新・俺と蛙さんの異世界放浪記

くずもち

文字の大きさ
上 下
177 / 183
連載

角ばった人 2

しおりを挟む
「おい大丈夫か! 何があった!」

 だがまずは穏やかに始まるはずだった旅は、いきなり波乱の展開から始まった。

 傷だらけで転がり出て来たその顔に三人の中では、スケさんだけが見覚えがあった。

 スケさんは顔色を変えて怪我人に駆け寄った。

 緑色の肌をした誰かは人間の姿をしていて、変化が解けかけている。クマ衛門はそっと少女Bの目を隠す。

 スケさんのその声に反応した男は、声を絞り出す。

「ぐ……に、にげろ……! あいつの狙いはお前だ!」

「!」

 そして叫び声とほぼ同時に、ゴロゴロと雷鳴が空に轟き、稲妻が降り注いだ。

 咄嗟にスケさんがかばい、その体で稲妻を受け止める。

 雷光を払いのけ、スケさんが睨み付けた先には、角ばった巨大な鎚を肩に担いだ男がいつの間にか立っていた。

「……くっ! なんだ!」

「はっは! 大当たりだな! まさか最初に出向いた先で出くわすとは!」

 クマ衛門は男が視界に入った瞬間、自分の毛という毛が逆立つのを感じていた。

 青年の姿はしているが、ただの人では断じてない。

 つんつんと逆立つ金髪は荒々しく、鎧を纏ったその姿はどんな戦士よりも猛々しい。

 全身から発する雷の光は、空気を伝わって恐怖を肌に突き刺されているかのようだ。

 そしてそんな殺気の塊みたいな男を、スケさんは知っているようだった。

「お前は……いつかの神族だな」

 スケさんの言葉を、雷の男は嬉しそうに肯定する。

「覚えていたか竜よ。さぁ! いつかの続きをやるぞ!」

 雷の男が叫ぶたび、クマ衛門は震え上がった。

 何とかその場に踏みとどまれたのは、日頃とんでもない存在と顔を合わせていたからに他ならない。

 だがさすがはスケさんだ。スケさんは雷の男に対してもあくまで普通にさっと真顔で言った。

「今は、少々用事があります。日を改めてほしい」

「……」

 当たり前だが、そんな事を言われてはいそうですかと引き下がるわけがない。

 天からドカンと男に光が落っこちて、雷の男は目を血走らせてスケさんを睨み付けた。

「また眠たいことを! この広い大地で対峙したのだ! 出会った瞬間殺しあえ!」

「なんだその理屈は!」

「俺の信条だ!」

 怒り狂う謎の存在を目の前にして、クマ衛門は咄嗟に少女Bをその背にかばう。

 あれはどう見てもヤバイ。

 固まっているクマ衛門を少女Bが激しくゆすった。

 それで正気を取り戻したクマ衛門だったが、少女Bの提案にはとんでもなく驚かされた。

「クマさん! あの人を助けないと!」

「がう!」

 そう言って彼女が指を差すのは、地面に転がっている人外だった。

「あの人! 何か知っているかもしれないんでしょ! だったら! 助けないと!」


怖くないんでござるか?


 さらさらとそんな事を書いたクマ衛門の毛皮を少女Bはボスンと叩いた。

「もう! そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」

「がう!(そうでござった!)」

 だが言われて見ればその通り。今最も危険で助けなければならないのは、あのファンクラブ会員だ。

 クマ衛門は意を決して、倒れた彼の元に駆けよった。


 大丈夫でござるか!


 書き記した文字に、一瞬は目を向けた彼だったがしかしすぐに別のものに彼の視線は釘付けになる。

「ああ……すまない。って! 君は……!」

「大丈夫!?」

 本気で心配そうな少女Bを前にして、ファンクラブ会員の傷だらけだった緑色の肌は瞬時に再生してつやつやになった。

「え? ああ! 大丈夫大丈夫! 僕雷に打たれても大丈夫系なんで!」

「……そうなの?」

 これは本当に大丈夫そうだ。結構駆け寄るだけでもおっかなかったというのに。

 植物に近い種族なのだろうか? にしても呆れた回復力だとクマ衛門は頭を抱えた。

 だが思わぬ出会いに感動している彼には悪いが、クマ衛門はすぐに男を担ぎ上げ、その時に備えた。

 幸いこちらは眼中にないようだが、油断はできない。

「……」

 いつ爆発するとも知れない空気はクマ衛門も背中越しに感じていた。

 クマ衛門が振り返る――。

「……! はっは! さぁ竜! 今回ばかりは口先で逃げられるとは思うなよ? 俺は全力の戦いを望んでいるぞ!」

「!」

 飛び上がり、雷の男は思い切り、大鎚を振りかぶる。

 だがスケさんはその瞬間、クマ衛門と少女Bの方へと視線を向け駆け出した。

「おい!」

 少女Bの前に飛び出し雷撃を防いだスケさんに、雷の男は怒気を含ませ叫んだ。

 咄嗟にスケさんがとった行動は、回避ですらなく仲間を守ることだった。

 雷の男は彼がかばっている少女に目を向けて舌打ちした。

「またか……まったく竜のくせに付き合いのいいことだな」

「余計なお世話だ」

「だがこれでは前回と何も変わらん」

 事情を察した雷の男は、心底つまらない様子で今度は少女Bに言った。

「……おいそこの小娘。今すぐここからされ。さもなければ命はないぞ」

 明らかに不本意な助言の意図は、邪魔者を排除する目的でしかない。

 クマ衛門はこの隙に遠くへ逃げることを真っ先に考えた。

 だが、目標を持ち、恐れを知らない少女には、誰が相手だろうと関係がなかったようである。

 忠告を聞いた少女Bはざっと地を踏みしめて、前に進み出たのだ。

「イヤ! 私はこの人に用があるの! それにやる事もあるんだから! あなたこそ! いつでもいいなら後にして!」

「……がう!?」

 いや、でもさすがにそこまで高圧的に言う必要なくはないだろうかとクマ衛門は全身の鳥肌を自覚する。

 スケさんですら、顔色を蒼白にした。

 だが何より怪訝な表情だったのは雷の男だ。

 雷の男は、少女Bをじろりと見降ろした。

「なんだ? 何か言ったか?」

「言ったわ! こんなところで暴れたりしないで!」

 怯むどころか、腰に手を当て怒っていますという表情まで作る少女B。

 それを見て、雷の男はワシワシと自分の髪を搔き、心底面倒だと視線に力を込める。

「んん? まったく……これだから餓鬼は。いいか小娘? 俺に言う事を聞かせたいのならお前自身がこの戦いを止めてみせろ。そうすれば何でも言う事を聞いてやる」

「……」

「できるならばだがな」

 言い捨てて、もはや興味がなくなったのか雷の男はスケさんに視線を戻した。

 雷の男が言うように、今二人が戦い始めたとして、間に入れるものがどれほどいるものか。

 ただの人間では一瞬で消し炭。いや、あまねく種族が等しく塵となるだろう。

 人間の少女一人、埃に等しい。

「まぁいい……どかないというならそのまま消えろ。むしろその方が、奴の本気を引き出せるかもしれん」

 そう呟き雷の男が動いた瞬間、スケさんは黄金の瞳をぎょろりと見開き、牙をむき出しにする。

「クマ殿! なんとしても彼女を守れ!」

「がう!」

 下手をすれば、周囲の山ごと消し飛びかねない事態に、クマ衛門は死を覚悟した。

 だが、かばったクマ衛門の腕を軽やかにすり抜けたのは少女Bの方だった。

 そして少女の目的は逃げることではなかった。

「だから! やめてって言ってるでしょ!」

 少女Bのよく通る叫び声にあわせて、胸に握り締めた箱が光を発したのをクマ衛門は目撃する。

 そして箱から飛び出したのは、一枚の札だった。

 激しい光が周囲を照らし、札から飛び出し現れた者は、本来であれば死んでいたであろう者を生かし、圧倒的力を持つ者を跳ね返す。

「なん……だと……!」

 何もかも叩き潰すはずだった大鎚を雷ごと弾き飛ばされた雷の男は、唖然としてその場にしりもちをついた。

 そして状況をいち早く察したスケさんは、目を輝かして感動していた。

「そうか! あれを使ったか! さすが『山のような体にガラスのハートさん』圧倒的な防御力だ」

「え? なにこれ?」

 そして少女Bもまた困惑する。

 大地が隆起して現れた壁は、少女を守り、攻撃すべてを受け切った。

 スケさんと雷の男に割って入るように現れた巨大な岩塊は意思を持っているかのように腕の形に姿を変えて、少女へ親指を立てると崩れ去った。

 クマ衛門はその時、少女Bが持っていた箱の中身を理解した。

 あれはファンクラブ会員の力を、一時的に借り受けることが出来るアイテム!

 ファンクラブの中でまことしやかにささやかれている噂。それは上位に位置するランカーに特別なアイテムが配られたというものだった。

 自らの力までも写し取る札は、ファンクラブ結束の象徴としてごく最近作られた記念品だと。

 もし本当にそのすべてを扱えるのだとしたら、いったいどれほどの力を秘めているのかクマ衛門には見当もつかない。

 唖然とする雷の男は、少女Bに今度は驚愕の視線を向けた。

「今のは……お前がやったのか?」

「え、えーっと……たぶん」

 半信半疑の少女Bを後押しするスケさんは、なんだか異様に得意気に胸を張っていた。

「その通り! あれこそが彼女の持つ力! いや! 彼女にだけ使う事を許された、力の集大成だとも!」

「……何でお前が得意気なんだ」

「……いや、えっと、まぁ。ちょーっとだけ、知っている事情があるようなないような?」

 誤魔化すの下手!

