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幻想級迎撃
工作には心躍る
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さて、この状況で何を作るか。
もちろん、何か武器みたいなのが欲しいな。
一個でも作れればハンネに頼めば量産できるわけだし。
今まで俺は爆弾しか作っておらず、爆弾魔だと思われているのでそのイメージを払拭したい。
というか、爆弾がこう言っちゃなんだがお手軽なのである。
だって、ちょっと質のいい火薬を固めて火を点ければ勝手に爆発してくれるんだぜ?
非常にお手軽だ。
「いや、それそういう犯罪者の心理じゃないですか?」
「マジで?」
外国の爆弾魔たちはお手軽だから爆弾を使用しているのか。
いやいや、待て待て。
あいつらは大勢を巻き込むことが目的だろ。
……あれ?
となると。
俺もやばくね?
これ黙っとこう。
「とまぁ、今までは時間もなかったので仕方ないが、ここでちょっと手の込んだものを作ってみよう」
「露骨に話をそらしましたね……」
「……何作るの?」
「早く教えるのじゃ!」
レインは不満そうだが、プリンセとオーシリアはノリノリだ。
かく言う俺も小さい頃はワク〇クさんに非常にお世話になったものだ。
ちなみにゴ〇リ君は子供の頃から不審に思っていた。
「今回作るのは、なんと!」
「……「なんと?」」
「火縄銃です!」
「……「わー!!」」
「……「って、なに?」」
ですよねー。
「何かって言われるとちょっと説明し辛いんだよな。作りながら説明しよう」
「まず、檜の皮と木綿糸を縒った縄を作る。檜は見つけられなかったから、なんか似た感じのでいいや」
ちなみに檜と杉、似ている木の見分け方は葉っぱだ。
葉がとがってたら杉、丸かったら檜だ。
どっちもなかったけど。
「これに毎度おなじみの硝石を吸収させます」
これで火持ちが良くなる。
「で、こっちの町で買った良い感じの金属の筒に、少量の火薬をつめます。このとき、横の穴から通した縄も一緒に押し込みます」
「最後に、良い感じの大きさの銃弾をいれたら完成!」
簡単!
「途中凄い説明省きませんでした?」
「当たり前だ! 詳しい説明なんかできるか!」
職人じゃないんだから。
材料の都合もようやく間に合わせただけだし。
「……それで、これで、どうなるの?」
警戒しているレインをよそにプリンセとオーシリアはワクワク顔だ。
「そうだな、あそこらへんでいいか」
レイン家の外で作業していたため、丘から見下ろしたとこにある木に照準を定める。
「あ」
「……なに?」
「1回これハンネに複製してもらいたいな」
もう1回作るの面倒だし。
たぶん壊れるから。
「……わかった!」
そう言うと、プリンセは物凄いスピードで城へと駆けていった。
うーん、一刻も早く見たいというのがひしひしと伝わってくる。
およそ20分後。
プリンセに抱えられたハンネが到着した。
「……どうしたんだ?」
「毎日複製の仕事しちゃ寝て、しちゃ寝て、ろくに研究の時間も取れないんだよ……」
そっか、こいつ今大忙しだった。
「悪いな、こんなとこまで連れてきて」
「……いや、脱出できたからいいとしよう」
監禁されてるような言い方だな。
「で、何を複製すればいいんだい?」
もちろん、何か武器みたいなのが欲しいな。
一個でも作れればハンネに頼めば量産できるわけだし。
今まで俺は爆弾しか作っておらず、爆弾魔だと思われているのでそのイメージを払拭したい。
というか、爆弾がこう言っちゃなんだがお手軽なのである。
だって、ちょっと質のいい火薬を固めて火を点ければ勝手に爆発してくれるんだぜ?
非常にお手軽だ。
「いや、それそういう犯罪者の心理じゃないですか?」
「マジで?」
外国の爆弾魔たちはお手軽だから爆弾を使用しているのか。
いやいや、待て待て。
あいつらは大勢を巻き込むことが目的だろ。
……あれ?
となると。
俺もやばくね?
これ黙っとこう。
「とまぁ、今までは時間もなかったので仕方ないが、ここでちょっと手の込んだものを作ってみよう」
「露骨に話をそらしましたね……」
「……何作るの?」
「早く教えるのじゃ!」
レインは不満そうだが、プリンセとオーシリアはノリノリだ。
かく言う俺も小さい頃はワク〇クさんに非常にお世話になったものだ。
ちなみにゴ〇リ君は子供の頃から不審に思っていた。
「今回作るのは、なんと!」
「……「なんと?」」
「火縄銃です!」
「……「わー!!」」
「……「って、なに?」」
ですよねー。
「何かって言われるとちょっと説明し辛いんだよな。作りながら説明しよう」
「まず、檜の皮と木綿糸を縒った縄を作る。檜は見つけられなかったから、なんか似た感じのでいいや」
ちなみに檜と杉、似ている木の見分け方は葉っぱだ。
葉がとがってたら杉、丸かったら檜だ。
どっちもなかったけど。
「これに毎度おなじみの硝石を吸収させます」
これで火持ちが良くなる。
「で、こっちの町で買った良い感じの金属の筒に、少量の火薬をつめます。このとき、横の穴から通した縄も一緒に押し込みます」
「最後に、良い感じの大きさの銃弾をいれたら完成!」
簡単!
「途中凄い説明省きませんでした?」
「当たり前だ! 詳しい説明なんかできるか!」
職人じゃないんだから。
材料の都合もようやく間に合わせただけだし。
「……それで、これで、どうなるの?」
警戒しているレインをよそにプリンセとオーシリアはワクワク顔だ。
「そうだな、あそこらへんでいいか」
レイン家の外で作業していたため、丘から見下ろしたとこにある木に照準を定める。
「あ」
「……なに?」
「1回これハンネに複製してもらいたいな」
もう1回作るの面倒だし。
たぶん壊れるから。
「……わかった!」
そう言うと、プリンセは物凄いスピードで城へと駆けていった。
うーん、一刻も早く見たいというのがひしひしと伝わってくる。
およそ20分後。
プリンセに抱えられたハンネが到着した。
「……どうしたんだ?」
「毎日複製の仕事しちゃ寝て、しちゃ寝て、ろくに研究の時間も取れないんだよ……」
そっか、こいつ今大忙しだった。
「悪いな、こんなとこまで連れてきて」
「……いや、脱出できたからいいとしよう」
監禁されてるような言い方だな。
「で、何を複製すればいいんだい?」
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