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Love gauge:90 赤過ぎるふたり
*9*
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───もう自分の恋心から逃れられない。
観念してゆっくりと顔を上げると、トキがハッとしたような表情になった。まずい、と思っているようにも感じて、顔に何かついているのだろうかと心配になり、再び俯こうとすると『すごい、綺麗だ。イヤリングが、じゃなくてユニが・・・。』とささやく。まるで金平糖をシロップに浸けたかのような甘過ぎる響きを持った言葉だった。そのまま、そうするのが当たり前のように唇が重なった。
今までとは比べ物にならないくらい深くて激しいキス。唇の内側の熱くて潤った粘膜や舌が繋がってひとつになっていくようだ。
どちらのものかわからない吐息の音や声が漏れて、静まり返った広い部屋の空気をどんどん甘くしていく。そんなはずはないのに甘い香りがする気がする。壁やインテリアがお菓子で出来ているんじゃないかと思ってしまうくらいだ。
媚薬に酔ってしまったかのように体の力が抜けてしまった私はそのままゆっくりと抱き上げられてすぐ後ろにあったツインベッドの一つに寝かされた。体勢が変わったことでより激しい触れ合いになっていく。
───トキがすごく興奮してるのがわかる。私に対してこんなになってくれるなんて嬉しい・・・私も興奮してることばれちゃってるよね・・・恥ずかしい・・・でも、もう止められない。全身を恋心に支配されちゃってる。
トキの唇が私の唇を離れて、イヤリングをつけたばかりの耳に触れた。あの男性の為に開けたくなかったピアスを開けた耳を慈しむように優しく触れてくれる。まるでそうしたら私の心の傷が癒えるとでも考えてくれているみたい、なんて思ってしまう。
観念してゆっくりと顔を上げると、トキがハッとしたような表情になった。まずい、と思っているようにも感じて、顔に何かついているのだろうかと心配になり、再び俯こうとすると『すごい、綺麗だ。イヤリングが、じゃなくてユニが・・・。』とささやく。まるで金平糖をシロップに浸けたかのような甘過ぎる響きを持った言葉だった。そのまま、そうするのが当たり前のように唇が重なった。
今までとは比べ物にならないくらい深くて激しいキス。唇の内側の熱くて潤った粘膜や舌が繋がってひとつになっていくようだ。
どちらのものかわからない吐息の音や声が漏れて、静まり返った広い部屋の空気をどんどん甘くしていく。そんなはずはないのに甘い香りがする気がする。壁やインテリアがお菓子で出来ているんじゃないかと思ってしまうくらいだ。
媚薬に酔ってしまったかのように体の力が抜けてしまった私はそのままゆっくりと抱き上げられてすぐ後ろにあったツインベッドの一つに寝かされた。体勢が変わったことでより激しい触れ合いになっていく。
───トキがすごく興奮してるのがわかる。私に対してこんなになってくれるなんて嬉しい・・・私も興奮してることばれちゃってるよね・・・恥ずかしい・・・でも、もう止められない。全身を恋心に支配されちゃってる。
トキの唇が私の唇を離れて、イヤリングをつけたばかりの耳に触れた。あの男性の為に開けたくなかったピアスを開けた耳を慈しむように優しく触れてくれる。まるでそうしたら私の心の傷が癒えるとでも考えてくれているみたい、なんて思ってしまう。
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