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後日談⑤
しおりを挟むクラウスは興奮しているのか、それとも羞恥心のせいなのか、瞳に薄らと涙を溜め、頬は紅く染まり、熱をほしがる雌の顔をしていた。
だが、見つめても私が動かない事を理解すると、覚悟を決めたようだ。
自ら大きく太腿を開き、濡れそぼつ局部に自ら指をあてがった。
私よりも一回り大きな指が、いとも簡単に呑み込まれて行く。1本、2本と、指が増える度に少し腰が浮き始め、今は3本の指が既に根元まで呑み込まれている。
「ひゃぁ…ッ!!」
逞しい身体から出たとは思えない甲高い声。前立腺に当たったのだろう。腰の揺れが激しくなる。
「気持ちいいですか?」
虚ろの目をしたクラウスが私を捉え、泣くような喘ぎを漏らす。あんなに口をだらしなく開けて…あの口に私のモノをぶち込んでやりたい!!
「コリって…ぁ…きもちぃ…ぃ…あ…っ…ここ…っ!!」
「上手ですよ」
褒めてやると、嬉しそうに目を細め、溜めていた涙が頬を一筋濡らした。その光景がとても美しく、私の中の愛しさが増す。どこまで私の心を虜にするんだ!!
考えられるか?!普段は真面目で堅物の男が、目の前で痴態を晒し善がっているなど…もしこれが外出デートだった場合…クラウスはどれ程乱れ…って私はバカか!!目の前に本人が居るのに妄想に突入しそうになるとは…なんて勿体ない事を!!目の前に広がる素晴らしい光景を目に焼き付けなくては!!
姿勢を倒し、少し前のめりで目を開き食い入るように見つめると、自然と鼻息も荒くなるってもんだ。
それを合図と捉えたのか、クラウスがディルドに手を伸ばしす。まだ恥じらいは残っているはずだが、チラリとは私に目をくばせ見られている事を確認すると、おずおずと自分の局部に運んだ。その様はまるで私に見せつけてい様で酷く胸が昂った。
ぶちゅぐちゅ
厭らしい音をたてながらディルドは面白いほど簡単に姿を消していく。どんだけ開発していたんだ…。性欲が強いクラウスの事だから毎日でもアナニーしてたんだろうな。手の動きが激しくなるに連れて、クラウスの喘ぎに泣きが混じり出した。
「ダメ……ッ…きちゃぁ…ぅ…イッちゃぁ…ぁッ…」
耐えきれず吐き出された欲望は、机の上に広範囲に渡り水溜まりを作り、先端からはポタポタと未だに雫が垂れている。
ハァハァと息も絶え絶えなクラウスは目も虚ろで、まだ快感に酔いしれているようだ。このまま更なる快楽を味あわせてやろう。
「上手に出来ましたね。ご褒美をあげてなくては…。ほら、私の上に跨って下さい」
優しく微笑み返し、手を差し伸べると、クラウスはなんの抵抗を見せることなく手を取った。
誘導するようにエスコートし跨がせる。ゆっくりゆっくり、腰を沈め蕩けた局部に私の硬いモノが呑み込まれていく。クラウスの汗まみれの顔に張り付く髪を弄り口付けを落とし恥じらいを誘う様に囁く。
「クラウス中、熱くてドロドロに溶けてて…気持ちいいですよ…ッ…」
ぐいぐいと締め付けてくる肉壁を掻き分け奥に、さらに奥にと押し進め、クラウスのイイところを亀頭でゴリゴリと何度も突く。
「んぁ!!しゅご…ッ…きもちい……ッ!!」
「ここですか?」
「そこ…ッ!!ぃや…おかしくなるからぁッ…!!」
「乱れたクラウスも好きですよ」
背を仰け反らせ髪を振り乱し否定しているが、これは、もっとしてと懇願していると勝手に解釈し…いや、あながち間違ってないと思うが…。怒張をそのまま奥地に侵入させた。
「ひゃっ!!マーベルッ!!そこッ…あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁー!!」
「くっ…流石にキツイな…」
グチュリ
未開発だった扉に遠慮なく侵入され、悲鳴のような喘ぎを上げながら腰を浮かし逃げようとするが、私が許すはずがない。触れられなかった時間を埋めるように激しく腰を動かすと、可愛いらしい唇は開きっぱなしになり、もはや目の焦点も合ってはいない。
「ははっ。トぶほど善がってくれるとは、彼氏冥利に尽きますね」
無意識にぎゅうぎゅう締め付けてくる肉壁に負けないように、強いピンストをしながらクラウスの唇を乱暴に奪う。結合部の愛液がグチュグチュと激しく泡立つ。
「あぁッ!!ィグ…ッ!!はげし…ッ、イッちゃッ…!!」
「ぐっ、クラウス一緒にッ…!!」
声にならない悲鳴を上げたと同時に背を仰け反らせ全身を震わせた。私も熱い欲望を中に吐き出す。
断続的に引きつけを起こした後、クラウスは身体の力が抜けたように手足を放り投げ私の胸にもたれ掛かってきた。お仕置きだとかこつけて無茶をさせてしまった…。
「クラウス…すみません…私は何でも卒なくこなす自信があるんですけどね…あなたの事になると…どうも抑えが効かなくて…」
はぁーと大きな溜め息をつき、ぐったりとした身体を抱き締めた。腕の中のクラウスが身じろぐ。
「マーベル…」
掠れた声で名前を呼ばれ、罪悪感が増す。責められたら申し開きのしようもない。
「マーベル…謝るのは俺の方だ。疑われるような行動をした…すまない…。エミリア穣とは違うんだ!!」
そう言ってポツポツと話し出す。エミリア嬢は私たちの恋仲を知っていた事、話が聞きたからったから場を設けてほしかった事。何故かお見合いになっていて本人もビックリしていたと。そして、恋愛に奥手なクラウスが悩んでると打ち明け相談に乗っていてもらったらしい…。
「やはり私が悪いです。クラウスの事を心のどこかで信じきれなかった…それに、恋人悩みに気づけないなんて…ッ!!はぁー。情けない…」
「違うッ!!マーベル…。おっ、俺は…不器用だし…面白味もない…だけど…マーベルを愛する気持ちは誰にも負けない!!そんな俺でも好いてくれるのなら…俺とッ!!…俺と結婚して欲しい!!」
クラウスは興奮のあまり涙を流しながら、信じられない言葉を放った。結婚…?私と?!あぁ、あぁ信じられない!!こんな事が…ッ!!嬉しすぎで勃起力が爆上がりした。
「んぁッ…マーベル…なん…大きく…ッ」
「クラウスが悪いですね。可愛すぎて困ります。今からは優しくしようと思ってたんですけどね…選ばさてあげます」
ピクピクと忙しなく動く耳元に口を寄せる。
「優しくして欲しいですか?それとも…」
私の問いかけにクラウスは恥じらい、答えを躊躇っているようだ。だが私にはどちらを選択するかなんて分かっている。
私のクラウスは今日も今日とて、愛しくて厭らしい。
[完]
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感想ありがとうございます。
ムフフ(●´ω`●)
楽しみにしていて下さい♡
グフ( ´ཫ` )