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序章・タケル篇
現代でやりたかった…
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「じゃあやりますか」
誰もいないはず、だった12畳の少し狭いが広いリビング兼寝室で自分で買ったスマホを片手に楠木タケルはベッドで寝転んでいた。
「今日は俺の記念すべき日だからな」
タケルは両方の手に持ち変え、打ち間違えないかとびびる親指を画面上で踊らしている。
ゆっくりとだがスマホの機能を覚えていく、そしてすべてとは言えないが、だいたい機能を理解した脳がある1つのアプリに興味を持った。
「こ、これは、」
【ゲームセールプレイス】
それはスマホ持つ者のみアクセスできる初期の付属アプリ、無料ゲームや有料ゲームを取り揃えている。
「げ、ゲームがあるだと!?」
普通ならそうも驚かないものだか、この男にとってゲームは届かない高嶺の花、いや、高嶺のダイヤモンドと言えた。
この男、楠木タケルは16年間、初心者だったのだ、ゲームの。
時を戻し、本人には遠い、遠い、楠木タケルの幼少期にさかのぼる。
当時、楠木タケルは両親を亡くし厳格な祖父の家で育っていた。
田舎で古い祖父の家には流行に沿った目新しい物は有る筈もなく、ゲームはなく、漫画より小説、テレビはあってもニュースか時々時代劇、そうゆう環境だったおかげで…
(だったおかげで優等生コース歩けて、都会の高校に行けたけど、周りの話に付いていけず、中学卒業まで話が降って来なかった)
(だが! 今日、俺はこの黒い魔法の[スマーホ]を手に入れた、これで俺は友達〈まだいない〉とあんな話やこんな話〈イヤらしい話ではない、決して!〉をするのだ‼)
「何にしよっかなー」
タケルはすぐさまアプリを開き、変わった光に指が滑っていく。
「なんだか種類が多過ぎるな」
アクション、恋愛、シュミレーション、カードバトルect…
「う~ん」
タケルは小説(ライトノベルを除く)を読んでいるので内容が分からなくもないがどう操作して楽しめば良いのか分からないらしい。
「ん?」
しかし、ゲームの種類の中に気になる文字があった、ゲーマーでも無くと分かるであろう文字が。
「あーるぴーじー?」
RPG、それはゲームの一種で神聖の聖剣や心強い仲間、モンスターとの戦いなど一言では言い表せない、古参、新参ゲーマーやプレーヤーから愛されている。
が、
「…分からない」
この時代遅れ優等生は何も分かっていなかった。(ハァ(ーдー))
「何で辞書に載っていないんだ」
普通載っていないから当たり前である。
「習うより慣れろか、」
タケルはRPGの一つを選び、[インストール]をタップした。
[インストール完了]と映ると
[開ける]の文字を、
押した。
その時、世界は変わらなかったが、一人の男の人生が変わった。
誰もいないはず、だった12畳の少し狭いが広いリビング兼寝室で自分で買ったスマホを片手に楠木タケルはベッドで寝転んでいた。
「今日は俺の記念すべき日だからな」
タケルは両方の手に持ち変え、打ち間違えないかとびびる親指を画面上で踊らしている。
ゆっくりとだがスマホの機能を覚えていく、そしてすべてとは言えないが、だいたい機能を理解した脳がある1つのアプリに興味を持った。
「こ、これは、」
【ゲームセールプレイス】
それはスマホ持つ者のみアクセスできる初期の付属アプリ、無料ゲームや有料ゲームを取り揃えている。
「げ、ゲームがあるだと!?」
普通ならそうも驚かないものだか、この男にとってゲームは届かない高嶺の花、いや、高嶺のダイヤモンドと言えた。
この男、楠木タケルは16年間、初心者だったのだ、ゲームの。
時を戻し、本人には遠い、遠い、楠木タケルの幼少期にさかのぼる。
当時、楠木タケルは両親を亡くし厳格な祖父の家で育っていた。
田舎で古い祖父の家には流行に沿った目新しい物は有る筈もなく、ゲームはなく、漫画より小説、テレビはあってもニュースか時々時代劇、そうゆう環境だったおかげで…
(だったおかげで優等生コース歩けて、都会の高校に行けたけど、周りの話に付いていけず、中学卒業まで話が降って来なかった)
(だが! 今日、俺はこの黒い魔法の[スマーホ]を手に入れた、これで俺は友達〈まだいない〉とあんな話やこんな話〈イヤらしい話ではない、決して!〉をするのだ‼)
「何にしよっかなー」
タケルはすぐさまアプリを開き、変わった光に指が滑っていく。
「なんだか種類が多過ぎるな」
アクション、恋愛、シュミレーション、カードバトルect…
「う~ん」
タケルは小説(ライトノベルを除く)を読んでいるので内容が分からなくもないがどう操作して楽しめば良いのか分からないらしい。
「ん?」
しかし、ゲームの種類の中に気になる文字があった、ゲーマーでも無くと分かるであろう文字が。
「あーるぴーじー?」
RPG、それはゲームの一種で神聖の聖剣や心強い仲間、モンスターとの戦いなど一言では言い表せない、古参、新参ゲーマーやプレーヤーから愛されている。
が、
「…分からない」
この時代遅れ優等生は何も分かっていなかった。(ハァ(ーдー))
「何で辞書に載っていないんだ」
普通載っていないから当たり前である。
「習うより慣れろか、」
タケルはRPGの一つを選び、[インストール]をタップした。
[インストール完了]と映ると
[開ける]の文字を、
押した。
その時、世界は変わらなかったが、一人の男の人生が変わった。
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