俺の可愛い皇帝陛下〜けしからんモフらせろ!〜

えの

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もふもふに溺れる

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窓から月明かりが差し込む王の間。その中心に力強い存在感を放つ王座。そこに、一人の男が座っている。




「ふふふっあっはははははっ!!!!!これが、ついに…これが俺の物に…!!あっはははははっ」






「随分愉しそうじゃないか。ヨルム?いつからそこに座れるほど偉くなったんだ?」




「なっ?!何故ここにっ…?!おっ、お前は!!」




「お前は今頃、毒が回って身動きが取れないんじゃないかって?」




「くっ…」



「お生憎様だな。俺はこの通りピンピンしてる」




「何故っ?!」




「レイは国想いでなぁ、料理長に自ら名産品のオリーブオイルを売り込みに行ったそうだ。そしたらどうだ?オリーブオイルと呼ぶには甚だしい紛い物があった。持ってきた奴は、俺の名を騙って料理に使えと。不思議だなー。俺はオリーブオイルを見た事さえない。当然その怪しいオリーブオイルは調べさせた」





「なっなんの、なんのことだ!!私は知らんぞ!そんなもの知らん!!」




「まぁー聞け。調べた結果、オリーブオイルに遅効性の毒が混ぜられている事がわかった。」




「嵌められたんだ!そうだ!!私は嵌められた…」




「残念だが。お前の仲間は全て捕まっている。家族の事を持ち出されると、饒舌に話してくれてな。聞いてもないことまで話してくれる。助けるとは一言も言ってないのにな」



「そっ、そんな…そだ…うそだ…」



「お前には余罪がたんまりとある。お前のその身一つで償えるといいな」



「かっ家族には手を────」



「黙れ!!誰に口をきいている!!」




レイに手を出そうとした事がお前の失敗だ。俺を本気で怒らせた。存分に牢屋の中で悔いるといい。これからの時代にお前達の様なレイシストは必要ない。さっさとご退場いただこう。さて、後の始末は騎士団に任せるか。今から俺は忙しいからな。






▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ 





「レイ、待たせてすまない」



「いえ。あの…どちらに…?」



「要らない物を処分してたんだ。どうしても今日中にしたくてな」



「処分ですか…?」



「先程の服は脱いでしまったんだな。ウエディングドレスだったか?だが、今の服も良く似合っている」


「ありがとうございます。これも私がお願いした服なんです。ネグリジェといいます。寝間着ですね」


「ほう」


手を伸ばす。肌触りの良いシルクだ。ゆったりとしているが、うっすらとレイの肌の色が見える。何とも興奮を煽るな。


「風呂は終わったか?」


「まだ…入ってません」


「入るか?待っていてくれたのだろう?」


レイが言葉なしに頷く。緊張してるのか?恥ずかしいのか?可愛いな。もっと羞恥心を煽ってやろう。



「服を脱がせてやろう。湯は張ってあるな?」



「っ?!自分で脱げます!!」


あぁ可愛いな。だが、もっとだ。


「俺の楽しみを奪わないでくれ」


手を引き風呂場に連れて行く。





外気にさらされ、少し鳥肌のたった陶器のように白い肌。恥ずかしいのだろう、自分の手で体を隠している。邪魔だな。レイの両手を頭の上で拘束する。なっ?えっ?と動揺しているが、聞こえない振りだ。自分の手に少し力を込めて引き上げる。レイの足が宙に浮く。ひっ、と今度は怯える声を無視する。美しい。これが俺のモノ。レイの臍の辺りから胸にかけてペロリと舐めてやる。あぁ美味い。レイの足の間にある慎ましいモノが、軽く主張しているが、気付かないふりをした。



「さぁ、風呂に入ろう」


ヨロヨロと歩くレイを見て、もっと酷い事をしたくなる。


「レイ、体を洗ってやろう」



「ぇっ…いゃ…」



「俺が洗った方が気持ちいいぞ?手で洗ってやる」



石鹸を泡立て、自分の手に泡の山を盛りレイに見せる。なんとなくだが、レイは俺の毛が好きだと思う。これを武器とせずにどうする。



「…お願いします」



ほらな?レイの体をひょいと持ち上げ、太ももの上に足を広げる様に座らせる。



「クロノっ!!こっ、これは…!!」



「動くと落ちるぞ」


手首から首にかけて撫でるように洗う。背中から腹にかけて同じ様に洗い、胸の周りを円を描く様に洗う。最後に胸の尖りを丹念に洗う。気持ちいいだろう?ンンっと我慢しているが喘ぎが漏れている。いつもより高い声。キュッ


「あぁんッ!!クックロノ…」


抑えきれない声。先程よりも高い声で喘ぐレイ。更に優しくつまみ、指の腹でクリクリする。たまにキュッっと強く摘む。フッ、耳に息を吹きかけ、舌先で首を舐める。微弱な刺激を与えただけで、レイは腰を浮かせて喘いでいる。


「気持ちいいか?」


耳たぶから縁、内側へと舌先を這わせる。舌先での愛撫に加え、舌全体を使って耳を舐める。レイは耳が弱いな。面白いほどに体が跳ねる。


「気持ちいいか?」


答えを急かすようにレイの太ももの内側を撫で、そのままレイのモノを触る。特に敏感な亀頭部分は一切触らずに、手をコップを持つような形にして優しくはさみ、小刻みに刺激をくわえる。そのまま左右に揺らしながら、根元から亀頭にかけて手を上下させ、竿を刺激する。




「ふぁ…あぁっ…気持ちぃぃ…もっと…もっとぉ…」




乱れるレイは最高だな。俺だけが見れるレイの姿。俺だけのレイ。そうだ、もっとだ、もっと俺を求めろ。あぁレイの体を開発するのが楽しみだ。俺なしでは生きれなくなればいい。









今夜は最高の一夜になるだろう。












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