154 / 566
レイン捜索作戦
極悪実験
しおりを挟む
「いや、リブレ君が困っているという情報を聞きつけてね?」
「聞くな」
「これはあたしが助けなきゃと思ってね?」
「思うな」
「急いで薬を調合してね?」
「するな」
「君に処方してやろうとこうやってとんできたわけだよ」
「いや、人の話を聞けよ!? 急いで調合したってことはどうせ思い付きのやつだろ!? 処方してやるとかいいことな風に言うな! 実験したいから気分がのってるだけだろ!」
ほんとにこいつやばい。初対面の時並みに目がランランと輝いている。
貴重な実験サンプルが目の前に転がってると科学者ってこういうことになるんだろうか……。
「はい、じゃあ打つよー」
「待て待て待て待て! いたっ! な、何の説明もないのに打つとかある!? どこからともなく注射器出してくるなよ! まず何の薬としてそれは持ってきたんだよ!?」
痛いのを我慢して全力で訴えかける。
わけのわからない新薬、しかも薬かどうかも疑わしいやつを問答無用で打たれるとかどんな拷問だよ。
よく城の奴らもこいつをほいほい外に出せるな!?
城の外で何やってるかわかったもんじゃないだろ……。
「あれ? 言ってなかったっけ? これは筋肉痛を鎮めるものとして作ってみたものだよ」
「作ってみた?」
「なにしろ急なことだったからそこらにあるものでしかできなかったけど効果はあると思うよ?」
「そこらにあるもの? あると思う?」
「まぁ、副作用もあるかもしれないけど、そこはしょうがないということで……」
「いや、一つもしょうがないことなかったぞ!? やっぱり思い付きじゃないかよ!」
こいつ自分が言ってることわかってるのか?
「ね、ねぇ……」
「ん? 何かな、プリンセちゃん。君もこれ打たれてみたい?」
「い、いや、ごめんなさい……」
あぁ! 抗おうとしてくれたプリンセもハンネの狂気的な笑みの前に引き下がってしまった。
オーシリアに至っては危険を感じたのか杖に戻ってやがるし。
「そ、そうだ! ステッド・ファスト!」
「ん、なんだいこれは」
いよいよ危なくなったのでステッド・ファストで身を守る。
これでどうにか帰ってくれないかな……。
「邪魔だね」
ガガァァーーン!
ハンネが懐から取り出した爆発物によって一瞬で破壊される。
しかも張りなおす前にハンネが俺まで到達してしまった。
なんでこの速さで俺のところまで来れるんだよ!
よく見ると、ハンネもかなりの大けがをしていた。
「そこまでするか!?」
自分の命と天秤にかけて実験が勝ったらしい。さすがマッドサイエンティスト。
「はい、打ちますねー」
「あああぁぁぁぁーー……」
首筋に注射を打たれる。
「これで明日には直ってるはずだよ。理論上はね? じゃあ、また城かあの世で会おうね?」
「殺すなよ! お前だけ地獄に落ちやがれ!」
やることやってハンネはふらふらと帰っていった。
色々大丈夫かあいつは……。
いや、俺もよくわからんもの注射されてるから経過観察が大事だ。
いきなり死んだりしないよな……?
「聞くな」
「これはあたしが助けなきゃと思ってね?」
「思うな」
「急いで薬を調合してね?」
「するな」
「君に処方してやろうとこうやってとんできたわけだよ」
「いや、人の話を聞けよ!? 急いで調合したってことはどうせ思い付きのやつだろ!? 処方してやるとかいいことな風に言うな! 実験したいから気分がのってるだけだろ!」
ほんとにこいつやばい。初対面の時並みに目がランランと輝いている。
貴重な実験サンプルが目の前に転がってると科学者ってこういうことになるんだろうか……。
「はい、じゃあ打つよー」
「待て待て待て待て! いたっ! な、何の説明もないのに打つとかある!? どこからともなく注射器出してくるなよ! まず何の薬としてそれは持ってきたんだよ!?」
痛いのを我慢して全力で訴えかける。
わけのわからない新薬、しかも薬かどうかも疑わしいやつを問答無用で打たれるとかどんな拷問だよ。
よく城の奴らもこいつをほいほい外に出せるな!?
城の外で何やってるかわかったもんじゃないだろ……。
「あれ? 言ってなかったっけ? これは筋肉痛を鎮めるものとして作ってみたものだよ」
「作ってみた?」
「なにしろ急なことだったからそこらにあるものでしかできなかったけど効果はあると思うよ?」
「そこらにあるもの? あると思う?」
「まぁ、副作用もあるかもしれないけど、そこはしょうがないということで……」
「いや、一つもしょうがないことなかったぞ!? やっぱり思い付きじゃないかよ!」
こいつ自分が言ってることわかってるのか?
「ね、ねぇ……」
「ん? 何かな、プリンセちゃん。君もこれ打たれてみたい?」
「い、いや、ごめんなさい……」
あぁ! 抗おうとしてくれたプリンセもハンネの狂気的な笑みの前に引き下がってしまった。
オーシリアに至っては危険を感じたのか杖に戻ってやがるし。
「そ、そうだ! ステッド・ファスト!」
「ん、なんだいこれは」
いよいよ危なくなったのでステッド・ファストで身を守る。
これでどうにか帰ってくれないかな……。
「邪魔だね」
ガガァァーーン!
ハンネが懐から取り出した爆発物によって一瞬で破壊される。
しかも張りなおす前にハンネが俺まで到達してしまった。
なんでこの速さで俺のところまで来れるんだよ!
よく見ると、ハンネもかなりの大けがをしていた。
「そこまでするか!?」
自分の命と天秤にかけて実験が勝ったらしい。さすがマッドサイエンティスト。
「はい、打ちますねー」
「あああぁぁぁぁーー……」
首筋に注射を打たれる。
「これで明日には直ってるはずだよ。理論上はね? じゃあ、また城かあの世で会おうね?」
「殺すなよ! お前だけ地獄に落ちやがれ!」
やることやってハンネはふらふらと帰っていった。
色々大丈夫かあいつは……。
いや、俺もよくわからんもの注射されてるから経過観察が大事だ。
いきなり死んだりしないよな……?
1
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています
きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる