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Love gauge:70 気になり過ぎるメール
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「水族館のスペシャルツアー!?」
昼食から戻ったトキに『よかったら一緒に行かない?』と誘われた。
「何年か前にすごく流行ってて今はその頃より半分くらいになっちゃってるんだけど、夏休みの特別なイベントとして人気なんだ。水族館に泊まるイベントだと親子限定とか女子限定とかあるけど、今回のは特にそういう縛りはなくて、夜、それぞれで夕食食べてから水族館に行って解説してもらいながら鑑賞して、近くのホテルに泊まってそこで朝食食べて、また朝水族館に行って普段は見られない裏側を見学して解散って感じらしい。」
───ゲームにそんなシーンなかったよね・・・?
「・・・翻訳とは関係ないんだ。前から抽選に申し込んでたのが当たって。」
私の頭の中を覗いたかのようにトキが言った。なんだか少し言いづらそうだった。
───そ、それってもしかしてデートってこと!?しかもお泊まり・・・。や、同じ家に暮らしてるし、ネットカフェにも泊まったけど、ちゃんとしたホテルでってことだよね。
『私がいくら好きでもトキにとって私はただのビジネスパートナー』自分の中のすくすく育ってしまいそうな恋心にそう言い聞かせて成長を抑制しようとしたばかりなのに、恋心は手を離してしまった風船のようにふわふわと空に昇っていってしまいそうになる。
「他の人に譲ろうかとも思ったけど、当たった本人が行かないと駄目だし、競争率高いのにせっかく当たったから無駄にもできないし。」
その言葉にハッとする。
「水族館のスペシャルツアー!?」
昼食から戻ったトキに『よかったら一緒に行かない?』と誘われた。
「何年か前にすごく流行ってて今はその頃より半分くらいになっちゃってるんだけど、夏休みの特別なイベントとして人気なんだ。水族館に泊まるイベントだと親子限定とか女子限定とかあるけど、今回のは特にそういう縛りはなくて、夜、それぞれで夕食食べてから水族館に行って解説してもらいながら鑑賞して、近くのホテルに泊まってそこで朝食食べて、また朝水族館に行って普段は見られない裏側を見学して解散って感じらしい。」
───ゲームにそんなシーンなかったよね・・・?
「・・・翻訳とは関係ないんだ。前から抽選に申し込んでたのが当たって。」
私の頭の中を覗いたかのようにトキが言った。なんだか少し言いづらそうだった。
───そ、それってもしかしてデートってこと!?しかもお泊まり・・・。や、同じ家に暮らしてるし、ネットカフェにも泊まったけど、ちゃんとしたホテルでってことだよね。
『私がいくら好きでもトキにとって私はただのビジネスパートナー』自分の中のすくすく育ってしまいそうな恋心にそう言い聞かせて成長を抑制しようとしたばかりなのに、恋心は手を離してしまった風船のようにふわふわと空に昇っていってしまいそうになる。
「他の人に譲ろうかとも思ったけど、当たった本人が行かないと駄目だし、競争率高いのにせっかく当たったから無駄にもできないし。」
その言葉にハッとする。
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