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一章
1.ビバ、お見舞い
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まだ来客はちょっと……と渋る両親を説得し、なんとか彼からのお見舞いというレアイベントを確定させてきた。
これでポシャったら半年は立ち直れないところだ。
彼が来てくれるのは数日後、現在使用人たちは彼を迎え入れる準備のために、てんやわんやである。
大変そうだが、彼に失礼があっては大変困るので、しっかり頑張って貰おう。
「あとは……」
私自身の準備、といっても然程やることはない。
一応話題くらいは準備するが、お見舞いとなれば長居はしてくれないだろうし、遊びに行ったりもできない筈だ。
というか、冷静に考えてお見舞いされる側は何をすれば良いのだろうか。
まず一番は、元気な姿をみせること。
二番目は……何だ? お礼は当然するとしても、普通それは元気になってからすることだ。いや、現在進行形でめちゃくちゃ元気だが、一応お見舞いされる立場である以上、大人しくしているべきであることに間違いはない。
つまり、あとは待っていることしかできない?
「うっ……」
まずい。急激に胃が痛くなってきた。
くっ、何故お見舞いが原因で逆に体調を崩しているんだ私は。
一先ずこの胃痛だけは死んでも隠さなければ、心配されてお見舞い自体がお流れになりかねない。半年立ち直れないのは御免だ。
うおー! 助けて闇魔法!
◆
お見舞い当日になった。
闇魔法は何の役にも立たなかったが、何とか半年落ち込むのは避けられたようだ。
そして、私は現在客室で彼がやって来るのを待っている。
本当は外に出て迎えたかったのだが、一応は体調不良ということになっている人間を迎えに寄越すのは、彼にとっても外聞がよろしくないので自重した。
お陰でいつ彼が来るのかも分からず、緊張で心臓が弾けそうだ。
こういう時こそ飲み物で気を休めたいが、紅茶は未だ準備中。淹れるのは彼が来てからである。
「……」
魔法を使おうか、少し悩んだ。
洗脳という魔法がある通り、闇魔法は精神に触れるのが得意だ。
抗不安や鎮静なんかのポジティブな効果は光魔法の領分だが、精神に触れるという点で共通している以上、似たようなことはできる。その分効果は下がるが、それほど強いものを求めているわけでもない。特に問題はないだろう。
では何故悩むかと言えば、やはりそれは不安だからだ。
私は他人の精神に魔法で触れたことはあるが、自分のものに触ったことがない。
人の精神は脆く繊細である。
そもそも洗脳なんてことができるのは精神が繊細だからだ。
脆さ故に失敗することも間々あるが、もしも精神が強固で大雑把なものであれば、そもそも洗脳などできる筈がない。
その脆さは、私とて例外ではないだろう。
ほんの少し触り方を間違えれば、砂の城のように簡単に崩れてしまう。
まあ、うん。
わざわざ魔法を使うほどではないだろう。
不要なリスクを背負う必要はないのだから。
そんなことを考えていると、来客を告げる鈴が鳴った。
瞬間的に背筋が伸びた。
すぐに立ち上がり、扉の方を向いて彼がやって来るのを待つ。
心臓の高鳴りは最高潮といったところで、寿命がゴリゴリと削れている気さえする。
ガチャ、と扉が開かれて、まず両親が入って来た。
そしてその奥には、私と同年代の男の子がいる。
最後に会ってからそれなりに経つが、少しも色褪せぬ記憶と寸分変わらない姿のままの彼。
先ほどまでとは、明らかに違う種類の動悸がしてきた。
「お、お久しぶりです」
「えぇ、お久しぶりです、エイラ嬢」
薄い微笑み。
幼い彼の姿に、中身はとっくに成人している私がときめくのは半ば犯罪的な絵面であるが、こればかりは仕方がないだろう。
別にそんな趣味があったわけでもなかった筈だが、自分の中での違和感はない。ぶっちゃけると性欲なんかも消し飛んでいるので、多分身体に引っ張られているのだろう。
いや、そんなことはどうでもいい。
「体調が悪いと聞きましたが、お加減はいかがですか?」
心配してくれてる!!!
