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クマヒストリー 1
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「ガフ」
見知らぬ町で雨降りやむ気配はない。
クマ衛門は雨宿りをしながら石畳を叩く雨音に耳を傾けていた。
思索にふけっていると普段内に秘めていることを柄にもなく語りたくなることもある。
拙者はクマ衛門。そう現在の主君に与えられた名前で呼ばれているダークエルフにござる。
生まれはとある山中にひっそりとある獣人の隠れ里。
その昔、侍という異国の戦士が迷い込み、山中で出会った我が先祖のために力を尽くして出来上がったものだと聞き及んでいるが、なにぶん昔の事なので真偽のほどは定かではない。
それは拙者にとって幸運な事だったのでござろう。
父は熊の獣人、母は森のエルフというなんとも奇縁な血統でござるが、そんな自分を拙者は好いているのでござる。
故郷の木々と土で作った建物は、周囲の他の町とは違う独特の風合いで、知らずに尋ねた人が来れば、どこかの異界に紛れこんだとでも思うに違いなく、侍が広めた武士道という考え方が貴ばれる我が里を誇りに思うてござった。
「ガウガウ」
拙者も、日々剣の道に生きる武士の一人でござる。
日々鍛錬に勤しみ、畑を耕し、勉学に励む毎日は充実してござったが。
しかし拙者にもいっぱしの野心はあったらしく、己の腕を世に知らしめ、信頼出来る主君の元でこの腕を存分に振るう事を夢見なかったわけではござらん。
そのためにいつか里を旅立つことも考えていたのでござる。
そんなある日の事、鎧の騎士が我が村を訪れたのは突然でござった。
最初、拙者は話しかけてみたのでござるが言葉は通じず、こちらも相手の言葉はわかるものの騎士の目的はこの辺りにダークエルフかエルフはいないかとそう言うのでござる。
ああちなみに、拙者が人の言葉を話せないのは拙者が獣よりの獣人であるが故にござるよ?
獣人は人によって種類も偏りもあるのでござる。
耳や、手足だけが獣型だったり、極端な場合尻尾だけが生えているだけという場合もござる。
逆に四足歩き向きの身体で、言葉だけ喋れるような方もいるので、その姿は多種多様、言い出せばきりがござらん。
ともかくそう言うわけですれ違い、最初拙者はその異様な風体から村を荒らしに来た不逞の輩か、魔族を倒して名を上げようとする輩かと思い、戦いを挑んだのでござるが。
……完敗でござったなぁ。
もうコテンパンにござる。
しかも倒された相手に村まで運ばれるしまつ。
その上話を聞けば彼女はエルフについて聞きに来ただけのただの旅人で、自身もダークエルフだと言うのだから、己の短慮に申し開きも出来ずにござった。
拙者自身ダークエルフであるという自覚もござる。
この里で暮らしているからたいして問題にもならずに過ごせておるが、世間にどういう風に思われているかは知ってござった。
まぁこれが現在の名前はナイトさんと呼ばれている女性との出会いでござるな。
「ガウ」
最初は負けたことがちょっぴり悔しかったということもあったのでござるが、己の未熟さを痛感し、先の手を出したことへの罪滅ぼしもかねて、拙者お供を願い出たのでござる。
彼女の旅は端的に言うと自分を探す旅をしているようでござった。
出自を求めて、我が村に立ち寄ったのも情報が極端に少ないエルフについて外にいるエルフに尋ねるためだったのでござる。
拙者の母上は最初渋っているようでござったが、彼女の事情を聴くと里の場所を教え、拙者に力になっておあげなさいとそうおっしゃったのも拙者が共に旅立った大きな理由でござる。
結果を言うと拙者自身、学ぶことの多い旅にござったな。
中でもナイトさんのその在り方には深い感銘を受けたものでござる。
弱きを助け、強きを挫くとでも言うんでござろうか? その行いは綺麗すぎるほどに清廉潔白でまっすぐなのでござる。
騎士と武士、言葉は違えど、目指す志は同じモノに思え、拙者もそれに習おうと苦心したものでござる。
「……がうぅ」
しかし彼女の旅の目的が達成されると、行動の指針ががらりと変わったのは思いもよらぬことでござった。
なんというか……そこからは贖罪でござるな、罪滅ぼし一直線でござる。
彼女はやはりダークエルフという事実をことさら重く受け止めていた部分がある様で、常に正しくあろうと心がけていた弊害でござろう。
自らの存在自体を悪と定めてしまったようでござる。
思えば甲冑を脱ぐことも極力避けていたのはそう言う部分があったからでござろう。
拙者からしたら、そんなに気にすることでもないし、気にしない人もいたでござるのに、思い込みとは恐ろしい物で、ナイトさんの場合は頑なすぎて視野がせもうなってござった。
説得も出来ずに情けない話でござるが、拙者がしゃべってもナイトさんはお腹がすいたと思うばかりなのでござる。
正直な話、そこまで付き合う事もなかったんでござるが、これも何かの縁、拙者も修行と割り切ってナイトさんに付き合うことにしたのでござる。
……まさかあんな呪いのアイテムを付けられるとは思ってなかったでござるけど。
扱いヒドイでござるし。
家ボロいでござるし。
……拙者頑張ったのでござる。
まぁ理想とは違ってござったが、友のために力をふるうのも良いでござろう?
