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⒀
しおりを挟む可愛い、かわいいユノ。この小さな体で俺の全てを受け容れてくれる。今だって、口から涎を垂らし喘ぎながら必死に俺を受け入れてくれている。ユノは後ろか突かれる体勢が一番気持ちよさそうに喘ぐ。更に背後からグッと腰を引き寄せピストンをすると、今度は喘ぎの中に無理だと訴える声が混ざる。
まだまだ、これからが本番でしょ。ユノはドMだからね。制止の言葉は気持ちいい、もっとしてって懇願の合図。ユノの柔らかいお尻の感触を堪能し、更に後ろから思いのままに責め立てる。あぁ…支配欲、独占欲が満たされていく。俺のユノ。俺だけのユノ。
こんな感情が自分の中にあるなんて知らなかった。愛おしい、ユノがそばに居てくれるだけで、灰色だった世界が色付いていく。
小さな頃から俺の周りには下心のある奴しか居なかった。腐った肉に集る蝿の様に、耳障りな羽音を立て、払っても払っても飛び廻る不愉快な存在。
隙を見せると群がってくる。俺に対する親切は無償ではない。それに気づいた時、俺から全ての感情が欠落した。誰かと関わることが煩わしい。
だが、周りの者が放っておくわけもなく、ある日、人間の奴隷を与えられた。初めは少し興味を持った。小さな体。耳も尻尾も生えていない。すぐに壊れてしまいそうだ。たが、こいつも結局は他の奴と一緒だった。最初こそ控え目な態度だったが、暫くするとまるで俺の恋人の様な振る舞い。自分は選ばれし特別な存在とでも思っているのか?勘違いするなお前は奴隷だ。何人かの奴隷を与えられたが、皆、顔が麗しいだけで中身は張りぼてだった。人間も獣人も不愉快な存在だと思い知った。
自分でも自分が嫌になる。もしかしたら誰も俺の事を知らない場所に行けば何かが変わるかもしれない。そんな淡い期待を持ちケレス大陸を離れた。
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