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魔界迷走
年齢によって時間の感覚違うよね
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なんやかんやあったが俺がヘスティアさんの世界に帰る交換条件も果たせたので、やっとしっかりと帰る話ができる。
と思ったのだが…。
「なんで私が行っちゃいけないの!?」
「バンフリオンちゃんはこの世界の後継者なんだよ!?他の世界になんて行かせられるわけないでしょ!」
「外に行ってからわかることもあるかもしれないじゃない!若いうちから見分を広げておいた方がいいと思うし!」
…若い?
思ったことでも声に出さないことは大事なのだ。
「絶対その理由今考えたよね?」
俺もそう思う。
「もうとにかく!私はリブレについて行ってみたいの!」
「それがダメだって言ってるんじゃんか!」
ほんとだよ…。
「ヘスティアさんからも言ってあげてください!私はあなたの世界を見てみたいんです!」
「そう言われましても…」
おぉ。リオンが親元から離れたい一心でヘスティアさんへの恐怖心を克服している。あまりの勢いに押されて困ってるぞ。
「さすがにやめとけって、リオン。いくらなんでも親の同意なしに適当に他の世界に行けるわけないだろ?」
「じゃあ弟君はそこのところどうなの?」
う、そこを言われると弱い。だってまずヘスティアさんの世界すら俺が元々いた世界かと言われると浅いし。滞在期間何日だよ。
しかもちゃんと地球のある世界でも親とコミュニケーションとってたかって言われるとほんとにゼロに近かったからな…。
「ま、まぁ俺はアンリさんに勝手にこっちに落とされたからな」
「ほら!親御さん関係ないじゃない!」
「そりゃ親いないからな」
あの世界には。
「あ…、ごめん…」
「いや、いいって」
事実ほんとに屁でもないないわけで。ここで無駄に演じたりするとレインに申し訳ないような気もするしな。
「な?心配してくれる親がいるだけでもかなりありがたいことなんだって」
別に親が他界していたわけでもないが、放任という言葉を超えた感じで放られていたからな。そういう心配とは無関係だった。
今思えば、そこはどうにかならなかったのかなど思ったりもするが、今まで考えもしなかったほどなので、もう自分自身も諦めていたのだろう。
「そうかなぁー…」
「そうだって」
「うーん、わかったよ…。また機会があることを祈って今回は我慢することにする…」
「うん、それが良いと思うよ」
無理に親に心配をかけるもんじゃない。
「次に弟君が来たら連れて行ってねー?」
「それ次に来る時は俺死んでるんじゃね!?」
その時は俺もう戻れないよね。
「うーん、この世界にまたすぐには来ないように祈りたいな…」
「なんでよー!早く来てよー!」
それは嫌だよ。
「さて、ではよろしいですか?」
「あぁ、よろしく頼むよ」
ヘスティアさんが連れて行ってくれるというので肩に手を置く。
「絶対!すぐ来てよねー!」
だから嫌だって。年齢による見解の相違はあるかもしれんけど。
「では、行きます」
その一言と共に俺の視界が切り替わる。
「砂漠?」
視界が安定すると、俺は砂漠のど真ん中にいた。
と思ったのだが…。
「なんで私が行っちゃいけないの!?」
「バンフリオンちゃんはこの世界の後継者なんだよ!?他の世界になんて行かせられるわけないでしょ!」
「外に行ってからわかることもあるかもしれないじゃない!若いうちから見分を広げておいた方がいいと思うし!」
…若い?
思ったことでも声に出さないことは大事なのだ。
「絶対その理由今考えたよね?」
俺もそう思う。
「もうとにかく!私はリブレについて行ってみたいの!」
「それがダメだって言ってるんじゃんか!」
ほんとだよ…。
「ヘスティアさんからも言ってあげてください!私はあなたの世界を見てみたいんです!」
「そう言われましても…」
おぉ。リオンが親元から離れたい一心でヘスティアさんへの恐怖心を克服している。あまりの勢いに押されて困ってるぞ。
「さすがにやめとけって、リオン。いくらなんでも親の同意なしに適当に他の世界に行けるわけないだろ?」
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う、そこを言われると弱い。だってまずヘスティアさんの世界すら俺が元々いた世界かと言われると浅いし。滞在期間何日だよ。
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「そりゃ親いないからな」
あの世界には。
「あ…、ごめん…」
「いや、いいって」
事実ほんとに屁でもないないわけで。ここで無駄に演じたりするとレインに申し訳ないような気もするしな。
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別に親が他界していたわけでもないが、放任という言葉を超えた感じで放られていたからな。そういう心配とは無関係だった。
今思えば、そこはどうにかならなかったのかなど思ったりもするが、今まで考えもしなかったほどなので、もう自分自身も諦めていたのだろう。
「そうかなぁー…」
「そうだって」
「うーん、わかったよ…。また機会があることを祈って今回は我慢することにする…」
「うん、それが良いと思うよ」
無理に親に心配をかけるもんじゃない。
「次に弟君が来たら連れて行ってねー?」
「それ次に来る時は俺死んでるんじゃね!?」
その時は俺もう戻れないよね。
「うーん、この世界にまたすぐには来ないように祈りたいな…」
「なんでよー!早く来てよー!」
それは嫌だよ。
「さて、ではよろしいですか?」
「あぁ、よろしく頼むよ」
ヘスティアさんが連れて行ってくれるというので肩に手を置く。
「絶対!すぐ来てよねー!」
だから嫌だって。年齢による見解の相違はあるかもしれんけど。
「では、行きます」
その一言と共に俺の視界が切り替わる。
「砂漠?」
視界が安定すると、俺は砂漠のど真ん中にいた。
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