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ノア
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兵舎の中は相変わらずの雰囲気で、俺とゼロが行方不明?だったのが分かっていない様子で普通にいつもの仕事をしていた。
もしかしたら騒ぎにならないようにヤマト達はゼロがいない理由を誤魔化して知らせていないのだろうな。
騒がしいより、こっちの方がいい…動きやすいからな。
そういえばリリィは大丈夫だろうか、ヒロインだから大丈夫だとは思うけど…
部屋に戻ってきたが、ノアの姿はなくて肩を落としながらドアを閉めた。
「…ナイトハルト様、もうお怪我は大丈夫なんですか?」
「あぁ、看病してくれてありがとう」
ナイトハルト…その名前に反応して、声の主を探そうとキョロキョロと周りを見渡すとロビーにナイトハルトとリリィがいた。
会話からしてナイトハルトも逃げる時に怪我をしてリリィが看病していたのだろう。
ナイトハルトはサブキャラだけど攻略は出来るから、もしかしたらナイトハルトのルートに入っているのだろうか。
ジッと二階の廊下から眺めていたら視線に気付いたみたいで、ナイトハルトが睨みをきかせた顔で見上げてきた。
怖くてしゃがんで、見つからないように忍び足で歩いた。
しかし思ったより来るのが早くて、三歩くらいで後ろから声を掛けられた。
「何をしている」
「……な、何でもないです…友人を探してるだけです」
「お前のぬいぐるみなら街で見かけたぞ」
「本当ですか!?」
さっさとノアを探しに行こうと思っていたが、ナイトハルトがノアを見かけたと言っていて振り返った。
正直ノアと行った場所が少な過ぎて、次は何処を探したらいいか分からなかった。
こんなところに手がかりがあるなんて、思ってもみなかった。
今度はナイトハルトに見られて、お互い様だけど落ち着かなくなる。
少しでも心配してくれたのかな、ゼロみたいな感情の読めない無表情で見られてどうしようもない。
長年一緒にいるからゼロの無表情は分かるんだけどね。
ジッと見られた時間はどのくらいだっただろうか、ナイトハルトが俺から目を離して視線から逃れる事が出来た。
「…ゼロのところには行かないのか?仲が良い兄弟のように見えたが?」
「ゼロは今ヤマトといるから、俺は先に心配掛けたノアを探しているんです」
「……まるであのぬいぐるみが生きているような口ぶりだな」
ナイトハルトは眉を寄せて変な顔をしていた、そういえばノアをただのぬいぐるみだって思ってるんだっけ。
ただのぬいぐるみが心配なんてするわけないよな…でもノアは使い魔だし…
だんだんナイトハルトの顔が可哀想な子を見るような顔になり、耐えきれなくてノアは俺の使い魔だと説明した。
そこでやっと俺がぬいぐるみと話す不審な行動とか、ぬいぐるみが勝手に動いたりしている説明がついた。
ノアが使い魔だと隠す理由はなかったけど、あの時はゼロの弟という事を疑っていたから言い出せなかった。
ノアは使い魔の店のショーケースの前にいると教えてくれた。
ナイトハルトは久々の王都を見て回っていた時に偶然見つけたそうだ。
なんでノアはそんなところにいたんだろう、俺はそんなところにいないけど…
「俺はゼロの様子を見てくる、お前は使い魔のところに行くんだろ」
「はい、ありがとうございました」
頭を下げてノアのところに行こうとしたら、ふと頭をポンポンと撫でられた。
驚いてナイトハルトの方を見ると「無事で良かった」と聞こえて、何事もなかったかのように廊下を歩いていった。
撫でられた頭にそっと触れて…「これがギャップ萌えか…ズルい」という声は誰にも聞かれる事はなかった。
兵舎を出て、一度ゼロと一緒に行った使い魔ペットの店がある場所を思い出しながら少し早足で向かう。
早く行かないとノアと行き違いになってしまう気がした。