 クマ衛門は口に出そうになったが我慢する。

 どこか緊張の解けたその場の空気の中、少女Bが突然その場にへたり込む。

 慌てたスケさんとクマ衛門はすぐさま駆け寄った。

「がう!」

「どうした!」

 すると、ぱちくり大きな目を見開いて少女Bはぽつりと呟いた。

「……ああ怖かった」

 どうやら、今までの大胆な行動はやせ我慢だったらしい。

 クマ衛門とスケさんはほっと胸をなでおろした。

「スケさんは大丈夫?」

「大丈夫ですとも。だが無茶が過ぎる。なんであんなことを?」

 スケさんがそう尋ねると、少女Bは胸に抱いた箱をスケさんに見せて笑顔浮かべた。

「スケさんがこれを持っていたら何とかなるって言ったでしょ? ホントに大丈夫だったよ! ありがとう!」

「……はっはっは! いやいや! なになに!」

「……がう?(それでいいんでござろうか?)」

 スケさんはちょっとは厳しいことを言うつもりだったのだろう、しかし厳しめだったスケさんの表情はその笑顔で木端微塵である。

 もはや強大な竜の雰囲気など微塵もない締まりのない表情に、クマ衛門は無言で視線を送る。

 そしてクマ衛門の他にももう一人、そんなスケさんに視線を送っているのは雷の男だった。

 彼は気を取り直してズボンの土を払い、立ち上がるとスケさんに尋ねた。

「……そのスケさんというのは、お前の名前か?」

「んん? ああいや。仮の名みたいなものです。まぁ、旅をするには便利なもので」

「そうか。おい娘」

 そして今度は少女Bへと言葉をかける。

 クマ衛門とスケさんはもちろん警戒した。

「なに?」

 尋ねた少女Bに、しかし雷の男は視線を下げて合わせるとため息交じりに言った。

「俺としたことがしてやられた。大したものだ。先ほどの約束、果たすとしよう」

 口にしたのは讃辞である。

 これには意表を突かれてクマ衛門は目を丸くした。

「えっと、でもあれは私が何かやったんじゃ……」

 口ごもる少女Bに雷の男は首を振って、彼女の手の中にある箱を見た。

「いや。そこから感じる力は、まさしくお前の力だった。お前のためにある力だとそう感じたが?」

「そうなのかな?」

「ああ。だが、願いが戦うなというだけでは少々不足だな。ならばお前の用事とやら、その手助けをしてやろう。俺の攻撃を受け止めてみせたのだ、褒美だと思え」

 そして自然に妙な流れになった会話に、今度こそクマ衛門とスケさんは、雷の男と少女Bとの間に割り込んだ。

「えええ! いやそれはさすがに……貴方も忙しいでしょう!」

 スケさんがちょっと必死すぎる顔でそう言うが、雷の男はあっさり首を振る。

「いいや? かなり暇だ。時にスケさんという名前は自分でつけたのか?」

 そして逆に質問されて、スケさんは首を振った。

「いえ。これはとある人間が私に付けた者ですが?」

 それを聞いてなるほどと唸った雷の男は、少女Bを指名して妙な要求をしたわけだ。

「そうなのか……ならば人間よ。俺にも仮の名をつけろ」

「え? 私が?」

「ああ、そうだ。名前なんぞ考えたこともないからな。お前がつければちょうどよかろう」

 この提案に慌てたのはスケさんだった。

 いやむしろこればかりは断固として黙ってはいられないとばかりに間に立つ。

「いや! それはあまりにも!」

「ん? なんだ? 何か問題があるのか? 名をつけてはいけない事情でも?」

「……いやー、それは別にーないんですがー……」

「ならば問題ない」

「で、でも! そう言う事、頼んだら! 大変そうでしょ!?」

「だ、そうだが? 無理そうか?」

「え? 私は別にいいよ?」

「だ、そうだが?」

