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魔界奔走
失敗談は面白い
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「それで、今後のことなのだがね?」
改めて領主? かその息子が話し始める。
そういえば俺こいつの素性知らねーや。
「僕は君に結婚を前提に交際を申し込みたいと思っているんだ!」
「う、うんー?」
リオンも困惑している通り、それはもはや告白ではないだろうか。
それともこれはまた別の何かなのか?
うーん、わからん。
「ただし、今はまだその時ではないのだよ」
「え、えっとねー……」
「どうか。もうしばらく待っていて欲しいのだ」
なぜリオンがこいつの告白を待つ立場なのか。
こいつあれだな。
自己完結が激しいタイプだ。
たぶん、もうこいつにはリオンが自分の告白を受け入れる未来しか見えていないのだろう。
自信家に多いタイプだとは思うが、ここまであからさまなのはそうそう見ないな。
リオンの言葉に聞く耳も持ってないし。
「うー……」
リオンが話し合いが出来ずに困ってる姿というのは中々に珍しい。
今まではリオンの機嫌を取ろうと最低限話をする人は多かったからな。
「あのー、私はー……」
「ただ、ここまで来ていただいたのに手ぶらで返すのは申し訳ない。是非、我が領地の特産品を味わってくださいね」
パンパンと手を叩くと、料理を持った侍従さんたちがぞろぞろと入ってくる。
そして2人の前にどんどん並べていく。
用意周到だなぁ。
「さぁ! 楽しんでくれたまえ!」
ここの特産品がわかったぞ。
ずばり、枝豆だな。
じゃないとあんなにたくさんずんだ餅が並ぶようなことにはならないだろ。
食事として出てくるのは稀有なパターンだと思うが、ここではそう珍しくもないかもだ。
リオンも餅好きっぽかったし。
一応炭水化物だし。
しかし、ニコニコとしゃべり続ける領主だが、自己完結が激しいため、もはやリオンの相槌すら求めてはいない。
ある意味羨ましい能力だな。
人前で無限に話し続けられるとかどんな陽キャだ。
自分に酔ってれば話し続けられるんじゃね? とか思うそこの君。
無理だ!
陰キャには「あ、しゃべりすぎましたね、すみません……」ってなるときがくるんだよ!
まぁ、極論話が面白ければなんでもいいとは思うのだが、これが全く面白くない。
基本的には自分の自慢話だし、こっちからすれば、いや知らないけど、としかならないような自慢話が多い。
基本的に、自慢話というのは聞いていて楽しいものではないのだ。
逆に、人の不幸話、失敗談とかの方が面白いのだ。
いや、それはともかく。
「疲れたよー……」
「本当にな……」
俺の膝の上にポーンと乗ってきたリオンの頭を撫でて労う。
なんだったんだあの地獄みたいな見合いの席みたいなのは。
見合いの席だったらまだお互いに話したりするのか?
とにかく、聞きっぱなしというのは疲れるだろうな。
改めて領主? かその息子が話し始める。
そういえば俺こいつの素性知らねーや。
「僕は君に結婚を前提に交際を申し込みたいと思っているんだ!」
「う、うんー?」
リオンも困惑している通り、それはもはや告白ではないだろうか。
それともこれはまた別の何かなのか?
うーん、わからん。
「ただし、今はまだその時ではないのだよ」
「え、えっとねー……」
「どうか。もうしばらく待っていて欲しいのだ」
なぜリオンがこいつの告白を待つ立場なのか。
こいつあれだな。
自己完結が激しいタイプだ。
たぶん、もうこいつにはリオンが自分の告白を受け入れる未来しか見えていないのだろう。
自信家に多いタイプだとは思うが、ここまであからさまなのはそうそう見ないな。
リオンの言葉に聞く耳も持ってないし。
「うー……」
リオンが話し合いが出来ずに困ってる姿というのは中々に珍しい。
今まではリオンの機嫌を取ろうと最低限話をする人は多かったからな。
「あのー、私はー……」
「ただ、ここまで来ていただいたのに手ぶらで返すのは申し訳ない。是非、我が領地の特産品を味わってくださいね」
パンパンと手を叩くと、料理を持った侍従さんたちがぞろぞろと入ってくる。
そして2人の前にどんどん並べていく。
用意周到だなぁ。
「さぁ! 楽しんでくれたまえ!」
ここの特産品がわかったぞ。
ずばり、枝豆だな。
じゃないとあんなにたくさんずんだ餅が並ぶようなことにはならないだろ。
食事として出てくるのは稀有なパターンだと思うが、ここではそう珍しくもないかもだ。
リオンも餅好きっぽかったし。
一応炭水化物だし。
しかし、ニコニコとしゃべり続ける領主だが、自己完結が激しいため、もはやリオンの相槌すら求めてはいない。
ある意味羨ましい能力だな。
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自分に酔ってれば話し続けられるんじゃね? とか思うそこの君。
無理だ!
陰キャには「あ、しゃべりすぎましたね、すみません……」ってなるときがくるんだよ!
まぁ、極論話が面白ければなんでもいいとは思うのだが、これが全く面白くない。
基本的には自分の自慢話だし、こっちからすれば、いや知らないけど、としかならないような自慢話が多い。
基本的に、自慢話というのは聞いていて楽しいものではないのだ。
逆に、人の不幸話、失敗談とかの方が面白いのだ。
いや、それはともかく。
「疲れたよー……」
「本当にな……」
俺の膝の上にポーンと乗ってきたリオンの頭を撫でて労う。
なんだったんだあの地獄みたいな見合いの席みたいなのは。
見合いの席だったらまだお互いに話したりするのか?
とにかく、聞きっぱなしというのは疲れるだろうな。
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