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もふもふは興味深々《番外編》
しおりを挟むクマだ…もふもふのクマだ!!初めて見るよ!!今まで何処に隠れていたんだい?さぁ、もっとその素晴らしいもふもふを見せておくれ!!
じっくりとクマさんを見つめる。何を思ったのか急にクマさんが地面に片膝をつく。
「申し遅れました。私デールと申します。大臣の一人です。お見知りおきを」
「デールさん」
「呼び捨てて頂いて結構です」
「わかりました。では…私も名前で結構です」
「ありがとうございます。レイ様。夜風は体に触ります。お部屋までお送り致します」
えぇー!!いいんですか?!もふもふ枯渇が潤されていく…。あぁ、素晴らしいもふもふ!!なんと逞しい!!クロノたんも大きいけど、デールちゃんの方が少し大きいかな?マジマジと見つめてしまう。これは浮気ではありません。触ってません。違います。
「怖いですか…」
違う!!違うよデールちゃん!!不安にさせてゴメンね!!
「とんでもないです。素敵な護衛です」
▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣
部屋についてからもニマニマが止まらない。
「レイ様、気持ち悪いです」
おい!!前も同じ事言ったよ?!ちゃんと覚えてるんだからな!!でもいーよ。許してあげるよ!!なんたってクマさんに会えたからね!!
どうして俺がこんなにも興奮しているのか…それは…レイモンドに勧められた小説の主人公がクマさんだから!!もふもふクマさんだから!!あまりの嬉しさにお茶会に誘ってしまった。
知りませんよとレイモンドが言っていたが…だってクロノたんを何回誘っても断られるんだもん!!一人でお茶は寂しいの!!それに、小説の主人公が抜け出てきたみたいでさ…有名人に会ってる気持ちなんだよ。
俺の読んでいる小説のジャンルは恋愛。もふもふクマちゃんの片想い。想いに気づかない幼馴染。そして、幼馴染は恋人を作ってしまう。ここまでしかまだ読んでない。この後の展開が非常に気になります!!早く続きが読みたい!!もうキュンキュンする。
現実逃避してるだけなんだけどね…。今はクロノたんを見ると心臓を鷲掴みにされてるみたいにギュッとなるから…。またキュンキュンする日々に戻れたらいいな。
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