189 / 197
連載
とあるお城にて~ダイジェスト~
しおりを挟む
とあるあやしいお城にはとある行事がありました。
綺麗好きの王様の命令で行われる、城の大掃除。
いつもは城の住人達がみんなで行う大掃除に、名乗りを上げたのは一人の魔法使いと蛙でした。
「俺達が手を組めば絶対に城中ピカピカだ!」
しかし自分の方が掃除がうまいと思っていた蛙は魔法使いに言いました。
「いやいや、でもわしの方が絶対綺麗にできるじゃろうけどな」
そんな風に言われてしまうと魔法使いは聞き捨てなりません。
「それじゃあ勝負してみるか? 本気を出せば絶対俺の方がうまいけどね」
魔法使いと蛙は勝負をすることになりました。
魔法使いは道具を沢山用意することにしました。
魔法使いが用意した魔法の道具はどれも便利な物ばかりです。
「これだけあれば、絶対に負けないだろう!」
そんな魔法使いに対して蛙はいつも自分が使っている道具で掃除を始めました。
しかし順調に掃除を進めているように見えた蛙と魔法使いでしたが、二人の前に試練が立ちふさがります。
見たこともない不思議な部屋。
行く手を遮るトラップの数々。
そしてお互いへの妨害――。
掃除は困難を極めました。
それでも、魔法使いも蛙も負けるわけにはいきません。
魔法使いと蛙は技と道具のすべてを使って掃除そっちのけで戦いました。
一進一退の攻防は続き、彼らがふと気が付くと――
掃除好きの王様が魔法使いと蛙に白い目を向けていたのです。
城の中は壊れた道具が火を噴いています。
彼らが掃除していたその城の名前は……魔王城と言いました。
綺麗好きの王様の命令で行われる、城の大掃除。
いつもは城の住人達がみんなで行う大掃除に、名乗りを上げたのは一人の魔法使いと蛙でした。
「俺達が手を組めば絶対に城中ピカピカだ!」
しかし自分の方が掃除がうまいと思っていた蛙は魔法使いに言いました。
「いやいや、でもわしの方が絶対綺麗にできるじゃろうけどな」
そんな風に言われてしまうと魔法使いは聞き捨てなりません。
「それじゃあ勝負してみるか? 本気を出せば絶対俺の方がうまいけどね」
魔法使いと蛙は勝負をすることになりました。
魔法使いは道具を沢山用意することにしました。
魔法使いが用意した魔法の道具はどれも便利な物ばかりです。
「これだけあれば、絶対に負けないだろう!」
そんな魔法使いに対して蛙はいつも自分が使っている道具で掃除を始めました。
しかし順調に掃除を進めているように見えた蛙と魔法使いでしたが、二人の前に試練が立ちふさがります。
見たこともない不思議な部屋。
行く手を遮るトラップの数々。
そしてお互いへの妨害――。
掃除は困難を極めました。
それでも、魔法使いも蛙も負けるわけにはいきません。
魔法使いと蛙は技と道具のすべてを使って掃除そっちのけで戦いました。
一進一退の攻防は続き、彼らがふと気が付くと――
掃除好きの王様が魔法使いと蛙に白い目を向けていたのです。
城の中は壊れた道具が火を噴いています。
彼らが掃除していたその城の名前は……魔王城と言いました。
0
お気に入りに追加
2,035
あなたにおすすめの小説

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。


授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草
ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)
10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。
親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。
同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……──
※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました!
※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。