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8日目/岡崎優輝【自家発電】
しおりを挟む朝だ!
俺は軽い痛みとともに目を覚ました。
ん~今日も元気やね、息子よ。
そんな息子も「今日で限界!明日やっちゃうよ?」とも言っている感じだ。
今日の夜にでもしないと……
するにしても、この前採取室で困ったよな~
こっちにもエロ動画あるんだけど、いろいろ残念な事が結構あるんだよな~。
まず男優が少ない!そして男優が襲われたりするのが多い。
あとやっぱり前の世界と違いエロ動画も女性の視点で作られていた。
そのせいで、女性の裸とか顔の表情とかの場面が異常に少ない。
あと見ていて恐怖したのが、一回戦で終わらないのが普通の様で男性の回数とか無視で女性が満足するまでするみたいな感じで男性が目に見えてやつれた感じがとても怖かった。
こっちの世界で自家発電の材料の無さに俺は落胆した。
そして前の世界の男性の性欲……それを映像として作る監督さん達の熱意に今さら遅いが感謝の気持ちを覚えた。
前半とか飛ばしながら見たりしてすいませんでした!
まぁ朝からそんなエロな考えにいたっていた訳だけど、真面目にこれからどうしよう?
えぇ俺も男ですから、ハーレムとか想像した事ありましたよ勿論。
でもさ……男女の数がここまで違うとなると、ここまで危険になるもんかね?
ナンパ? 無理無理!保護区の外に出たら襲われるらしい。
恐怖で立たなければ襲われても大丈夫なんじゃとか俺も思ったけど、本当にEDにでもならない限り反応しちゃうのが男らしい。
バイアグラみたいな麻薬もあるらしいし、朝立ちを狙って監禁したり洗脳とかもあるらしい。
今みたいに知り合った女の人としたい!とか思っても女性の病気とかの検査をしないとすぐには出来ないらしい。
こっちの世界の男よ!どうやって処理してんの?
性欲無いってどういう事?
いかん、いかん。朝からそんな事考えても仕方ないか……
とりあえずトイレに行こう。
俺はベットから起き上がりトイレに向かった、ふと壁の時計を見ると6:25……まだ早いな。
トイレが済んだら二度寝すっかな?
そんな事を考えていたが、実際朝からエロい事を考えてしまったせいで寝るに寝れなかった。
仕方ないので昨日貰った端末をイロイロ使ってみる事にした。
とりあえず昨日は電話と電話帳の使い方をなんとか覚えてみた。
前に俺があっちの世界で使っていたのはガラケーと呼ばれる物で、こんな液晶画面を指で触ったり動かしたりなど苦手としか言いようがない。
そりゃ~何度も「スマホ便利だから使ってみたら?」なんて薦められましたとも
しかしだ!
仕事がら軍手した手とか濡れた手で、使うとなったらどっちが使いやすいと思う?
それにあのボタンを押したのかもよくわからない感じも、俺の指が画面に反応してくれなかったりと薦められて機種変更したが一カ月も使わないうちに俺は別にガラケーと呼ばれる物を新たに契約したよ。
スマホは二年契約って言うからさ。
まあ今さら愚痴っても仕方ないな……
この端末に慣れるしかないか。
そんなこんなんで、メールアドレスの取得など設定をいろいろ覚えて操作してネットで調べものが出来るまでは何とか使えるようになった。
今の所、電話帳に登録しているのは5人。
静子さんに三神さんに遠野さんに井川さんと鈴鳴先生だ。
9時ぐらいになったら電話してみようかな。
とりあえず三神さんに電話すれば後の2人には伝わると思うし、鈴鳴先生にはもう昨日教えたからいいとして……
後は静子さんか……この端末を準備して持ってきてくれたって事は電話番号は知ってるよな?
そんな事を端末をいじりながら考えたりしていると、朝食の時間になった。
今日の朝食はA、トースト二枚にスクランブルエッグやベーコンそれにソーセージなどなど本当に病院食?
俺は久しぶりのパンを美味しく味わった後、廊下に置いてあるワゴンに食器を片付けに行った。
ワゴンの所には武ちゃんが他の患者が食べたと思われる食器を片付けている所だった。
「あら、優輝君おはよう。」
「あっ、武ちゃんおはようございます。」
俺が挨拶すると武ちゃんは俺の顔をマジマジと見てから
「え~と今日の優輝君は……あれ?検査も面会の予定も特に何も無いわね。」
「へ?何も無いんですか?」
「そうね、鈴鳴先生からも何も聞いてないからね。」
「は~そうですか……あっ!そういえば端末貰ったんで後で連絡先教えてくれません?」
「あら~?退院したらプライベートでも仲良くしてくれるの?」
と笑顔で聞いてきた武ちゃん。
武ちゃんの事を何も知らないなら、恐怖していたかもしれない。
そりゃこっちの世界にも同性愛に目覚めた男はいるかもしれないが、武ちゃんは違う。
今1番信頼できる同性だ!
見た目も早いもので慣れてしまった。
逆に普通に男の服装だったら違和感を感じるぐらいだろう。
「えぇ、退院してからも仲良くして貰えると嬉しいです。いろいろ相談したい事もあるんで。」
「あらあら嬉しい事言ってくれるわね、私で良かったら何でも相談のるわ♪後で病室に行くからその時に連絡先交換しましょ。」
「あっ、ありがとうございます。じゃ~後でよろしくお願いします。」
武ちゃんと約束をして俺は病室に戻ってきた。
そして、ふと気になったのが「あれ?ここ、鈴鳴市の男性保護区だよな?鈴鳴家の保護区って近い?」
そう思い慣れない端末で調べてみると……え?鈴鳴家の保護区って山奥なの?
ナビを使って調べても(ナビの使い方を理解するまで20分)電車で45分駅からバスに乗り換えて25分と結構離れているのが初めてわかった。
ちょっとショック……
鈴鳴市に遊びに来るの大変なんだな……ん?「遊び」で気になった事が頭に浮かび検索してみると……
あ~~~風俗って無いのか……ん?待てよ、も、もしかしてあれもないのか?
そう思い検索すると……………ラブホテルも無いじゃん!
え?何処でするの?家?居候で?いや、その前に鈴鳴家の保護区に連れて入れないよね?
ん?部屋で自家発電するしか……ん?匂い……防音……ってどうなってるのかな?
そもそも個室貰えるのかな?
俺は朝から自家発電の事で悩む事になった。
匂いも揺れ振動もしない方法ってありますか?
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