「……! いやー、その! でもぉ!」

「ふふん。そうかそうか。だがなぜかな? 俺は是が非でも、この娘に名前を付けてもらいたくなったぞ?」

「……!!!(声にならない声)」

 あ、これは、なんか事情を察せられたなとクマ衛門はため息を吐いた。

 雷の男はもう絶対に引き下がらないだろうし、スケさんも命名を否定する材料など持つわけがない。

 自然、くーっと歯をかみしめるスケさんから立ち昇る陽炎には、やっぱり何か浮かんでいる気がした。


マジうらやましい!!


 きっと気のせいであろうとクマ衛門は見なかったことにする。

 そして雷の男は、なかなか愉快そうに少女Bに命名を促した。

「では、よろしく頼む。遠慮するな」

「えっとじゃぁ……」

 雷の男を観察し、考え込む少女B。

 そんな姿を見てクマ衛門は認識を改めていた。

 最初クマ衛門は彼女が、こうして人外の者達と関わりが深いのは、100パーセントタローという魔法使いの力だと思っていた。

 確かにそう言う側面もあるだろう。

 顔だちもかわいらしく、ピンク色の髪も愛らしい。歌も人々を魅了する力があるのも確かな事だ。

 だがただの人間でしかないとはもうとても言えない。

 そして少女は観察を終えて、ズバリ雷の男を指さして言った。

「角ばってるから、カクさんで」

「……!」

 やっぱりこの娘逸材だ! 間違いない! 

 タロー殿が押しに押すのは理由があったのだと、クマ衛門はニコニコ物怖じもせずに命名した少女にいつしか本気で尊敬のまなざしを送っていた。
しおりを挟む
感想 80

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

俺と蛙さんの異世界放浪記~八百万ってたくさんって意味らしい~

くずもち
ファンタジー
変な爺さんに妙なものを押し付けられた。 なんでも魔法が使えるようになったらしい。 その上異世界に誘拐されるという珍事に巻き込まれてしまったのだからたまらない。 ばかばかしいとは思いつつ紅野 太郎は実際に魔法を使ってみることにした。 この魔法、自分の魔力の量がわかるらしいんだけど……ちょっとばっかり多すぎじゃないか? 異世界トリップものです。 主人公最強ものなのでご注意ください。 *絵本風ダイジェスト始めました。(現在十巻分まで差し替え中です)

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

愛されない皇妃~最強の母になります!~

椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』 やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。 夫も子どもも――そして、皇妃の地位。 最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。 けれど、そこからが問題だ。 皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。 そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど…… 皇帝一家を倒した大魔女。 大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!? ※表紙は作成者様からお借りしてます。 ※他サイト様に掲載しております。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。