446 / 566
魔界奔走
悪い奴の考え大抵一緒説
しおりを挟む
「さてと、俺はここで別れるから、手はず通りに」
「わかったー」
「「「おまかせください」」」
基本的にどこか抜けたところのあるリオンだが、戦闘面に関しての理解は人一倍早いため、フォローは必要ない。
そして、基本的に憶病というか、ビビりなため一人で行動する際は空経由な俺だが、今回は潜入せざるを得ない。
ひとたび戦闘が始まれば、メイド3人はともかくリオンがド派手にぶちかますのは避けられない。
そして、そうなると捕らわれのお姉ちゃんが人質になる可能性が高い。
もういいやと言ってしまえば楽なのだが、邪険に扱われたけれども話したこともあるし、そもそも助けに行ってるのに見捨てるという選択肢はないからな。
スルー・アイで周りの様子を確認しながらダクトの中を進む。
いやー、ミッションインポッシブってるな、これ。
人生でこんな動きをする時がこようとは。
劇中の彼らは音をたてずにするすると移動していたが、これがなんとも難しい。
金属でできており、中が空洞なため、多少の物音でもかなり響いてしまうのだ。
彼らは特殊な訓練を積んでるから大丈夫なのだろう。
「主」
「……」
「遅くないかの?」
「……聞こえるだろうが」
超スローリーな匍匐前進でしか動けないのである。
だってばれたら元も子もないし。
ずりずりとさながら気分はねずみで進んでいく。
俺日本人でよかった。
身長は170センチ前後であり、肩幅も広くない。
よってダクトの中を通るのもそれほど苦ではないのだ。
これがもう少し何かしら大きければ話は違ってきていただろう。
何が言いたいかというと、ミッションインポッシブってる人たちは神。
「おい、あの娘はどうした」
「一応、気絶させて繋いでいますが」
「俺の部屋に連れて来い。起きた時にどんな反応をするか見ものだなぁ」
下卑た感情が視えるな。
ダクトを進むこと10分ほど。
ちょうどここのボスの部屋の上に出たようだ。
まぁろくでもないことを考えちゃいるが、どちらかと言えばありがたい。
向こうから救出対象を連れ出してくれると言うんだからな。
感情にも{警戒心}は1ミリも含まれてはいない。
油断しきっている。
相手に有効打を与えるとなれば話は別だが、救出するくらいならなんでもないだろう。
「連れてきました」
「よし、そこにおいておけ」
優雅にワインっぽいものを飲んでいたところに例の女の子が運ばれてくる。
気絶しているらしく、動かない。
その為かはわからないが、拘束も手を後ろで縛るのみという杜撰なものだ。
お付きの者(?)が出ていき、飲み物を一息に飲み干すと、やせたおっさんが席を立つ。
「そうですねぇ。まずは剥いて、感触を楽しむとしましょうか。なぁに、痩せてはいるが、顔は上々。もう少し食わせてやれば肉付きのいい商品になるでしょう」
うーん。
テンプレ。
ここまで予想通りだとむしろ拍子抜けというか。
もうちょっと何かあっても良かったのではというか。
「わかったー」
「「「おまかせください」」」
基本的にどこか抜けたところのあるリオンだが、戦闘面に関しての理解は人一倍早いため、フォローは必要ない。
そして、基本的に憶病というか、ビビりなため一人で行動する際は空経由な俺だが、今回は潜入せざるを得ない。
ひとたび戦闘が始まれば、メイド3人はともかくリオンがド派手にぶちかますのは避けられない。
そして、そうなると捕らわれのお姉ちゃんが人質になる可能性が高い。
もういいやと言ってしまえば楽なのだが、邪険に扱われたけれども話したこともあるし、そもそも助けに行ってるのに見捨てるという選択肢はないからな。
スルー・アイで周りの様子を確認しながらダクトの中を進む。
いやー、ミッションインポッシブってるな、これ。
人生でこんな動きをする時がこようとは。
劇中の彼らは音をたてずにするすると移動していたが、これがなんとも難しい。
金属でできており、中が空洞なため、多少の物音でもかなり響いてしまうのだ。
彼らは特殊な訓練を積んでるから大丈夫なのだろう。
「主」
「……」
「遅くないかの?」
「……聞こえるだろうが」
超スローリーな匍匐前進でしか動けないのである。
だってばれたら元も子もないし。
ずりずりとさながら気分はねずみで進んでいく。
俺日本人でよかった。
身長は170センチ前後であり、肩幅も広くない。
よってダクトの中を通るのもそれほど苦ではないのだ。
これがもう少し何かしら大きければ話は違ってきていただろう。
何が言いたいかというと、ミッションインポッシブってる人たちは神。
「おい、あの娘はどうした」
「一応、気絶させて繋いでいますが」
「俺の部屋に連れて来い。起きた時にどんな反応をするか見ものだなぁ」
下卑た感情が視えるな。
ダクトを進むこと10分ほど。
ちょうどここのボスの部屋の上に出たようだ。
まぁろくでもないことを考えちゃいるが、どちらかと言えばありがたい。
向こうから救出対象を連れ出してくれると言うんだからな。
感情にも{警戒心}は1ミリも含まれてはいない。
油断しきっている。
相手に有効打を与えるとなれば話は別だが、救出するくらいならなんでもないだろう。
「連れてきました」
「よし、そこにおいておけ」
優雅にワインっぽいものを飲んでいたところに例の女の子が運ばれてくる。
気絶しているらしく、動かない。
その為かはわからないが、拘束も手を後ろで縛るのみという杜撰なものだ。
お付きの者(?)が出ていき、飲み物を一息に飲み干すと、やせたおっさんが席を立つ。
「そうですねぇ。まずは剥いて、感触を楽しむとしましょうか。なぁに、痩せてはいるが、顔は上々。もう少し食わせてやれば肉付きのいい商品になるでしょう」
うーん。
テンプレ。
ここまで予想通りだとむしろ拍子抜けというか。
もうちょっと何かあっても良かったのではというか。
0
お気に入りに追加
247
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
転生したら遊び人だったが遊ばず修行をしていたら何故か最強の遊び人になっていた
ぐうのすけ
ファンタジー
カクヨムで先行投稿中。
遊戯遊太(25)は会社帰りにふらっとゲームセンターに入った。昔遊んだユーフォーキャッチャーを見つめながらつぶやく。
「遊んで暮らしたい」その瞬間に頭に声が響き時間が止まる。
「異世界転生に興味はありますか?」
こうして遊太は異世界転生を選択する。
異世界に転生すると最弱と言われるジョブ、遊び人に転生していた。
「最弱なんだから努力は必要だよな!」
こうして雄太は修行を開始するのだが……
転生調理令嬢は諦めることを知らない
eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。
それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。
子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。
最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。
八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。
それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。
また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。
オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。
同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。
それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。
弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。
主人公が酷く虐げられる描写が苦手な方は、回避をお薦めします。そういう意味もあって、R15指定をしています。
追放令嬢ものに分類されるのでしょうが、追放後の展開はあまり類を見ないものになっていると思います。
2章立てになりますが、1章終盤から2章にかけては、「令嬢」のイメージがぶち壊されるかもしれません。不快に思われる方にはご容赦いただければと存じます。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる