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一章
2.エンカウント feat.ヒロイン
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「失敗した?」
クラウスの報告に、私は言葉を失った。
「はい、申し訳ありません」
「……予想していたことではあるけれど。それで、何故失敗したの?」
「それが……」
クラウスは言いづらそうに口を開く。
そしてその内容は、確かに口にするのを躊躇うのも理解できるものだった。
第一に、腕の悪い暗殺者を掴まされたわけではないらしい。
クラウスが元主人の命令で何度か使ったことがあるとかいう、腕の良い暗殺者に依頼できたそうだ。
「まず、馬車の暴走を装い、依頼を果たそうとしたそうです」
その計画は、途中まで上手くいっていたらしい。
対象の行動パターンを掴み、暴走させる馬車もすぐに目処がついた。
実行段階に至っても特に問題はなく、計画通り馬車は暴走させられた。
だが、轢き殺されそうになった途端、馬車は急激に減速し、結局は対象の直前で停止したそうだ。
馬たちが詫びるように対象に対して頭を下げた姿は、まるで絵画のようだったらしい。
その情報はいらないが、不思議なこともあるものである。
「それで、次は?」
「はい」
馬車による暗殺が失敗した後、暗殺者は別の方法に切り替えた。
とはいえ、自分で動くのはリスクが大きい。故に、依頼の前金を用いて別の暗殺者を雇ったのだ。いわゆる中抜きというやつだが、足が付かないようにと考えると合理的な方法だ。別に仕事が果たせるなら、文句を言う理由はない。
しかし、結果は既に分かっている通り、悉く失敗した。
寝込みを襲おうとした者は足元の小石を見逃したことにより、転んで足を骨折。
家に押し入り、まとめて根切りにしようとした者は衛兵に見つかりお縄。
挙句に火を放とうとした者は何を間違えたか放火用の油を被ってしまい、うっかり自分に引火し焼死したそうだ。
流石に依頼した暗殺者もおかしいとは思ったようだが、どれも偶然としか言いようがない失敗だ。
そして、とうとう自らも動く覚悟を決めたらしい。
「……それで?」
不気味ではあるが、対象はただの子供である。
バレないように準備は必要ではあるものの、抵抗は考えていなかったようだ。
特段おかしな判断でもないだろう。
だが、これまでの失敗から家に近付くのは危険だと考えた暗殺者は、一人になったところを攫い、それから始末することにした。
結果はまあ、言うまでもないわけだが。
その失敗が大変興味深い。
暗殺者は、根城に攫うまでは成功したらしい。状況としては、少し前の私とも近いだろう。
特別な手段を持たぬ限りは、抵抗など叶う筈がない。
しかし、実際に依頼は失敗している。
件の暗殺者は既に衛兵に捕まったそうだ。
故に、いかなるやり取りがあったかは分からない。
よって、結果のみを述べよう。
暗殺者は改心し、対象を家に帰した後、今までの罪を悔い出頭した。
さっぱり理解できないが、起こった以上は仕方がないだろう。
幸い、クラウスが依頼したことは掴まれていないそうだから、特に問題はない。
「やはり私が……」
「いや、クラウスは駄目」
上手くいくなら構わないが、失敗した時のリスクが重い。
クラウスは失うには惜しすぎる。
失敗したのには、必ず理由がある。それが分からない限りは、クラウスを直接向かわせるのは得策ではないだろう。
そう、理由がある筈だ。
依頼対象は、言うまでもなくゲーム本編のヒロイン。
時期的にまだ使えない筈だが、闇魔法の対となる光魔法の使い手。
しかし、私が闇魔法を使う以上、絶対に使えないと断言することはできない。
少し考えてみよう。
馬車の問題は、光魔法で解決できるだろうか。
