戦力より戦略。

haruhi8128

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お留守番

8日目後半 解禁

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「レイン様をお救いするのだ!」

以前敗れてから、努力したのでしょう。
個々の力は上がっていますし、連携の取り方も上手くなっています。
しかし、元々が魔法の才能にかまけて戦いの練習なんてしたことのない種族ですから。
上昇率にも限界があります。

「くそっ! おい! こっちにもうちょっとまわしてくれ!」

プリンセちゃんのところには常に10人ほどいますが、そもそも慣れていない近接戦になりやすいという事で全く対処できていません。
精々が互角と言ったところでしょうか。

「ぐあっ!」

そして、自分から意識が離れた相手を逃すほどプリンセちゃんは甘くありません。
でも、今のは完全にプリンセちゃんの死角だったような気がしたのですが。
どうして気が付いたのでしょう?

「くっ! 油断ならない……! うあっ!」
「油断しないというのなら、全方位まんべんなく警戒してから言ってください」

プリンセちゃんに全神経を注げば、私の魔法への対処が疎かになります。
雷魔法が発動から着弾までが早いので多用することになりますが、その早さがあればプリンセちゃんに意識が向いた瞬間を捉えるのは簡単です。

「……レイン様! どうしてわかってくださらないのです! あなたのような方が、あいつのような人間と一緒にいてはならないのです!」
「その言葉、そっくりそのままお返しします。?」

今の物言いにはカチンときました。
というか、もう既に十二分なほど頭にはきていましたが。
再三にわたるリブレさんに対する暴言の数々。

「後悔しなさい……」

それを合図に、私は言葉を発するのをやめ、魔法発動に集中します。
対人では危険すぎるからとリブレさんに禁じられていた闇魔法も解禁です。
禁じられた経緯は、仲直りした後にリブレさんとキラさんがエルフの町に来た時の話になった時です。
あの時に戦った感想になった時にリブレさんが、

「あれはヤバい。本気で命の危機を感じた。俺が防御力を奪われたらただの一般人だぞ? いや、それはいいとしてもだ。あれはヤバい気配を感じた。他の魔法は受けても死にはしないかという意識があるが、あれはほんとにヤバそうだった。致し方ない場合を除いて禁止だ」

と言っていたのです。
つまり、現在は解禁という事です!

「あぁ……」
「う……」

……。
今まで、闇魔法を人に対して発動することがリブレさんくらいにしかありませんでしたし、もちろん当たったこともなかったので実際の効果を見たことはありませんでしたが。
なんか、あれですね。
リブレさんがなんかヤバいと言っていたのも頷けます。
幻想級ファンタズマルの使っていたような物理的に削るものは使っていないのですが。
精神的に削られているようです。
なんか膝をついて、がっくりしています。
立ち直れるのでしょうか。

……。
まぁ、いいですね。
無力化成功です!

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