お見舞いに来ているのだから当たり前と言ってはいけない。
その当たり前をしてもらえることがどれだけ貴重かという話だ。何せ、言ってくれたらとてつもなく嬉しい。
「ご心配おかけして申し訳ありません。殿下のお陰ですっかり良くなりましたわ」
「そうですか。それは安心しました」
吃らないように気を付けてそう言えば、彼は朗らかに笑った。
あまりにも顔が良い。笑顔が眩しいよ。
にやけそうになる口角を気合で抑えつけつつ、会話を続けていく。
「殿下は最近いかがお過ごしですか?」
「私ですか? そうですね……近頃は日々勉強に追われています。エイラ嬢は優秀だと聞きましたが、コツのようなものはあるのですか?」
「こ、光栄です」
ふわっとした質問にもしっかりと返せるコミュニケーション力の高さに感じ入るばかりだが、急な誉め言葉は勘弁願いたい。かなり心臓に悪い。手紙とかにしてくれないだろうか。
しかしコツ、コツときたか。
下駄を履いているだけなので、正直コツと呼べるようなものはない。
勉強は教師ガチャなところがそれなりの割合であるとは思うが、王族に付けられる教師ならアウラより優秀なのを集めているだろうから、それも違うだろう。
となると後は沢山時間を掛けましょうとか、根性論を出してしまいそうになる。
だが、できればしっかりとした回答を出して頼りがいがあるところを見せたい。
「コツ、と申されましても、内容によって学び方は変わります。殿下はどのような勉強で悩まれているのでしょう?」
「それもそうですか……今は算術を学んでいます」
算術、つまりは算数である。
勉強し始めるのに五歳は早い気がしないでもないが、私も人のことは言えないし、その辺りは貴族クオリティだろうか。
それにしても、算数で良かった。それならまだそれっぽい答えを返せそうだ。もし文字とか言われたら、いっぱい頑張れとしか言えないところだった。
「算術は私のやり方にはなりますが、十を基準に考えると覚えやすいですね」
「十を……どういうことでしょう?」
首を傾げている姿があまりにも可愛かったせいで一瞬意識が飛びかけた。
落ち着け私。
「例えば、八+七は十五なのですが」
「…………そう、ですね?」
可愛い。
「……八にいくつ足すと十になるか分かりますか?」
「えと、二です」
「そうですね。では、七から二を引くといくつになりますか?」
「……五です」
「その通りです。つまり今、八+七は十+五になりました」
「……あっ、なるほど」
「とまあこんな感じで、足し算は一度十を作ると分かりやすいですね」
と、小1レベルのさんすうをどや顔で語り終えた私は、彼からの尊敬のまなざしに満足していた。
気分、良。
こんなことで自慢げにするのは恥ずかしいような気がしないでもないが、細かいことは気にするな。
だってぇ、あたしってまだごさいだしぃ。
キモイ。やめよう。
「エイラ嬢、ありがとうございます」
「んん……いえ、とんでもありません」
やばい、顔に出そう。というか多分出てる。
そして、尊敬のまなざしを受け続ける私得すぎるお見舞いは無事に終了した。
十年は寿命伸びた(確信)。
◆
「エイラ様、ご報告が」
影から聞こえてきた声に、私は小さく返事を返した。
「聞きましょう」
「結果が出ました」
クラウスの返答に、私は口角を吊り上げた。
これでポシャったら半年は立ち直れないところだ。
彼が来てくれるのは数日後、現在使用人たちは彼を迎え入れる準備のために、てんやわんやである。
大変そうだが、彼に失礼があっては大変困るので、しっかり頑張って貰おう。
「あとは……」
私自身の準備、といっても然程やることはない。
一応話題くらいは準備するが、お見舞いとなれば長居はしてくれないだろうし、遊びに行ったりもできない筈だ。
というか、冷静に考えてお見舞いされる側は何をすれば良いのだろうか。
まず一番は、元気な姿をみせること。
二番目は……何だ? お礼は当然するとしても、普通それは元気になってからすることだ。いや、現在進行形でめちゃくちゃ元気だが、一応お見舞いされる立場である以上、大人しくしているべきであることに間違いはない。
つまり、あとは待っていることしかできない?
「うっ……」
まずい。急激に胃が痛くなってきた。
くっ、何故お見舞いが原因で逆に体調を崩しているんだ私は。
一先ずこの胃痛だけは死んでも隠さなければ、心配されてお見舞い自体がお流れになりかねない。半年立ち直れないのは御免だ。
うおー! 助けて闇魔法!