これは恐らく不可能ではない。闇魔法が精神に干渉するように、光魔法も精神に干渉することができる。その効果は主に抗不安や鎮静、馬車馬に使えば、落ち着かせることは可能だ。
次に暗殺者たちの失敗、は飛ばして最後の出頭した暗殺者だが、こちらも不可能ではないと思う。改心させる、なんて半ば洗脳染みた真似ができるかは分からないが、精神に触れられる以上、絶対にできないとは言えない。
だが、飛ばした暗殺者たちの失敗。
これだけは無理だと断言できる。
何故なら、彼らは言ってしまえば自分のミス、あるいは不運により失敗したのだ。
いくら光魔法でも、運の操作ができるとは考えにくい。
しかし、これは偶然ではない。偶然であってたまるかという話だ。
「運、幸運……」
自分の首に、手を当てた。
理由はない。強いて言うなら手癖とか、そんなところだ。
ふと、運命という言葉を思い出した。
「運命……」
運命とは、言ってしまえば人の力ではどうにもならない流れのことだ。
個人的にはそんなもの信じていないし、運命論者も好きではない。
だが、もし存在しているのなら、失敗の理由と言われれば納得できなくはない。
彼女はいずれ、魔王を倒す。
もしもそれが運命として決められているのなら、そこに至るまで決して死ぬことがない、かもしれない。
所詮は可能性。あり得るかもしれないという以上の根拠はない。
それでも、偶然なんて言葉よりはずっと納得できる。
「……一応、また暗殺の依頼だけは出しておいて」
運命が実在するのなら無駄になるが、それはそれで説を確定させるのに役立つ。
どうせ上手くはいかない。どこからやって来たかも分からない確信はある。
それでも、何もしないわけにはいかないだろう。
そして、折角なので暗殺の様子を見に来た。
今回の挑戦者は中抜きに中抜きを重ねられ、ただのチンピラである。
この時点でもう望み薄な気はしないでもないが、サイコロの結果は転がすまで分からない。
そういう精神でいなければ、つまらな過ぎて帰りたくなってしまう。
「クラウスはどうなると思う?」
案内させたクラウスに尋ねてみた。
用心深く周囲を警戒する彼は、ゆっくりと言葉を選んでいるようだ。
「……本来なら、失敗することはないでしょう」
「そうね。相手はただの平民の子供で、護衛の一つも付いていないし」
「しかし、上手くいくとは思えませんな」
どうやら、同じ意見らしい。
なんということだ。これでは賭けが成立しない。
する気は別にないけれど。
「そろそろ来ます」
もう、ターゲットがやって来る時間のようだ。
角を曲がりやって来た、一組の親子。
親の方はどうでもいい。大事なのは子供の方だ。
歳の頃は私と同じくらい、というか同い年の筈だ。
まず眼に入ったのは、プラチナブロンドの髪。
平民で、碌に手入れもできていない筈だというのに長く艶があり、私情を抜きにすれば間違いなく美しいと断言できる。
黒、というよりは焦げ茶色の瞳は、恐らくはプレイヤーがより感情移入できるようにという配慮のもと決定されたのだろうが、他のどんな色よりも似合うだろう。
顔立ちについては今の姿でも整っているが、十年後にはもっと美しくなっていることを、私は知っている。
きっと、彼と並べばさぞかし映えるに違いない。
脳裏を過った不快な思考を掻き消し、私は少女を、宿敵を。
リリアと呼ばれる彼女を、私は初めて視認した。
◆
暗殺の結果は、まあ言うまでもないだろう。
そして、実際に見てみて確信した。
運命などというものがあるかは知らないが、光魔法の存在関係なく、あれは死なない。
それだけは確実に断言できる。
というわけで、暗殺の依頼も既に取り下げた。
成功しないなら金の無駄だ。
しかし、また思い付いたこともある。
上手くいけば、魔王を倒すまで待つ必要もないだろう。
どちらにせよ学院への入学は待たねばならないが、それは逆に言えば十年は確実に猶予があるということだ。
闇魔法もまだまだ発展途上。
彼女がそうであるように、私にも伸びしろがある。