まだそこにいればいいけど、もしいなかったらまたふりだしに戻るだろう。
そう思いながら小走りで入ったら、使い魔ペットの店が見えてきた。
確かナイトハルトはショーケースの前でノアを見かけたんだったっけ。
黒猫の後ろ姿が見えた、ジッとショーケースの向こう側を見ていた。
向こう側には同じ猫の使い魔がいて、話すわけではなくただノアを見つめていた。
「…ノア」
「っ!?エル様…」
いきなり声を掛けたからか、ノアは毛を逆立てて驚いて俺の方を向いた。
警戒していたその顔は、俺を見るなり安堵した顔になっていた。
ショーケースから飛び降りて俺のところにやってきて、人の姿に変わった。
久々のノアの顔をじっくり見る暇もなく、ノアに抱き締められた。
「エル様、エル様」と耳元で俺を呼ぶ声が何度も聞こえて、ノアの背中を撫でた。
あの時、ノアが止めたのに無理矢理ゼロのところに行ったからもしかしたら自分を責めていたのかもしれない。
結果、ゼロを助けられたから後悔はしていないがノアには申し訳ない事をした。
「ごめんね、もう俺は大丈夫だから」
「…はい」
ノアが落ち着くまで、しばらくこうしてお互いを確かめるように抱き締めあった。
何だかまるで長年離れていた恋人同士の再会のように感じた。
違うとは分かっているが、何だか少しだけ照れくさかった。
少し足元が動いたような気がして、足元に目を向ける。
するとノアは俺の手をギュッと握った…少し痛いほどに…
ノアは俯いていて顔色がよく見えなくて、どうしたのかと不安だった。
「ノア?」
「僕は、エル様が好きです」
「……え?」
「貴方を幸せにする自信があります、だから僕と一緒に王都を出ましょう」
ノアは不思議な事を言っていた、王都を出る?どうして?
よく分からなかったが、俺は首を横に振った…王都を離れたくない。
人間には生きにくい国だとは思うが、この王都には俺の大切な人がいっぱいいる。
それに俺もゼロ達と一緒に魔法使いの考えを正したいと思っている。
何故ノアが王都を離れようと言っているのかは分からないが俺は自分の気持ちを話した。
もしかしたら騒ぎにならないようにヤマト達はゼロがいない理由を誤魔化して知らせていないのだろうな。
騒がしいより、こっちの方がいい…動きやすいからな。
そういえばリリィは大丈夫だろうか、ヒロインだから大丈夫だとは思うけど…
部屋に戻ってきたが、ノアの姿はなくて肩を落としながらドアを閉めた。
「…ナイトハルト様、もうお怪我は大丈夫なんですか?」
「あぁ、看病してくれてありがとう」
ナイトハルト…その名前に反応して、声の主を探そうとキョロキョロと周りを見渡すとロビーにナイトハルトとリリィがいた。
会話からしてナイトハルトも逃げる時に怪我をしてリリィが看病していたのだろう。
ナイトハルトはサブキャラだけど攻略は出来るから、もしかしたらナイトハルトのルートに入っているのだろうか。
ジッと二階の廊下から眺めていたら視線に気付いたみたいで、ナイトハルトが睨みをきかせた顔で見上げてきた。
怖くてしゃがんで、見つからないように忍び足で歩いた。
しかし思ったより来るのが早くて、三歩くらいで後ろから声を掛けられた。
「何をしている」
「……な、何でもないです…友人を探してるだけです」
「お前のぬいぐるみなら街で見かけたぞ」
「本当ですか!?」
さっさとノアを探しに行こうと思っていたが、ナイトハルトがノアを見かけたと言っていて振り返った。
正直ノアと行った場所が少な過ぎて、次は何処を探したらいいか分からなかった。
こんなところに手がかりがあるなんて、思ってもみなかった。
今度はナイトハルトに見られて、お互い様だけど落ち着かなくなる。
少しでも心配してくれたのかな、ゼロみたいな感情の読めない無表情で見られてどうしようもない。
長年一緒にいるからゼロの無表情は分かるんだけどね。
ジッと見られた時間はどのくらいだっただろうか、ナイトハルトが俺から目を離して視線から逃れる事が出来た。
