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レイン捜索作戦
ドラ息子の「ドラ」には諸説あります
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「ひ、卑怯だぞ! 人間ごときがエルフにこのようなことを……!」
「卑怯なのはどっちだよ……。この家襲うのにこんな雁首揃えやがって……」
何人連れてきたんだよ。
えーっと、ぱっと見では70人くらいはいるか?
それに対してこちらは4人。
戦闘してるのは2人だし。
……戦闘になってるのかは置いといて。
「お前ら、何か手はないのか!」
「残念ながら……」
「この役立たず共め!」
典型的なドラ息子パターンだな。
よくこんなこと言ってて周りはキレないな。
「ちなみに聞いておきたいんだが、さっき次期当主とか言われてたよな? 長の座は一応レインが貰うみたいな話しになってたと思うんだが、それはどういうことだ?」
エルフで最も優れた奴がなるんじゃないのか?
「ふ、こんな簡単なこともわからんのか、人間よ! それはだな、この私がレインと所帯を持てばこの私が長も同然というわけだ」
「あーそうですかー」
もはや完全に棒読みな俺。
ほんと、わかんなかったわ。
くだらなすぎて。
「で、まだ質問に答えてもらってないんだけど。これからどうすんの?」
こいつらここに閉じ込めたまま生活するのもなぁ。
オーシリアがいるから可能なんだろうけど。
家の周りを囲まれたまま生活というのはなんとも居心地が悪いだろう。
「……」
「そこで無視とか、いい加減にしろよ?」
そこは嘘でも「撤退する」とか言っとく場面だろうよ。
いずれまた来るにしても、この状況からどうすることも出来ないだろうに。
人間相手に負けを認めるのは許されないってことか?
「わかった、じゃあこうしよう」
このままでは埒が明かないので俺はある提案をする。
「とりあえず、お前だけこっちに来れるようにしてやるよ。で、その思いのたけをレインにぶつけるといいさ」
「ふん! 願ってもない! レインも喜ぶだろう!」
だからさ、その自信はどこから出てくるの?
「嫌です」
「な、なぜだ。我が妻にしてやると言っているのだぞ」
「嫌です」
レインは嫌そうに出てきてから「嫌です」しか言ってない。
「私よりもこっちの人間を選ぶというのか!」
「リブレさんでもあなたよりはましです」
ん?
「まし」とかいう表現だけ饒舌になるのなぜかな?
「くそぉ!」
自棄になった息子は魔法を発動しようとするが、レインは身じろぎもしない。
いざとなったら自分の方が強いとわかっているからだろう。
「はい、そこまでですよー」
俺はレインへの魔法に躍起になって周りが見えていない息子を後ろからがっちりつかみ、満を持してのジャーマン・スープレックス!
勢いあまって投げっぱなしジャーマン!
おぉー。
こちらに注意が向いておらず、俺より小さな相手だったということもあり、かなり飛んでいった。
初めてやったけど、出来るもんだ。
ただ、ちょっと背骨がきついな。
プロレスラーって実は体柔らかいんだな。
「で、残った皆さんの中でまだやりたいって人います? 今なら相手してあげますよー」
「私を出せ!」
「俺もだ!」
多くはないものの、まだやろうという気概を持った奴はいるらしい。
「はい、じゃあ1人ずつ案内しますねー。キラ、あとは頼んだ」
「あ、僕かい?」
「楽しすぎだろ。そろそろ働け」
「はーい」
俺になら勝てるんじゃないかと勇んで出てきたエルフ達が固まる。
キラの一点の曇りもない笑顔の前で。
「じゃあ、始めようか?」
「卑怯なのはどっちだよ……。この家襲うのにこんな雁首揃えやがって……」
何人連れてきたんだよ。
えーっと、ぱっと見では70人くらいはいるか?
それに対してこちらは4人。
戦闘してるのは2人だし。
……戦闘になってるのかは置いといて。
「お前ら、何か手はないのか!」
「残念ながら……」
「この役立たず共め!」
典型的なドラ息子パターンだな。
よくこんなこと言ってて周りはキレないな。
「ちなみに聞いておきたいんだが、さっき次期当主とか言われてたよな? 長の座は一応レインが貰うみたいな話しになってたと思うんだが、それはどういうことだ?」
エルフで最も優れた奴がなるんじゃないのか?
「ふ、こんな簡単なこともわからんのか、人間よ! それはだな、この私がレインと所帯を持てばこの私が長も同然というわけだ」
「あーそうですかー」
もはや完全に棒読みな俺。
ほんと、わかんなかったわ。
くだらなすぎて。
「で、まだ質問に答えてもらってないんだけど。これからどうすんの?」
こいつらここに閉じ込めたまま生活するのもなぁ。
オーシリアがいるから可能なんだろうけど。
家の周りを囲まれたまま生活というのはなんとも居心地が悪いだろう。
「……」
「そこで無視とか、いい加減にしろよ?」
そこは嘘でも「撤退する」とか言っとく場面だろうよ。
いずれまた来るにしても、この状況からどうすることも出来ないだろうに。
人間相手に負けを認めるのは許されないってことか?
「わかった、じゃあこうしよう」
このままでは埒が明かないので俺はある提案をする。
「とりあえず、お前だけこっちに来れるようにしてやるよ。で、その思いのたけをレインにぶつけるといいさ」
「ふん! 願ってもない! レインも喜ぶだろう!」
だからさ、その自信はどこから出てくるの?
「嫌です」
「な、なぜだ。我が妻にしてやると言っているのだぞ」
「嫌です」
レインは嫌そうに出てきてから「嫌です」しか言ってない。
「私よりもこっちの人間を選ぶというのか!」
「リブレさんでもあなたよりはましです」
ん?
「まし」とかいう表現だけ饒舌になるのなぜかな?
「くそぉ!」
自棄になった息子は魔法を発動しようとするが、レインは身じろぎもしない。
いざとなったら自分の方が強いとわかっているからだろう。
「はい、そこまでですよー」
俺はレインへの魔法に躍起になって周りが見えていない息子を後ろからがっちりつかみ、満を持してのジャーマン・スープレックス!
勢いあまって投げっぱなしジャーマン!
おぉー。
こちらに注意が向いておらず、俺より小さな相手だったということもあり、かなり飛んでいった。
初めてやったけど、出来るもんだ。
ただ、ちょっと背骨がきついな。
プロレスラーって実は体柔らかいんだな。
「で、残った皆さんの中でまだやりたいって人います? 今なら相手してあげますよー」
「私を出せ!」
「俺もだ!」
多くはないものの、まだやろうという気概を持った奴はいるらしい。
「はい、じゃあ1人ずつ案内しますねー。キラ、あとは頼んだ」
「あ、僕かい?」
「楽しすぎだろ。そろそろ働け」
「はーい」
俺になら勝てるんじゃないかと勇んで出てきたエルフ達が固まる。
キラの一点の曇りもない笑顔の前で。
「じゃあ、始めようか?」
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