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Love gauge:90 赤過ぎるふたり
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他の水槽をざっと見てからおみやげショップに向かう。本日は特別にここもこの時間までオープンしていた。
「あ、これ、好きなパーツを選んでアクセサリーに出来るんだって。好きなだけ繋げられるみたい。ネックレスとか・・・あ、イヤリング可愛いな。」
私がサンプルのイヤリングに触れていると『好きなの選べば。買うから。』とトキがぼそっと言ってきた。
「え?いいよ、自分で・・・。」
「誕生日プレゼントだから。」
「え、でも、お花もらったよ?」
「あれはその・・・料理の礼だから。ほら早く選べ。他の人も買うかもしれないからここ空けないと。」
急かされてパーツを選ぶ。右はクラゲと珊瑚、左はヒトデと貝殻のモチーフにした。トキが『これだな。』と私の手からモチーフを奪い取りすぐ隣のレジでお会計を済ませる。レジの後ろでお店の人がイヤリングの部品に選んだモチーフを取り付けてくれるようだ。
その隙に私も彼に何か、とアクセサリーコーナーを物色する。『言っとくけど俺、金属アレルギーだから。革とかのアクセサリーもしないからな。』私の思惑を阻止するかのようにトキがぴしゃりと言う。
「~~っ・・・!」
上の方を見渡すと向こう側の壁にTシャツが飾ってあった。たたた・・・と忍者のように小走りでその下の棚まで行って商品を探す。
「あ、これ、好きなパーツを選んでアクセサリーに出来るんだって。好きなだけ繋げられるみたい。ネックレスとか・・・あ、イヤリング可愛いな。」
私がサンプルのイヤリングに触れていると『好きなの選べば。買うから。』とトキがぼそっと言ってきた。
「え?いいよ、自分で・・・。」
「誕生日プレゼントだから。」
「え、でも、お花もらったよ?」
「あれはその・・・料理の礼だから。ほら早く選べ。他の人も買うかもしれないからここ空けないと。」
急かされてパーツを選ぶ。右はクラゲと珊瑚、左はヒトデと貝殻のモチーフにした。トキが『これだな。』と私の手からモチーフを奪い取りすぐ隣のレジでお会計を済ませる。レジの後ろでお店の人がイヤリングの部品に選んだモチーフを取り付けてくれるようだ。
その隙に私も彼に何か、とアクセサリーコーナーを物色する。『言っとくけど俺、金属アレルギーだから。革とかのアクセサリーもしないからな。』私の思惑を阻止するかのようにトキがぴしゃりと言う。
「~~っ・・・!」
上の方を見渡すと向こう側の壁にTシャツが飾ってあった。たたた・・・と忍者のように小走りでその下の棚まで行って商品を探す。
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