その時が来るまで、のんびり鍛えながら彼との仲を深めるとしよう。
彼が私を選んでくれるなら、それに越したことはないのだから。
クラウスの報告に、私は言葉を失った。
「はい、申し訳ありません」
「……予想していたことではあるけれど。それで、何故失敗したの?」
「それが……」
クラウスは言いづらそうに口を開く。
そしてその内容は、確かに口にするのを躊躇うのも理解できるものだった。
第一に、腕の悪い暗殺者を掴まされたわけではないらしい。
クラウスが元主人の命令で何度か使ったことがあるとかいう、腕の良い暗殺者に依頼できたそうだ。
「まず、馬車の暴走を装い、依頼を果たそうとしたそうです」
その計画は、途中まで上手くいっていたらしい。
対象の行動パターンを掴み、暴走させる馬車もすぐに目処がついた。
実行段階に至っても特に問題はなく、計画通り馬車は暴走させられた。
だが、轢き殺されそうになった途端、馬車は急激に減速し、結局は対象の直前で停止したそうだ。
馬たちが詫びるように対象に対して頭を下げた姿は、まるで絵画のようだったらしい。
その情報はいらないが、不思議なこともあるものである。
「それで、次は?」
「はい」
馬車による暗殺が失敗した後、暗殺者は別の方法に切り替えた。
とはいえ、自分で動くのはリスクが大きい。故に、依頼の前金を用いて別の暗殺者を雇ったのだ。いわゆる中抜きというやつだが、足が付かないようにと考えると合理的な方法だ。別に仕事が果たせるなら、文句を言う理由はない。
しかし、結果は既に分かっている通り、悉く失敗した。
寝込みを襲おうとした者は足元の小石を見逃したことにより、転んで足を骨折。
家に押し入り、まとめて根切りにしようとした者は衛兵に見つかりお縄。
挙句に火を放とうとした者は何を間違えたか放火用の油を被ってしまい、うっかり自分に引火し焼死したそうだ。
流石に依頼した暗殺者もおかしいとは思ったようだが、どれも偶然としか言いようがない失敗だ。
そして、とうとう自らも動く覚悟を決めたらしい。
「……それで?」
不気味ではあるが、対象はただの子供である。
バレないように準備は必要ではあるものの、抵抗は考えていなかったようだ。
特段おかしな判断でもないだろう。
だが、これまでの失敗から家に近付くのは危険だと考えた暗殺者は、一人になったところを攫い、それから始末することにした。
結果はまあ、言うまでもないわけだが。
その失敗が大変興味深い。
暗殺者は、根城に攫うまでは成功したらしい。状況としては、少し前の私とも近いだろう。
特別な手段を持たぬ限りは、抵抗など叶う筈がない。
しかし、実際に依頼は失敗している。
件の暗殺者は既に衛兵に捕まったそうだ。
故に、いかなるやり取りがあったかは分からない。
よって、結果のみを述べよう。
暗殺者は改心し、対象を家に帰した後、今までの罪を悔い出頭した。
さっぱり理解できないが、起こった以上は仕方がないだろう。
幸い、クラウスが依頼したことは掴まれていないそうだから、特に問題はない。
「やはり私が……」
「いや、クラウスは駄目」
上手くいくなら構わないが、失敗した時のリスクが重い。
クラウスは失うには惜しすぎる。
失敗したのには、必ず理由がある。それが分からない限りは、クラウスを直接向かわせるのは得策ではないだろう。
そう、理由がある筈だ。
依頼対象は、言うまでもなくゲーム本編のヒロイン。
時期的にまだ使えない筈だが、闇魔法の対となる光魔法の使い手。
しかし、私が闇魔法を使う以上、絶対に使えないと断言することはできない。
少し考えてみよう。
馬車の問題は、光魔法で解決できるだろうか。
これは恐らく不可能ではない。闇魔法が精神に干渉するように、光魔法も精神に干渉することができる。その効果は主に抗不安や鎮静、馬車馬に使えば、落ち着かせることは可能だ。
