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お留守番
57日目 出禁
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「ちょっと待ってください」
がははと笑うケインさんに悪い予想が頭をよぎった私は問いかけます。
「恐らくですけど、ケインさんの目と、リブレさんが関係するからMPの減りが速いんですよね?」
「ん? いや、だから俺は知らんぞ? まぁ、言われてみればそのような気もしなくもないがな!」
「なるほど」
そんなことまでは考えが及んでなかったと。
「とにかく、お帰り下さい」
「お、おぉ。えらい急だな」
ぐいぐいとケインさんを押して外に押し出そうとしますが、なにせ筋肉だるまですから。
私ごときが押したところでびくともするはずがありません。
しかし、私の剣幕になにかを感じたのでしょう。
じわじわと後退して遂には家の外にまで押し出すことに成功しました。
バタン。
ガチャリ。
「この一連の流れをハンネさんに言えば説明はしてくれると思いますから、申し訳ないですけど、まっすぐお城に帰ってくれます?」
「そんな丁寧な言い方するならもうちょっとやりようがあったんじゃねぇのか……?」
押し出された(?)ことに違和感はあったのか珍しく腑に落ちない様子だったケインさんですが、しかし素直にお城に戻っていきました。
「……あれ? ケインさん、帰ったの?」
トコトコと2階から降りてきたプリンセちゃんが不思議そうに首をかしげますが、それもそのはず。
ケインさんが現れてから立ち去るまでの間、実に5分もかかっていません。
何の用だったのかと疑問に思うのも当然と言えます。
とりあえず、事情を説明。
「……それでなんで、ケインさんを帰らせたの?」
そこです。
「ケインさんは、この家周辺が一番MPの減りが速いと言っていました。十中八九、その理由はリブレさんと関係があると思います」
「……そうだね」
「となると、なぜMPの減りが速くなるのかですが、詳細は知りませんけど、リブレさんのこの状態と、ケインさんの傷に何らかの関係があるんだと思います。お互いに影響しあうのか知りませんけど」
「……うん。……!」
ゆっくりと考えながら聞いていたプリンセちゃんの耳としっぽがピンと立ちました。
かわいいです。
「……お互いに?」
「まさにそこです」
ケインさんに影響が出るということは、リブレさんにも影響が出ているのではないでしょうか。
ただでさえヤバいのに、悪化させる要因を近づける意味がないです。
というか、ケインさんがその程度で済んでるだけで、もっとひどいリブレさんは影響が大きいと見るのが正しいでしょう。
「リブレさんに変わった様子はなかったですか?」
「……なかったと、思うけど……」
バンッ!
自信がなかったのか、地を蹴る音を残して駆け上がっていきました。
ッタン。
と思ったら戻ってきました。
「……大丈夫そう、だけど」
「えぇ、ケインさんは出禁ですね」
少々理不尽かもですが、仕方ないです。
がははと笑うケインさんに悪い予想が頭をよぎった私は問いかけます。
「恐らくですけど、ケインさんの目と、リブレさんが関係するからMPの減りが速いんですよね?」
「ん? いや、だから俺は知らんぞ? まぁ、言われてみればそのような気もしなくもないがな!」
「なるほど」
そんなことまでは考えが及んでなかったと。
「とにかく、お帰り下さい」
「お、おぉ。えらい急だな」
ぐいぐいとケインさんを押して外に押し出そうとしますが、なにせ筋肉だるまですから。
私ごときが押したところでびくともするはずがありません。
しかし、私の剣幕になにかを感じたのでしょう。
じわじわと後退して遂には家の外にまで押し出すことに成功しました。
バタン。
ガチャリ。
「この一連の流れをハンネさんに言えば説明はしてくれると思いますから、申し訳ないですけど、まっすぐお城に帰ってくれます?」
「そんな丁寧な言い方するならもうちょっとやりようがあったんじゃねぇのか……?」
押し出された(?)ことに違和感はあったのか珍しく腑に落ちない様子だったケインさんですが、しかし素直にお城に戻っていきました。
「……あれ? ケインさん、帰ったの?」
トコトコと2階から降りてきたプリンセちゃんが不思議そうに首をかしげますが、それもそのはず。
ケインさんが現れてから立ち去るまでの間、実に5分もかかっていません。
何の用だったのかと疑問に思うのも当然と言えます。
とりあえず、事情を説明。
「……それでなんで、ケインさんを帰らせたの?」
そこです。
「ケインさんは、この家周辺が一番MPの減りが速いと言っていました。十中八九、その理由はリブレさんと関係があると思います」
「……そうだね」
「となると、なぜMPの減りが速くなるのかですが、詳細は知りませんけど、リブレさんのこの状態と、ケインさんの傷に何らかの関係があるんだと思います。お互いに影響しあうのか知りませんけど」
「……うん。……!」
ゆっくりと考えながら聞いていたプリンセちゃんの耳としっぽがピンと立ちました。
かわいいです。
「……お互いに?」
「まさにそこです」
ケインさんに影響が出るということは、リブレさんにも影響が出ているのではないでしょうか。
ただでさえヤバいのに、悪化させる要因を近づける意味がないです。
というか、ケインさんがその程度で済んでるだけで、もっとひどいリブレさんは影響が大きいと見るのが正しいでしょう。
「リブレさんに変わった様子はなかったですか?」
「……なかったと、思うけど……」
バンッ!
自信がなかったのか、地を蹴る音を残して駆け上がっていきました。
ッタン。
と思ったら戻ってきました。
「……大丈夫そう、だけど」
「えぇ、ケインさんは出禁ですね」
少々理不尽かもですが、仕方ないです。
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