215 / 566
幻想級迎撃
事前準備は怠るな
しおりを挟む
「さて、これからだが……」
やると決まったからには必要なことを順次処理していかなくてはならない。
「とりあえずだけど、王様たちには兵隊さんたちと、冒険者たちに事情を説明してもらった方がいいな。その上で協力者を募ってくれ」
「うむ」
「で、一緒に戦ってくれる冒険者がいるなら、2つに分ける。キラが相手する組と、ケイン、エルメが相手する組だ」
「どう分けるんだい?」
「そこなんだよな。俺としては実力で分けたいんだ。個人である程度まで出来る奴はキラ、集団で動くようにするやつはケインとエルメに任せたい。二つ名兵団の候補生もキラだな。ただ、その組み分けをどうするかなんだけど……」
「いや、キラいつからいた!?」
「え、今だけど……」
「気配消さないでくれます!?」
ナチュラルに会話に入ってきやがって。
しかし、好都合だ。
やっぱ一回キラに相手してもらうほうが早いか?
でもそれだと時間がもったいないよな……。
「レベルでいいんじゃないかな。基本的に技量とレベルって比例するものだし」
「なるほど!」
俺がレベルが不遇すぎたせいでそれは全く考えてなかった。
そりゃそうだよな。
「どこのレベルで区切るかは3人に任せるから。誰が教えてもいいけど、ある程度強い奴は個人である程度までなら戦えるようにしてやってくれ」
「この短い期間でかい? 無茶言ってくれるね」
「そもそも幻想級相手にするっていうのが無茶なんだからそのくらいの無茶を通せなくてどうするよ。それぐらいやってやっとスタートラインだろ」
むしろそのくらいはできないと死にに行くようなもんだ。
「で、ハンネにはもうとにかく攻撃用のものを複製しまくるように言っといてくれ。あ、これもお願い」
そう言って俺はキラに1枚の紙を渡す。
「なんだい、これは?」
「黒色火薬の作り方だ。ハンネならすぐ出来るだろ。それ中心に作っておいてくれ」
なんだかんだ作ってはみたがその後一度も触れてなかった黒色火薬。
役に立たないはずがないからな。
物量はあって困るもんじゃない。
「とりあえずはそんなもんか?」
「お主たちはどうするのじゃ」
「あ、俺たちはドルガバに行ってくるよ。カイルさんに一応報告しといた方がいいだろうし、プリンセもいるからな」
「なるほどの。では馬を用意させよう」
「あ、俺乗れないけど」
一般人は騎乗スキルなんて持ってない。
「そこは心配いらん。我が国の馬は優秀じゃからな。ずぶの素人を乗せても、どうにかしてくれるじゃろう」
「全く根拠ないな……」
「速い速い速いって!」
「わああぁぁーー!?」
流石に歩くのも面倒だが、馬車なんて仰々しいものにも乗りたくなかった俺は結局馬で妥協した。
ケインに案内してもらって馬まで選んでもらったのだが、これが文字通りのじゃじゃ馬。
スピードは凄いが、乗ってる人のことを全く考えてない。
「お前ら! 振り落とされるながっ!? 舌噛んだあぁー!」
「僕はっ、大丈夫ですっ」
「わたしも……」
ちなみに3人乗りだ。
俺が手綱を握って、俺にレインが後ろから掴まり、プリンセは俺の前に座っている。
俺は手綱を握っているだけで勝手に馬が走ってる。
俺とレインは掴まるのに必死だが、プリンセは何も掴んでなくても平気そうにしている。
いや、尻尾で俺に掴まってはいるけど気休めだろう。
流石の身体能力。
「おあぁぁーー!?」
馬は上に乗ってる奴のことなんか気にかけず、ただひたすらに駆けていくのだった……。
やると決まったからには必要なことを順次処理していかなくてはならない。
「とりあえずだけど、王様たちには兵隊さんたちと、冒険者たちに事情を説明してもらった方がいいな。その上で協力者を募ってくれ」
「うむ」
「で、一緒に戦ってくれる冒険者がいるなら、2つに分ける。キラが相手する組と、ケイン、エルメが相手する組だ」
「どう分けるんだい?」
「そこなんだよな。俺としては実力で分けたいんだ。個人である程度まで出来る奴はキラ、集団で動くようにするやつはケインとエルメに任せたい。二つ名兵団の候補生もキラだな。ただ、その組み分けをどうするかなんだけど……」
「いや、キラいつからいた!?」
「え、今だけど……」
「気配消さないでくれます!?」
ナチュラルに会話に入ってきやがって。
しかし、好都合だ。
やっぱ一回キラに相手してもらうほうが早いか?
でもそれだと時間がもったいないよな……。
「レベルでいいんじゃないかな。基本的に技量とレベルって比例するものだし」
「なるほど!」
俺がレベルが不遇すぎたせいでそれは全く考えてなかった。
そりゃそうだよな。
「どこのレベルで区切るかは3人に任せるから。誰が教えてもいいけど、ある程度強い奴は個人である程度までなら戦えるようにしてやってくれ」
「この短い期間でかい? 無茶言ってくれるね」
「そもそも幻想級相手にするっていうのが無茶なんだからそのくらいの無茶を通せなくてどうするよ。それぐらいやってやっとスタートラインだろ」
むしろそのくらいはできないと死にに行くようなもんだ。
「で、ハンネにはもうとにかく攻撃用のものを複製しまくるように言っといてくれ。あ、これもお願い」
そう言って俺はキラに1枚の紙を渡す。
「なんだい、これは?」
「黒色火薬の作り方だ。ハンネならすぐ出来るだろ。それ中心に作っておいてくれ」
なんだかんだ作ってはみたがその後一度も触れてなかった黒色火薬。
役に立たないはずがないからな。
物量はあって困るもんじゃない。
「とりあえずはそんなもんか?」
「お主たちはどうするのじゃ」
「あ、俺たちはドルガバに行ってくるよ。カイルさんに一応報告しといた方がいいだろうし、プリンセもいるからな」
「なるほどの。では馬を用意させよう」
「あ、俺乗れないけど」
一般人は騎乗スキルなんて持ってない。
「そこは心配いらん。我が国の馬は優秀じゃからな。ずぶの素人を乗せても、どうにかしてくれるじゃろう」
「全く根拠ないな……」
「速い速い速いって!」
「わああぁぁーー!?」
流石に歩くのも面倒だが、馬車なんて仰々しいものにも乗りたくなかった俺は結局馬で妥協した。
ケインに案内してもらって馬まで選んでもらったのだが、これが文字通りのじゃじゃ馬。
スピードは凄いが、乗ってる人のことを全く考えてない。
「お前ら! 振り落とされるながっ!? 舌噛んだあぁー!」
「僕はっ、大丈夫ですっ」
「わたしも……」
ちなみに3人乗りだ。
俺が手綱を握って、俺にレインが後ろから掴まり、プリンセは俺の前に座っている。
俺は手綱を握っているだけで勝手に馬が走ってる。
俺とレインは掴まるのに必死だが、プリンセは何も掴んでなくても平気そうにしている。
いや、尻尾で俺に掴まってはいるけど気休めだろう。
流石の身体能力。
「おあぁぁーー!?」
馬は上に乗ってる奴のことなんか気にかけず、ただひたすらに駆けていくのだった……。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました
久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。
魔法が使えるようになった人類。
侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。
カクヨム公開中。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています
きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる