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もふもふはあわあわ

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「ユ、ユ、ユ、ユーリ?!」



いつものユーリみたいに吃ってしまった…。えっ?なっ?どうした?!何で腰にタオルだけ…?!えっ?まさか一緒に風呂に入るのか?俺と?!ユーリの姿に目が釘付けになる。





「相手が欲しかったのか?誰でも良かったのか?」






「はぁ?!」






「誰でもいいなら…俺でもいいだろう…」






おいおいおいおいおいおいおい!!!!!ぶざけるなよ!!誰でもいいだと?お前がいいんだよ!ユーリがいいんだよ!他の誰かなんていらねぇよ!!俺は好きでもない奴と何度もご飯に行ったり出かけたりするほど優しくない!!ムカつく!!ほんとにムカつく!!でもな…ユーリの気持ち、俺もわかるよ…。俺に好かれてるか自信がないんだろう?俺だってお前が俺の事を好きって確信したのさっきだし…。


不安なんだろ?でも、俺から好きとは言わない。だから、ユーリから好きと言えるように、俺が誘導してやるよ。なぁ、どんな気持ちで宿屋に付いてきた?どんな気持ちで服を脱いだ?どんな気持ちで……風呂場に来た……?ユーリの下がったしっぽが全てを語ってる。好きだよユーリ。




「へぇ~。ユーリが俺の相手してくれんの?」



「……あぁ」



「俺、誰でもいいって訳じゃないんだよ。一夜限り。それだけ。ユーリいいの?」




「……一夜限り?」




「そう。後腐れない奴としかしない。自分からも絶対に誘わない」




「嫌だ!一夜限りなんて嫌だ…」



おい!嫌だって…なんでここだけ素直かなー。はぁー……。




「俺も嫌」





「─ッ?!」





「俺も嫌。ユーリと一夜限りなんて俺も嫌。でもユーリとはヤリたい。言ったよな?俺は自分から誘った事はないって」



ユーリに近づき、首に腕をまわして誘う。これで伝わらなかったら終わりだな…。



「ッ?!?!」



急に頭を抑え込まれ息が出来ない…キスされてる?!
あまりの急展開に動揺が隠せない。ユーリの肩に手を置き離そうとするが全然ビクともしない。くっ苦しい…。ようやく解放され、肩で息をする。



「っは、ユーリきゅうにぃ……ッ?!」



言葉が遮られ、再度、口が塞がれる。ふぁ、息が……。口を開けた途端、ユーリのザラりとした長い舌が入り込んでくる。自分より幾分か長い舌が喉の奥を舐める。何これ……気持ちいぃ……。ぴちゃぴちゃと水の音が漏れ、どちらともわからない唾液が顎を伝う。お風呂場にいる為、濡れた音が響き、耳に一層の興奮を伝える。夢中でお互いに貪る。ユーリの興奮したモノが薄い布越しに俺の太ももに当たった。ちょっ、大きすぎだろっ?!凶器だろ?!少し興が冷め、話がしたくて太ももに当たっているモノを少し足で擦ってやる。案の定、ユーリの体がビクッと跳ね口が離れた。ユーリの口周りが濡れている。優しく指でなぞる。俺に言うことがあるだろ?そんな意志を込めてユーリに笑いかける。




「レイモンド…」






「……」






「レイモンド…」






「はぁー何だよ。言いたい事があるなら言え」






「レ、レイモンド。すっ、すっ」







はいはい。分かってるから落ち着け。






「すっ、すっ、すっ……はぁ────。」










「とっとと好きと言いやがれー!!!!!」






あっ、しまった。









「すっ、好きだ!!!!!だっ、だ大好きだー!!!!!」






その言葉を待ってたよ。







「俺も、ユーリ。大好きだ」





告白の時まで吃るなんてユーリらしいな。そんな所も可愛いよ。レイ様に朝帰りの言い訳なんてしようか?くっ、こんなに考えるのが楽しい言い訳は初めてだな。







「なぁ、続きしよ」







泡がユーリの体につくほど密着して囁く。楽しい夜はこれからだろう?俺を惚れさせた責任は重いぞ?






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