのさ、眞白」
「……?」
「その……」
聞いてどうする、と思いながら勝手に口が動いた。
「初めて、だよね?」
どこか慣れた手つきに疑問を感じての問いだったけれど、すぐに聞いた事を後悔した。
俺の唇の動きで何を聞かれたのか理解したらしい眞白の顔が、どんどん赤くなっていく。
「ご、ごめん。余計な事聞いた」
「……」
黙ったまま、眞白はゆっくりと体を起こした。デリカシーのない事を言って怒らせてしまったかも知れない。せっかく良い雰囲気だったのに。
もう帰れ、と言われるのを覚悟する。
脱げて肘まで剥き出しになった服を直そうともしないまま、眞白は俺と目を合わせた。
怒ってるような、泣き出しそうな、そんな表情で。
「初めてだよ」
「……」
「手繋いだのも、誰かと同じベッドで寝たのも」
「うん」
「……キスも……恋をしたのだって全部、大知くんが初めてや」
「うん」
ずっと潤んでいた瞳に、涙が満ちていく。
「大知くんしかおらん……っ」
「うん、分かった。ごめん」
震える唇を覆うように口づけ、ウエストのゴムに指を掛ける。下着ごと一気に膝まで降ろした。
「っ、!」
驚いた眞白が肩を掴んでくる。構わず、下に履いていた物を全部脱がすとソファの下へ放った。咄嗟に閉じようとした膝を押さえて開かせ、肉付きの薄い腿の間へ顔をうずめる。
「……っ!」
髪の中に指が絡んでくる。静かな部屋の中に、濡れた音が響いた。
「はぁ……っ、は……っん……」
荒い呼吸の合間に甘い声が混じる。
やめて欲しいのか、それとも本当はもっと強く押し付けたいのか、細い腰が時折緩く揺れた。
どんな顔をしてるのか気になり、そっと目線を上げる。首筋まで真っ赤にし、華奢な両肩を上下させる眞白が視界に入った。
声を堪えようとしているのか、眉根をきつく寄せて喘ぐ眞白を見つめていたら、閉じられていた目が薄っすら開いた。視線が交わる。
俺に見られていたのに気づくと、眞白は顔を背けてしまった。
「……っ嫌や、そんな……見んといて……っ」
焦って顔を隠そうとする細腕を捕まえ、優しく押さえる。
「隠さないで。ちゃんと見せて」
「っ、や……大知く……っん……」
熱い吐息ごと唇で覆う。
「可愛い、眞白……」
細い脚を広げ、すっかり溶けたそこへ再び舌を這わせた。
「あ!……っや、あ……っ」
「……眞白、声」
しー、と指を立ててみせる。隣の部屋に聞こえそうだった。
「っ!」
真っ赤になって口を押さえる仕草があまりに可愛くて、つい笑ってしまう。
「もう、本当に」
手をどかし、唇を食むように重ね合わせる。
「可愛すぎて困るよ」
上に着ていた物を一気に脱いだ。眞白のことも全部脱がして膝の上に載せ、向かい合って抱き締める。
きっと自分でも触った事がないはずの場所へ、背中側から優しく指を押し込んだ。
「!いっ……」
「痛い?」
聞くけど、ちゃんと俺を見てくれていないせいで伝わらない。
眞白、と空いている方の手で背中を叩く。
「力抜いて」
「……っ」
目尻に涙を溜めながら俺を見た眞白に、大丈夫、と言いながら両肩を触ってみせた。
無理、と殆ど吐息だけの声が返ってくる。
「恥ずかし……っ、痛い、し……」
「や、でもさ……俺も、もうこんなんだし」
眞白の手を取り、触らせてみた。
「あ、……」
「……ね?」
眞白は覚悟を決めたのか、ぎゅ、と強く首にしがみついてきた。
少し浮いた腰を捕まえ、もう一度中へ指を差し入れる。
耳元で、眞白が苦しそうな息を漏らした。
こんなに狭くて熱い中を柔らかくするには、ずいぶん時間がかかりそうな気がする。でも、さすがにもう限界だった。
挿れてしまえば後はどうにかなるんじゃないのか、と性急な考えが頭によぎる。
気を抜くと切れそうになる理性をどうにか繋ぎ止めながら指を動かしていると、少しずつ眞白の体から力が抜けてきた。
もう少し、と指を奥まで押し込む。
「っ!」
途端に眞白の身体が強張った。
「痛い?」
顔を見て聞くと、首を横に振られた。
「眞白……?」
「……っ、もう、ええよ」
「え?」
「いれて……」
上気した頬に、一筋汗が伝う。
煽られても耐えられるほどの理性は、とっくに無かった。
「ん、……」
うなじを捕まえ、唇を塞ぎながら体勢を変える。
膝の上に載せていた細い身体をソファに横たえ、薄い胸に付きそうなほど高く脚を上げさせた。
自分で煽っておきながら少し怯えたような表情をした眞白の、顔の脇に肘をつく。
「……いいの?」
一応聞いたけど、結局反応を待っていられなかった。
どうしようもない程張り詰めたそこを、緊張で竦んだ眞白の身体の奥へ押し当てる。
「!いっ……た……っ」
俺の肩に必死にしがみついてくる、眞白の手に力が籠る。
「あ、や、待って、まっ……っん」
悲鳴に似た声を上げる眞白を宥めるように唇を重ねる。優しく口の中を愛撫しながら、力が抜けたタイミングで腰を落とした。
「んっ……っ!」
「……は、……」
―熱い。思わず声が漏れる。
「……眞白……」
「っ……」
ぎゅ、と強く目を瞑っていた眞白がゆっくりと瞼を開く。瞬きと一緒に、汗か涙か分からない雫が溢れて伝った。
ずっと俺の肩に縋ったままだった眞白の手が離れ、俺の首元で揺れているネックレスの先に伸ばされる。お揃いの指輪を摘むと、微かに口角が上がった。
「こ、れ……」
「ん……?」
「ずっと、着けてて、くれるん……?」
「うん」
眞白の細い手を握る。
「俺と、眞白の、秘密」
伝わったか分からないけれど、眞白は微笑んで俺の首に手を回してきた。引き寄せられるまま唇が触れ合う。
その瞬間、身体の中心が強く疼いた。
「……っ!」
「眞白……」
もうだめだ、と思った時には、眞白の身体の下でソファが強く軋んでいた。
「あ!やっ……っ、だい、大知く、……っん」
泣いてるみたいに喘ぐ声の中に、時折俺の名前が混じる。
「大知くん……っ、すき……っ」
「……眞白……っ」
細い身体を目一杯抱き締める。
―もう、聞こえなくたって構わない。
言葉にしなくても、触れ合う肌の温もりが全部伝えてくれる。
君が愛おしい。全部欲しい。誰にも渡さない。

―眞白。
君を、愛してる。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

ノア吉
2023.12.15 ノア吉

眞白くんの歯がゆさとか上手く言い表せない気持ちが大知くんに伝わって欲しいな
そして歯がゆさ故に大知くんに八つ当たりのようになってしまった事を眞白くんが謝れたらいいな

叶けい
2023.12.16 叶けい

コメントありがとうございます☺️

解除

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