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幻想級迎撃
見えない壁の壊し方
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「防御に特化したリブレさんを倒せれば、後は攻撃特化の皆さんだけです! 進めぇー!」
何故か指揮を執ってる少年。
本来ならそいつが指揮を執るはずのアミラやエイグもいるのに迫力に押されて従っちゃってる。
どれだけ俺を倒したいんだこいつは。
「リブレさんが死ねば! 7年後にはレインちゃんは誰かと結婚しなきゃいけない! そうなれば結婚するのはこの僕だー!」
その制度初耳なんだけど。
あれか?
種族を途切れさせないために自分の伴侶が亡くなったら7年後には他の伴侶を迎える的な。
それ何歳まで適用されるんだろう。
ってかそもそも、もうレインに好かれるって思考は放棄しているようだがそれでいいのか。
「いけぇー!」
「主、主。これ割とヤバイのではないかの?」
「それは俺も思ってるから。とりあえず頼むぞ。分断する感じで」
「任せるがよい」
再三の訓練によってキラクラスの人たちは協力すればステッド・ファストを破れるようになっていた。
つまり、2人以上を同じマスに入れると脱出されてしまう可能性が高い。
よって、そこを基準にオーシリアに分断してもらう。
「こんなところじゃな」
とりあえず分け終わったみたいだ。
じゃあ、俺が訓練期間暇していただけではないということを見せて……。
「ここだ! 行くよ!」
「はい! せーの!」
ガギンッ!
バリンッ!
それぞれを分けている壁を同時に両側から攻撃して強い人たちが集まり出す。
それ頭いいなぁ!?
「リブレ殿の壁を協力しても破れない者は下がって! 遠くから魔法を撃っているだけで動きの牽制になるわ! 割れる者は固まって分断されないようにするのよ!」
この時点で指揮権はエイグに移っていた。
気合いは少年が一番だが、どうしても実力差というものはあるからな。
だが、指揮は依然として高い。
最初の発破が効いてる。
仮に俺を倒せたとしても残りの面子はノーチャンスだと思うけど。
だが、このまま集まらせるとキツイ……。
「……オーシリア! 二重壁だ!」
「なんじゃと?」
「互いの間に二重ずつ壁を張っていくんだ! そうすれば同時に同じ壁に攻撃されることはない!」
「なるほどじゃ!」
理解したオーシリアはすぐに壁を張っていくが、既に合流していた組はどうすることも出来ない。
だが、下がった人たちを除けば半分くらいは分断することができた。
分断できた1人ずつはもう置いておくとして、2人組が30組、3人組が17組、4~5人組が10組ってところか。
「主、2人組からじゃろ?」
「その通りだが、オーシリア。なんか今日はえらく積極的じゃないか? なんか拾い食いでもしたか?」
「誰がするのじゃそんなこと! 仮にしていたとしても杖にはなんの影響もでらぬ! なに。この頃大した戦闘もなく暇じゃったでの。たまにはやる気を出すのも良かろう!」
「その意気だ!」
さて、では改めて。
俺が訓練期間暇していただけではないということを見せてやる!
何故か指揮を執ってる少年。
本来ならそいつが指揮を執るはずのアミラやエイグもいるのに迫力に押されて従っちゃってる。
どれだけ俺を倒したいんだこいつは。
「リブレさんが死ねば! 7年後にはレインちゃんは誰かと結婚しなきゃいけない! そうなれば結婚するのはこの僕だー!」
その制度初耳なんだけど。
あれか?
種族を途切れさせないために自分の伴侶が亡くなったら7年後には他の伴侶を迎える的な。
それ何歳まで適用されるんだろう。
ってかそもそも、もうレインに好かれるって思考は放棄しているようだがそれでいいのか。
「いけぇー!」
「主、主。これ割とヤバイのではないかの?」
「それは俺も思ってるから。とりあえず頼むぞ。分断する感じで」
「任せるがよい」
再三の訓練によってキラクラスの人たちは協力すればステッド・ファストを破れるようになっていた。
つまり、2人以上を同じマスに入れると脱出されてしまう可能性が高い。
よって、そこを基準にオーシリアに分断してもらう。
「こんなところじゃな」
とりあえず分け終わったみたいだ。
じゃあ、俺が訓練期間暇していただけではないということを見せて……。
「ここだ! 行くよ!」
「はい! せーの!」
ガギンッ!
バリンッ!
それぞれを分けている壁を同時に両側から攻撃して強い人たちが集まり出す。
それ頭いいなぁ!?
「リブレ殿の壁を協力しても破れない者は下がって! 遠くから魔法を撃っているだけで動きの牽制になるわ! 割れる者は固まって分断されないようにするのよ!」
この時点で指揮権はエイグに移っていた。
気合いは少年が一番だが、どうしても実力差というものはあるからな。
だが、指揮は依然として高い。
最初の発破が効いてる。
仮に俺を倒せたとしても残りの面子はノーチャンスだと思うけど。
だが、このまま集まらせるとキツイ……。
「……オーシリア! 二重壁だ!」
「なんじゃと?」
「互いの間に二重ずつ壁を張っていくんだ! そうすれば同時に同じ壁に攻撃されることはない!」
「なるほどじゃ!」
理解したオーシリアはすぐに壁を張っていくが、既に合流していた組はどうすることも出来ない。
だが、下がった人たちを除けば半分くらいは分断することができた。
分断できた1人ずつはもう置いておくとして、2人組が30組、3人組が17組、4~5人組が10組ってところか。
「主、2人組からじゃろ?」
「その通りだが、オーシリア。なんか今日はえらく積極的じゃないか? なんか拾い食いでもしたか?」
「誰がするのじゃそんなこと! 仮にしていたとしても杖にはなんの影響もでらぬ! なに。この頃大した戦闘もなく暇じゃったでの。たまにはやる気を出すのも良かろう!」
「その意気だ!」
さて、では改めて。
俺が訓練期間暇していただけではないということを見せてやる!
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