次に暗殺者たちの失敗、は飛ばして最後の出頭した暗殺者だが、こちらも不可能ではないと思う。改心させる、なんて半ば洗脳染みた真似ができるかは分からないが、精神に触れられる以上、絶対にできないとは言えない。
だが、飛ばした暗殺者たちの失敗。
これだけは無理だと断言できる。
何故なら、彼らは言ってしまえば自分のミス、あるいは不運により失敗したのだ。
いくら光魔法でも、運の操作ができるとは考えにくい。
しかし、これは偶然ではない。偶然であってたまるかという話だ。
「運、幸運……」
自分の首に、手を当てた。
理由はない。強いて言うなら手癖とか、そんなところだ。
ふと、運命という言葉を思い出した。
「運命……」
運命とは、言ってしまえば人の力ではどうにもならない流れのことだ。
個人的にはそんなもの信じていないし、運命論者も好きではない。
だが、もし存在しているのなら、失敗の理由と言われれば納得できなくはない。
彼女はいずれ、魔王を倒す。
もしもそれが運命として決められているのなら、そこに至るまで決して死ぬことがない、かもしれない。
所詮は可能性。あり得るかもしれないという以上の根拠はない。
それでも、偶然なんて言葉よりはずっと納得できる。
「……一応、また暗殺の依頼だけは出しておいて」
運命が実在するのなら無駄になるが、それはそれで説を確定させるのに役立つ。
どうせ上手くはいかない。どこからやって来たかも分からない確信はある。
それでも、何もしないわけにはいかないだろう。
そして、折角なので暗殺の様子を見に来た。
今回の挑戦者は中抜きに中抜きを重ねられ、ただのチンピラである。
この時点でもう望み薄な気はしないでもないが、サイコロの結果は転がすまで分からない。
そういう精神でいなければ、つまらな過ぎて帰りたくなってしまう。
「クラウスはどうなると思う?」
案内させたクラウスに尋ねてみた。
用心深く周囲を警戒する彼は、ゆっくりと言葉を選んでいるようだ。
「……本来なら、失敗することはないでしょう」
「そうね。相手はただの平民の子供で、護衛の一つも付いていないし」
「しかし、上手くいくとは思えませんな」
どうやら、同じ意見らしい。
なんということだ。これでは賭けが成立しない。
する気は別にないけれど。
「そろそろ来ます」
もう、ターゲットがやって来る時間のようだ。
角を曲がりやって来た、一組の親子。
親の方はどうでもいい。大事なのは子供の方だ。
歳の頃は私と同じくらい、というか同い年の筈だ。
まず眼に入ったのは、プラチナブロンドの髪。
平民で、碌に手入れもできていない筈だというのに長く艶があり、私情を抜きにすれば間違いなく美しいと断言できる。
黒、というよりは焦げ茶色の瞳は、恐らくはプレイヤーがより感情移入できるようにという配慮のもと決定されたのだろうが、他のどんな色よりも似合うだろう。
顔立ちについては今の姿でも整っているが、十年後にはもっと美しくなっていることを、私は知っている。
きっと、彼と並べばさぞかし映えるに違いない。
脳裏を過った不快な思考を掻き消し、私は少女を、宿敵を。
リリアと呼ばれる彼女を、私は初めて視認した。
◆
暗殺の結果は、まあ言うまでもないだろう。
そして、実際に見てみて確信した。
運命などというものがあるかは知らないが、光魔法の存在関係なく、あれは死なない。
それだけは確実に断言できる。
というわけで、暗殺の依頼も既に取り下げた。
成功しないなら金の無駄だ。
しかし、また思い付いたこともある。
上手くいけば、魔王を倒すまで待つ必要もないだろう。
どちらにせよ学院への入学は待たねばならないが、それは逆に言えば十年は確実に猶予があるということだ。
闇魔法もまだまだ発展途上。
彼女がそうであるように、私にも伸びしろがある。
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