来る日も来る日もxをして

希花 紀歩

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明日への旅立ち

*3*

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その言葉の意味を理解した途端、私は明日先輩を平手打ちしていた。先輩に初めてキスされた時とは比べ物にならないくらいの怒りがこもっている。手のひらが熱くて痛い。

「最低!!奥さんがいるのに!!」

「奥さん!?」

「ユカさんですよっ!!」

とぼける先輩に鳥肌が立つくらい苛立っていた。

「ユカさんて・・・もしかして褄野つまのさんのこと?」

「ツマノさん!?」

「パーティーで俺と一緒にいた女性ひと褄野つまの侑香ゆかさんていうんだよ。こういう字。」

そう言ってメッセージアプリのトークを見せてくれる。チラッと見えたトーク内容も雑貨のことだった。

「旧姓だけどね。フィンランドであっちの男性と結婚したんだ。」

「え・・・じゃあ先輩の奥さんじゃないってことですか?」

「まさか!!俺は独身で、褄野さんとも他の女性とも何もないよ!」

つまり彼女は『つまのユカです。』ではなく『褄野つまの侑香ゆかです。』と社長達にフルネームで自己紹介していたわけで、薬指の指輪も明日先輩とのものではなかったのだ。

「で、でも、先輩と一緒にフィンランドに行ったんですよね!?忍くんが会社の前で先輩の彼女、ショートカットの・・・に会って一緒にフィンランドに行くって聞いたって・・・も、もしかして褄野さんじゃなくてまた別の人!?」

パニックになってきた。

「フィンランドに一緒に行ったのは褄野さんだよ。」

───じゃあ先輩は彼女褄野さんと付き合ってたけど振られたってこと!?
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