しかしエルフの感じは悪いし、変化も見込めそうになく、努力が報われるのも望み薄だと気の毒に思ってござった。
だがその予想は外れ、何とすべてが報われる日が来たのでござる!
「がう!」
まるで風のようにふらりと現れた御仁は人間の魔法使い。
そして悪鬼羅刹も裸足で逃げだすほどの魔力を持った方でござる。
拙者の様な矮小な存在では及びもつかない神通力を備え、あの傲慢知己なエルフ達をまるで手遊びをするかのように軽く引っ掻き回す姿は圧巻の一言!
彼らの言う拙者達の罪まで帳消しにしてしまったのでござる。
魔法使いの名はタロー殿。拙者の現在の主君にござる。
彼曰く、観光のお礼だと言うのでござるが、明らかに過剰でござろう。
無茶な話と思ったものでござったが、その力を知ってしまえば彼の言う通りそれはお礼程度の容易い事だったのでござろうが。
それでも彼は紛れもなく拙者にとっても恩人。
ナイトさんもそう感じたらしく、拙者達はタロー殿の下に恩返しをすべく馳せ参じたのでござる。
もっとも家の母上は許されたと言えど、里帰りはしなさそうではあるのでござるけどな。
あの人は……獣人大好きでござるから。
父とも一目ぼれから始まる壮絶な恋愛結婚だったらしいでござるし、村の雰囲気が気に入って、自分から押しかけて住み着いたと聞いていたでござる。
しかし仕えるとはいっても相手はそれこそ神の様な御業を持ったお方。
最初こそ理解の及ばぬ天上人の様な感覚でござったが、言葉を多く交わせば意外と庶民的でござったな。
ただ……一度やると決めたら後は少々破天荒ではあるようで、力の大きさに際限がないものだからどのような事でも出来てしまうと言う恐ろしい方でござる。
拙者はそんなタロー殿から家を賜り申した。
タロー殿はわが故郷の始祖と同郷かも知れないとのこと、その上拙者の言葉が理解出来るということもあって、細かい部分まで理想的な……いや理想以上の装飾を施した家ともなれば感動もひとしおでござった。
欲を言うなら拙者、足が短い故、そのうち武家屋敷の様な平たいお屋敷がいただけるような手柄を立てたいものにござる。
この時点でもう拙者的には八割りほど忠誠を誓ってよいのでは? と思った次第にござる。
そして我が村に死蔵されていた刀と同じ刀剣をドワーフと共に製作し、巻物でしかその存在を確認されていなかった甲冑を拙者専用に仕立ててくださり、賜った際にはここ以外に自分の行く場所はないと本気で思ったものでござるよ。
物でつられたわけではござらんよ? その心遣いに感じ入っただけにござる。
ここの気楽な雰囲気が肌に合っていると言うのもあるが、やはり武士たる者、主君のためにこの力を振るえると言う事に無上の喜びを感じるものでござる故。
成り行き任せの流浪の旅にござったが、流れた先は風変りなりに気に入ってござる。
もっともあの方に守りが必要でない事は自明の理。だからこそ戦う事だけが武士の本分ではないと気付かされることも多く、日々の鍛練で己を磨きあげておかねばと身の引き締まる思いで毎日を過ごせるとそう思ってござるよ。
あえて不満を言うとしたなら、我が主君と定めたお方が、どうにもそう言う繋がりを求めていないと言うのがわかってしまうのが少々複雑でござるかな。
見知らぬ町で雨降りやむ気配はない。
クマ衛門は雨宿りをしながら石畳を叩く雨音に耳を傾けていた。
思索にふけっていると普段内に秘めていることを柄にもなく語りたくなることもある。
拙者はクマ衛門。そう現在の主君に与えられた名前で呼ばれているダークエルフにござる。
生まれはとある山中にひっそりとある獣人の隠れ里。
その昔、侍という異国の戦士が迷い込み、山中で出会った我が先祖のために力を尽くして出来上がったものだと聞き及んでいるが、なにぶん昔の事なので真偽のほどは定かではない。
それは拙者にとって幸運な事だったのでござろう。
父は熊の獣人、母は森のエルフというなんとも奇縁な血統でござるが、そんな自分を拙者は好いているのでござる。
故郷の木々と土で作った建物は、周囲の他の町とは違う独特の風合いで、知らずに尋ねた人が来れば、どこかの異界に紛れこんだとでも思うに違いなく、侍が広めた武士道という考え方が貴ばれる我が里を誇りに思うてござった。
