7 / 14
七話
しおりを挟む紙袋に入っていたのは、黒色のセーラー服で胸元には赤いスカーフが付いているタイプだった。
足には現役高校時代に履《は》いた事のない太もも付近まである黒色のニーソックスを履いていた。
セーラー服を着た私を見たマー君は口を開けたまま私を見つめていた。
「めっちゃ高校時代を思い出したよ。学生服のデザインは全然違うけど、あの時のまんまだよ、佐奈」
高校時代より成長してるせいなのか、用意されたスカートの丈《たけ》が短いのか、太ももが丸見えでちょっと下から覗けばパンツが見えてしまうほど短かった。
恥ずかし過ぎる。
私はスカートの端を掴んで下に引っ張りながら太ももを必死に隠しながら頬を染めていると、マー君が私に近づいてくる。
「佐奈、めっちゃエッチだよ」
「ちょっ、やめ――んッ!」
腰に手を回してきた彼は密着させるように私を強引に引っ張り、私の口の中に舌を入れてキスをする。
キスというのは不思議で、されると頭がボーっとして思考がうまく働かなくなる。
数十秒続いた激しいキスが終わり彼が口を離す。混ざり合ったキスの唾液が糸を引いて垂れ落ち、私とマー君の間に一本の細い橋を掛ける。
「あッ…、そこは…」
マー君が私のスカート内に手を潜らせると、「くちゅっ」と水の音が微かに聞こえてしまい、私は両手で顔を隠す。
「顔、見せてよ」
耳元で囁かれてゾクゾクッと体を震わせると、気のせいかさっきよりも「くちょくちょ音」が大きくなる。
「佐奈、『耳』弱いよな。さっきよりも濡れてるよ」
されるがまま状態に陥った私は、彼に押し倒されながらベッドに倒れる。
彼が私の下半身部分で何かをしているのを眺めていると、ふいに声が聞こえてきた。
「おいおい、頼まれてきた僕は除け者かい?君たち」
ドアの方でハンカチで汗を拭きながら、私たちを見るハゲたおじさんがそこにいた。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本
しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。
関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください
ご自由にお使いください。
イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。


とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる