主人公に「消えろ」と言われたので

⑿

何人もの獣人に代わる代わる犯され続ける人間達。これでは使い捨てだと言われても過言ではない。獣人の国に来る事を選択したのは彼ら自身だが、こんな未来が待ち受けてるとは想像もしなかっただろう。


正常な俺の理性では他人の性行為を、ましてや凌辱されている姿など直視出来ない。目線が彷徨う。仕方なしにショーに出るべく待機している獣人達に目を向ける。みんな揃いも揃ってマイクロビキニ…これもショーを盛り上げるのに一役買っているのだろうか？おまけにガタイも良い。羨ましい…俺にも少しだけでいから筋肉をお裾分けして欲しいわ。

｢はぁ～。みんな良い体つきしてるよなー｣

ついつい口から恨みがましい言葉が出てしまった。フレイだって例外ではない。引き締まった体、高身長、おまけに顔はイケメン。嫌味か？正反対の俺に対する嫌味なのか？そうなんだな?!


｢ユーノ、さっきから獣人ばかり見ていたね。もしかして自分も同じ事をされたいとか想像してないよね？俺が隣に居ながら熱い視線を送るなんて…はぁ～どうしてユノは俺を煽るのが上手いんだろう｣

スルスルと服の中にフレイの手が滑り込み、俺の両胸の突起をクリクリと指で捏ねくり回す。徐々に主張を始める突起を指で挟み圧を加えてくる。もどかしい刺激に胸を反らせ無意識に強請ってしまった。


｢可愛い。もっと欲しいんだね｣

ギュッと突起を爪で挟まれた。痛い…痛いはずなのに気持ちいい…。俺の口からは抑える事の出来なかった甘い声が漏れ出す。引っ張られ押し潰され抓られて…いつ間にか服を脱がされ、外気にさらされた下半身をフレイの太ももに擦り付ける。

｢俺の体を使って一人で気持ち良くなるなんて厭らしいユノ。罰として一人でイクところ見せてね｣

理不尽な事を言われてる自覚はある。でもフレイに快楽を教え込まれた俺は言葉に従ってしまうんだ。もっと、もっと気持ち良くなりたい。フレイの願いを叶えたら欲しい物が貰える。そう思うと脳内のドーパミンが溢れ更なる快楽に繋がっていく。

｢んっ、フレイ…そこッ…気持ちいいよ…｣

｢ユノはMっ気素質抜群だもんねー。前だけでイける～？俺の指も貸してあげようか？｣

口の中いっぱいに入れられたフレイの指がチグハグに動き出し、開いたままの口から飲み込めない涎が垂れ出す。必死に首を縦に振り懇願する。口から抜かれ糸を引く指を目で追い、これから得られる快楽に喉を鳴らした。