「ガウガウ」
拙者も、日々剣の道に生きる武士の一人でござる。
日々鍛錬に勤しみ、畑を耕し、勉学に励む毎日は充実してござったが。
しかし拙者にもいっぱしの野心はあったらしく、己の腕を世に知らしめ、信頼出来る主君の元でこの腕を存分に振るう事を夢見なかったわけではござらん。
そのためにいつか里を旅立つことも考えていたのでござる。
そんなある日の事、鎧の騎士が我が村を訪れたのは突然でござった。
最初、拙者は話しかけてみたのでござるが言葉は通じず、こちらも相手の言葉はわかるものの騎士の目的はこの辺りにダークエルフかエルフはいないかとそう言うのでござる。
ああちなみに、拙者が人の言葉を話せないのは拙者が獣よりの獣人であるが故にござるよ?
獣人は人によって種類も偏りもあるのでござる。
耳や、手足だけが獣型だったり、極端な場合尻尾だけが生えているだけという場合もござる。
逆に四足歩き向きの身体で、言葉だけ喋れるような方もいるので、その姿は多種多様、言い出せばきりがござらん。
ともかくそう言うわけですれ違い、最初拙者はその異様な風体から村を荒らしに来た不逞の輩か、魔族を倒して名を上げようとする輩かと思い、戦いを挑んだのでござるが。
……完敗でござったなぁ。
もうコテンパンにござる。
しかも倒された相手に村まで運ばれるしまつ。
その上話を聞けば彼女はエルフについて聞きに来ただけのただの旅人で、自身もダークエルフだと言うのだから、己の短慮に申し開きも出来ずにござった。
拙者自身ダークエルフであるという自覚もござる。
この里で暮らしているからたいして問題にもならずに過ごせておるが、世間にどういう風に思われているかは知ってござった。
まぁこれが現在の名前はナイトさんと呼ばれている女性との出会いでござるな。
「ガウ」
最初は負けたことがちょっぴり悔しかったということもあったのでござるが、己の未熟さを痛感し、先の手を出したことへの罪滅ぼしもかねて、拙者お供を願い出たのでござる。
彼女の旅は端的に言うと自分を探す旅をしているようでござった。
出自を求めて、我が村に立ち寄ったのも情報が極端に少ないエルフについて外にいるエルフに尋ねるためだったのでござる。
拙者の母上は最初渋っているようでござったが、彼女の事情を聴くと里の場所を教え、拙者に力になっておあげなさいとそうおっしゃったのも拙者が共に旅立った大きな理由でござる。
結果を言うと拙者自身、学ぶことの多い旅にござったな。
中でもナイトさんのその在り方には深い感銘を受けたものでござる。
弱きを助け、強きを挫くとでも言うんでござろうか? その行いは綺麗すぎるほどに清廉潔白でまっすぐなのでござる。
騎士と武士、言葉は違えど、目指す志は同じモノに思え、拙者もそれに習おうと苦心したものでござる。
「……がうぅ」
しかし彼女の旅の目的が達成されると、行動の指針ががらりと変わったのは思いもよらぬことでござった。
なんというか……そこからは贖罪でござるな、罪滅ぼし一直線でござる。
彼女はやはりダークエルフという事実をことさら重く受け止めていた部分がある様で、常に正しくあろうと心がけていた弊害でござろう。
自らの存在自体を悪と定めてしまったようでござる。
思えば甲冑を脱ぐことも極力避けていたのはそう言う部分があったからでござろう。
拙者からしたら、そんなに気にすることでもないし、気にしない人もいたでござるのに、思い込みとは恐ろしい物で、ナイトさんの場合は頑なすぎて視野がせもうなってござった。
説得も出来ずに情けない話でござるが、拙者がしゃべってもナイトさんはお腹がすいたと思うばかりなのでござる。
正直な話、そこまで付き合う事もなかったんでござるが、これも何かの縁、拙者も修行と割り切ってナイトさんに付き合うことにしたのでござる。
……まさかあんな呪いのアイテムを付けられるとは思ってなかったでござるけど。
扱いヒドイでござるし。
家ボロいでござるし。
……拙者頑張ったのでござる。
まぁ理想とは違ってござったが、友のために力をふるうのも良いでござろう?