「…ゼロのところには行かないのか?仲が良い兄弟のように見えたが?」
「ゼロは今ヤマトといるから、俺は先に心配掛けたノアを探しているんです」
「……まるであのぬいぐるみが生きているような口ぶりだな」
ナイトハルトは眉を寄せて変な顔をしていた、そういえばノアをただのぬいぐるみだって思ってるんだっけ。
ただのぬいぐるみが心配なんてするわけないよな…でもノアは使い魔だし…
だんだんナイトハルトの顔が可哀想な子を見るような顔になり、耐えきれなくてノアは俺の使い魔だと説明した。
そこでやっと俺がぬいぐるみと話す不審な行動とか、ぬいぐるみが勝手に動いたりしている説明がついた。
ノアが使い魔だと隠す理由はなかったけど、あの時はゼロの弟という事を疑っていたから言い出せなかった。
ノアは使い魔の店のショーケースの前にいると教えてくれた。
ナイトハルトは久々の王都を見て回っていた時に偶然見つけたそうだ。
なんでノアはそんなところにいたんだろう、俺はそんなところにいないけど…
「俺はゼロの様子を見てくる、お前は使い魔のところに行くんだろ」
「はい、ありがとうございました」
頭を下げてノアのところに行こうとしたら、ふと頭をポンポンと撫でられた。
驚いてナイトハルトの方を見ると「無事で良かった」と聞こえて、何事もなかったかのように廊下を歩いていった。
撫でられた頭にそっと触れて…「これがギャップ萌えか…ズルい」という声は誰にも聞かれる事はなかった。
兵舎を出て、一度ゼロと一緒に行った使い魔ペットの店がある場所を思い出しながら少し早足で向かう。
早く行かないとノアと行き違いになってしまう気がした。
まだそこにいればいいけど、もしいなかったらまたふりだしに戻るだろう。
そう思いながら小走りで入ったら、使い魔ペットの店が見えてきた。
確かナイトハルトはショーケースの前でノアを見かけたんだったっけ。
黒猫の後ろ姿が見えた、ジッとショーケースの向こう側を見ていた。
向こう側には同じ猫の使い魔がいて、話すわけではなくただノアを見つめていた。
「…ノア」
「っ!?エル様…」
いきなり声を掛けたからか、ノアは毛を逆立てて驚いて俺の方を向いた。
警戒していたその顔は、俺を見るなり安堵した顔になっていた。
ショーケースから飛び降りて俺のところにやってきて、人の姿に変わった。
久々のノアの顔をじっくり見る暇もなく、ノアに抱き締められた。
「エル様、エル様」と耳元で俺を呼ぶ声が何度も聞こえて、ノアの背中を撫でた。
あの時、ノアが止めたのに無理矢理ゼロのところに行ったからもしかしたら自分を責めていたのかもしれない。
結果、ゼロを助けられたから後悔はしていないがノアには申し訳ない事をした。
「ごめんね、もう俺は大丈夫だから」
「…はい」
ノアが落ち着くまで、しばらくこうしてお互いを確かめるように抱き締めあった。
何だかまるで長年離れていた恋人同士の再会のように感じた。
違うとは分かっているが、何だか少しだけ照れくさかった。
少し足元が動いたような気がして、足元に目を向ける。
するとノアは俺の手をギュッと握った…少し痛いほどに…
ノアは俯いていて顔色がよく見えなくて、どうしたのかと不安だった。
「ノア?」
「僕は、エル様が好きです」
「……え?」
「貴方を幸せにする自信があります、だから僕と一緒に王都を出ましょう」
ノアは不思議な事を言っていた、王都を出る?どうして?
よく分からなかったが、俺は首を横に振った…王都を離れたくない。
人間には生きにくい国だとは思うが、この王都には俺の大切な人がいっぱいいる。
それに俺もゼロ達と一緒に魔法使いの考えを正したいと思っている。
何故ノアが王都を離れようと言っているのかは分からないが俺は自分の気持ちを話した。
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