戦力より戦略。

haruhi8128

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杖の真価

色によって属性別れがちだよね

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「熱っ!あっつっ!?」
油断してたらゴーストが炎吐いてきた!?
「待て待て待て!やばくね?これ!」
とりあえず距離をとってからへそのあたりを押してHPを確認する。

HP:47/336

「瀕死!!」
そりゃレベルが倍近くある奴に攻撃されたらかなりくらうだろうけど、どうすりゃいいんだこれ!
半ば無意識のうちに発動していたステッド・ファストを解除してまたもや階段へと走る。
階段をビル2階分くらい上ったところで止まって息を整える。
「さっきも、思ったけど、ゴーストがブレス攻撃って一番あったらダメだろ!?」
最後の一息で全部言ってしまってからまた息を整える作業に戻る。

「ふぅ…」
落ち着いたのは落ち着いたが…。ゴーストにも攻撃手段があることがわかったな。しかも格上だから無視できないレベルの。
そういえばだけど俺のレベルに変動ないな!?あんなにゾンビ倒したのに?せいぜい数レべは上がってくれるもんだと思ってたぞ!?

こういうレベルが関係するゲームでは特性とかそんなの放っておいていいほどレベルがものをいう。レベルが1違うだけで明確な差が出るし、10も違えばほぼほぼ勝てないような敵になる。
そりゃやり方次第では勝てるし、今までもなんとかやってこれてる。しかしそれはレインの助けがあったり、相手の弱点のようなものがわかったうえでのものでしかない。基本的に正面から勝てるようなものではないのだ。

「いやー、これはやばい」
無視して進めるなら良かったんだが、ちっさいねずみがうろちょろしててそいつが出してくるんだから無理に突破しようとするものなら奇襲を受けて今度こそ魔王アンリさんのもとへさようならだ。

「あの攻撃は色が関係してるのか…?だとしたら赤色だから火属性のブレスか…。となると奥に見えてた黄色と青のやつは雷と水で、最初に出てきた白いやつは光か…」
このHP残量でまたトライするわけにもいかず、寝るには早い気がしたので分析しながら時間を潰す。
「他の攻撃の素振りはなかったし、とりあえずは警戒しなくていいか。他のモーションがでたらすぐ回避だな…」
引きこもってたニートしてた頃に頭に叩き込んでたボスのモーション把握のように一つ一つをチェックしていく。

ゲームでならそこらのモブの動きなど気にかけなくてよかったし、万が一やられてしまってもやり直しがきいた。しかし、ここではそういうわけにもいかない。確実な動きをしていかないといけないのだ。
さっき死にかけてたが。
この世界では自分のHPの把握が難しい。いっそのことこのステータス画面出したままにしとくか?
流石に邪魔か。

とりあえずはブレスを防ぐステッド・ファストと小太刀とのバランスだな。基本的には防御した後に小太刀を抜くことによって解除の手間をなくしながら攻撃に移るって感じがいいかな。
あ、そういえばあのブレスって魔法の扱いになってるのか?だとしたら小太刀で防げるんじゃないか?
また今度試そう。

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