しかしエルフの感じは悪いし、変化も見込めそうになく、努力が報われるのも望み薄だと気の毒に思ってござった。
だがその予想は外れ、何とすべてが報われる日が来たのでござる!
「がう!」
まるで風のようにふらりと現れた御仁は人間の魔法使い。
そして悪鬼羅刹も裸足で逃げだすほどの魔力を持った方でござる。
拙者の様な矮小な存在では及びもつかない神通力を備え、あの傲慢知己なエルフ達をまるで手遊びをするかのように軽く引っ掻き回す姿は圧巻の一言!
彼らの言う拙者達の罪まで帳消しにしてしまったのでござる。
魔法使いの名はタロー殿。拙者の現在の主君にござる。
彼曰く、観光のお礼だと言うのでござるが、明らかに過剰でござろう。
無茶な話と思ったものでござったが、その力を知ってしまえば彼の言う通りそれはお礼程度の容易い事だったのでござろうが。
それでも彼は紛れもなく拙者にとっても恩人。
ナイトさんもそう感じたらしく、拙者達はタロー殿の下に恩返しをすべく馳せ参じたのでござる。
もっとも家の母上は許されたと言えど、里帰りはしなさそうではあるのでござるけどな。
あの人は……獣人大好きでござるから。
父とも一目ぼれから始まる壮絶な恋愛結婚だったらしいでござるし、村の雰囲気が気に入って、自分から押しかけて住み着いたと聞いていたでござる。
しかし仕えるとはいっても相手はそれこそ神の様な御業を持ったお方。
最初こそ理解の及ばぬ天上人の様な感覚でござったが、言葉を多く交わせば意外と庶民的でござったな。
ただ……一度やると決めたら後は少々破天荒ではあるようで、力の大きさに際限がないものだからどのような事でも出来てしまうと言う恐ろしい方でござる。
拙者はそんなタロー殿から家を賜り申した。
タロー殿はわが故郷の始祖と同郷かも知れないとのこと、その上拙者の言葉が理解出来るということもあって、細かい部分まで理想的な……いや理想以上の装飾を施した家ともなれば感動もひとしおでござった。
欲を言うなら拙者、足が短い故、そのうち武家屋敷の様な平たいお屋敷がいただけるような手柄を立てたいものにござる。
この時点でもう拙者的には八割りほど忠誠を誓ってよいのでは? と思った次第にござる。
そして我が村に死蔵されていた刀と同じ刀剣をドワーフと共に製作し、巻物でしかその存在を確認されていなかった甲冑を拙者専用に仕立ててくださり、賜った際にはここ以外に自分の行く場所はないと本気で思ったものでござるよ。
物でつられたわけではござらんよ? その心遣いに感じ入っただけにござる。
ここの気楽な雰囲気が肌に合っていると言うのもあるが、やはり武士たる者、主君のためにこの力を振るえると言う事に無上の喜びを感じるものでござる故。
成り行き任せの流浪の旅にござったが、流れた先は風変りなりに気に入ってござる。
もっともあの方に守りが必要でない事は自明の理。だからこそ戦う事だけが武士の本分ではないと気付かされることも多く、日々の鍛練で己を磨きあげておかねばと身の引き締まる思いで毎日を過ごせるとそう思ってござるよ。
あえて不満を言うとしたなら、我が主君と定めたお方が、どうにもそう言う繋がりを求めていないと言うのがわかってしまうのが少々複雑でござるかな。
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