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3月6日(金)
*4*
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「会議終わってるよね?『空室』になってたし。」
梨衣乃は仕事をしているにしては不自然な場所にいる私達を見ても何も思わない様子で会議室に入ってきた。
ちなみに会議室の入り口にあるスイッチを押して『空室』にすると社内のシステムでそこが空いていることがわかるようになっている。参加者の誰かが出る時に押していったのだろう。
「彼女がコンタクト落としちゃって一緒に探してたんだ。」
ミコトくんがさらりと嘘を言いながら長机の陰で素早く私のショーツとタイツを引き上げスカートを被せる。
「見つかった?」
「ないみたいだから諦めようとしてたとこだよ。」
私がコンタクトをつけておらず裸眼であることは元の世界の梨衣乃なら知っているはずだ。でもこの世界の梨衣乃は友達ではなかったので知らないだろうからミコトくんの発言が不自然であることには気づかないだろう。
「午前中ここで会議したお客さんがタッチペン忘れたらしくてさ、電話かかってきたんだよね。」
「ああじゃあ僕たちも一緒に探すよ。ね?」
「う、うん・・・。」
タッチペンはすぐに見つかり、梨衣乃に渡す。
「ありがと。じゃ。」
そう言って去ると思われた梨衣乃は先ほどのミコトくんよりも素早く私のスカートをめくった。
梨衣乃は仕事をしているにしては不自然な場所にいる私達を見ても何も思わない様子で会議室に入ってきた。
ちなみに会議室の入り口にあるスイッチを押して『空室』にすると社内のシステムでそこが空いていることがわかるようになっている。参加者の誰かが出る時に押していったのだろう。
「彼女がコンタクト落としちゃって一緒に探してたんだ。」
ミコトくんがさらりと嘘を言いながら長机の陰で素早く私のショーツとタイツを引き上げスカートを被せる。
「見つかった?」
「ないみたいだから諦めようとしてたとこだよ。」
私がコンタクトをつけておらず裸眼であることは元の世界の梨衣乃なら知っているはずだ。でもこの世界の梨衣乃は友達ではなかったので知らないだろうからミコトくんの発言が不自然であることには気づかないだろう。
「午前中ここで会議したお客さんがタッチペン忘れたらしくてさ、電話かかってきたんだよね。」
「ああじゃあ僕たちも一緒に探すよ。ね?」
「う、うん・・・。」
タッチペンはすぐに見つかり、梨衣乃に渡す。
「ありがと。じゃ。」
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