◆
お見舞い当日になった。
闇魔法は何の役にも立たなかったが、何とか半年落ち込むのは避けられたようだ。
そして、私は現在客室で彼がやって来るのを待っている。
本当は外に出て迎えたかったのだが、一応は体調不良ということになっている人間を迎えに寄越すのは、彼にとっても外聞がよろしくないので自重した。
お陰でいつ彼が来るのかも分からず、緊張で心臓が弾けそうだ。
こういう時こそ飲み物で気を休めたいが、紅茶は未だ準備中。淹れるのは彼が来てからである。
「……」
魔法を使おうか、少し悩んだ。
洗脳という魔法がある通り、闇魔法は精神に触れるのが得意だ。
抗不安や鎮静なんかのポジティブな効果は光魔法の領分だが、精神に触れるという点で共通している以上、似たようなことはできる。その分効果は下がるが、それほど強いものを求めているわけでもない。特に問題はないだろう。
では何故悩むかと言えば、やはりそれは不安だからだ。
私は他人の精神に魔法で触れたことはあるが、自分のものに触ったことがない。
人の精神は脆く繊細である。
そもそも洗脳なんてことができるのは精神が繊細だからだ。
脆さ故に失敗することも間々あるが、もしも精神が強固で大雑把なものであれば、そもそも洗脳などできる筈がない。
その脆さは、私とて例外ではないだろう。
ほんの少し触り方を間違えれば、砂の城のように簡単に崩れてしまう。
まあ、うん。
わざわざ魔法を使うほどではないだろう。
不要なリスクを背負う必要はないのだから。
そんなことを考えていると、来客を告げる鈴が鳴った。
瞬間的に背筋が伸びた。
すぐに立ち上がり、扉の方を向いて彼がやって来るのを待つ。
心臓の高鳴りは最高潮といったところで、寿命がゴリゴリと削れている気さえする。
ガチャ、と扉が開かれて、まず両親が入って来た。
そしてその奥には、私と同年代の男の子がいる。
最後に会ってからそれなりに経つが、少しも色褪せぬ記憶と寸分変わらない姿のままの彼。
先ほどまでとは、明らかに違う種類の動悸がしてきた。
「お、お久しぶりです」
「えぇ、お久しぶりです、エイラ嬢」
薄い微笑み。
幼い彼の姿に、中身はとっくに成人している私がときめくのは半ば犯罪的な絵面であるが、こればかりは仕方がないだろう。
別にそんな趣味があったわけでもなかった筈だが、自分の中での違和感はない。ぶっちゃけると性欲なんかも消し飛んでいるので、多分身体に引っ張られているのだろう。
いや、そんなことはどうでもいい。
「体調が悪いと聞きましたが、お加減はいかがですか?」
心配してくれてる!!!
お見舞いに来ているのだから当たり前と言ってはいけない。
その当たり前をしてもらえることがどれだけ貴重かという話だ。何せ、言ってくれたらとてつもなく嬉しい。
「ご心配おかけして申し訳ありません。殿下のお陰ですっかり良くなりましたわ」
「そうですか。それは安心しました」
吃らないように気を付けてそう言えば、彼は朗らかに笑った。
あまりにも顔が良い。笑顔が眩しいよ。
にやけそうになる口角を気合で抑えつけつつ、会話を続けていく。
「殿下は最近いかがお過ごしですか?」
「私ですか? そうですね……近頃は日々勉強に追われています。エイラ嬢は優秀だと聞きましたが、コツのようなものはあるのですか?」
「こ、光栄です」
ふわっとした質問にもしっかりと返せるコミュニケーション力の高さに感じ入るばかりだが、急な誉め言葉は勘弁願いたい。かなり心臓に悪い。手紙とかにしてくれないだろうか。
しかしコツ、コツときたか。
下駄を履いているだけなので、正直コツと呼べるようなものはない。
勉強は教師ガチャなところがそれなりの割合であるとは思うが、王族に付けられる教師ならアウラより優秀なのを集めているだろうから、それも違うだろう。
となると後は沢山時間を掛けましょうとか、根性論を出してしまいそうになる。
だが、できればしっかりとした回答を出して頼りがいがあるところを見せたい。
「コツ、と申されましても、内容によって学び方は変わります。殿下はどのような勉強で悩まれているのでしょう?」
「それもそうですか……今は算術を学んでいます」
算術、つまりは算数である。
勉強し始めるのに五歳は早い気がしないでもないが、私も人のことは言えないし、その辺りは貴族クオリティだろうか。
それにしても、算数で良かった。それならまだそれっぽい答えを返せそうだ。もし文字とか言われたら、いっぱい頑張れとしか言えないところだった。
「算術は私のやり方にはなりますが、十を基準に考えると覚えやすいですね」
「十を……どういうことでしょう?」
首を傾げている姿があまりにも可愛かったせいで一瞬意識が飛びかけた。
落ち着け私。
「例えば、八+七は十五なのですが」
「…………そう、ですね?」
可愛い。
「……八にいくつ足すと十になるか分かりますか?」
「えと、二です」
「そうですね。では、七から二を引くといくつになりますか?」
「……五です」
「その通りです。つまり今、八+七は十+五になりました」
「……あっ、なるほど」
「とまあこんな感じで、足し算は一度十を作ると分かりやすいですね」
と、小1レベルのさんすうをどや顔で語り終えた私は、彼からの尊敬のまなざしに満足していた。
気分、良。
こんなことで自慢げにするのは恥ずかしいような気がしないでもないが、細かいことは気にするな。
だってぇ、あたしってまだごさいだしぃ。
キモイ。やめよう。
「エイラ嬢、ありがとうございます」
「んん……いえ、とんでもありません」
やばい、顔に出そう。というか多分出てる。
そして、尊敬のまなざしを受け続ける私得すぎるお見舞いは無事に終了した。
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◆
「エイラ様、ご報告が」
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