甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・

Love gauge:120 尊過ぎる恋心

＊3＊

───駄目ってどういうこと？翻訳がうまく浮かびそうにないってこと？それとも私が何か・・・。

不安を感じていると痛いくらいにぎゅっと抱きしめられる。

「触れちゃったらもう・・・駄目だ。」

「！！」

弱々しい声に連動するように腕の力が弱まったと思ったら、次の瞬間唇が塞がれていた。溜め込んだ想いをぶつけるような乱暴で余裕のないキス。荒い吐息の音と濡れた音が鍾乳洞内に響く。

唇が離れると元々疲れていた私はぐったりとトキに身を預けてしまった。

「好きだ。ユニのことが好きでたまらない。」

「！！！」

その言葉に一瞬で体が目覚めた。隅々まで力が入ってしまう。

「あの夜一線を越えてしまって・・・ベッドのある部屋で隣で仕事してたらユニを押し倒さないなんて無理だと思ったし、これ以上好きになるのが辛くて離れた。『好きだ。』って言葉がすぐにでも口から飛び出してしまいそうで。そんな言葉知らないって自分に言い聞かせてた。」

「ど、どうして？ビジネスパートナーだから？」

そう聞くとトキは表情を固くした。

「・・・俺は、ユニの元彼と同じようなことをしてたんだ。」

「！？」