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もふもふは思案する
しおりを挟む晩餐会楽しかったな~。
案内人に食事処に連れてこられた時、あまりの広さに固まった。えっ?テーブル長くない?俺、端っこの人の会話聞こえない自信あるわ。ほぼ人なせいか他の獣人よりも色々と能力が劣るのだ。それを美しさでカバーしてる感じ。やっぱりレイモンドを無理矢理にでも連れてきたら良かった…。
アイツ…折角誘ってやったのに、ユーリちゃんと約束してるだと?!何処でそんな美味しい展開に?!ってかそんなに親睦を深めたんだよ!!俺と一緒でもふもふ好き同志かと思いきや違うらしい…謎、ほんとナゾ。クロノたんはあげないんだから!!プンプン!!
そして、晩餐会はまさかの隣同士でした。いや…いやいや、嬉しいけど近くない?もっと正面から、お食事するクロノたんをじーっくり、じーっくりと観察したかったんですけど…。でもね、その代わりいい物が見れたから!!なんと配膳してくれた人がもふもふちゃんだったのだ!!おまけに空のコップを置く時にチラッと見えた、ガラスに押し当てられぷにゅっとなったピンクの肉球!!ガラス越しの肉球…ハァハァ…最高です!!
もちろんお食事も最高でした!!隣同士だから料理についてもクロノたんに教えて貰えたし魅力的な時間を過ごせた。けどさ~いくら俺が完璧なお食事マナーを得てても、横目でクロノたんを盗み見しなが食べるってめっちゃ大変なのよ~。横目し過ぎて限界突破した。明日には目が筋肉痛になっている事でしょう。
明日の朝も一緒に食事を摂る約束をし部屋に帰る。目的のブラッシングの事も聞けた!!やっぱりお風呂上がりに自分でしてるんだと。自分でしてるココ重要です!!つまりは俺がしても問題無いって事でしょ?!ただな~どうやってブラッシングをするまでにこぎ着けるか。
「あなたの抜け毛を集めて毛玉作りたいの」なんてクロノたんに言えるわけない。変態やん。ストーカーやん。「一緒にお風呂に入りませんか」まだお嫁にもなってない!なんなら今日が初見なのに非常識すぎる!無理だ…俺は何を捨てれば抜け毛を手に入れられる?!羞恥心か?常識か?!あ゛あ゛ぁぁぁー!!!!わからん!!ほんとこんな時だけポンコツ!!俺のポンコツ!!……こんな時は…!!こんな時は…!!困った時の……
「レイモンドーー!!」
「はい。ハーブティーです。何か御用でしょう
か?」
凄っ!!いきなり呼んだのにハーブティー出てきた。ってかいつから居たの?部屋に帰った時、あなた居なかったよね?!えっ、いきなり呼んで出てくるとかほんと何者なの…。まぁレイモンドだしいいや。
「実は相談があってな……」俺はどうすればクロノたんをブラッシング出来るか。抜け毛を貰ってもストーカー認定されないかを伝えた。
「……」
やめろ。やめろ。やめろー!!そんな目で俺を見るな。ぐぅー!!お前、俺が主じゃなかったら絶対に不敬罪だからな!!
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