64 / 566
国家戦争
会談には適任が行くべきだよね
しおりを挟む
「ふん、ここが王城?ちっぽけだな」
「そ、そんなこと言っちゃダメだよー」
「けっこう見晴らしがいいなーここ」
「ちょっと高いから怖いな…」
ライオン、ヒョウ、鷹、熊、4人の獣人種が入ってくる。
「お客様だぞ!外にいたから連れてきてやった!」
ケインが楽しそうに宣言する。
なんでそんな楽しそうなの…?まさかそいつらも…?
「あ、各種族の姫たちですね」
アミラさんが説明してくれる。
あ、やっぱり!?え、なんで?全員集合?そんなことある?
「おい、チーター族の!お前だけ行くとはどういうことだ!」
「私は代表として来ただけだが?」
「今回の件は我々六種族に平等に責任がある。話を聞かずにいるわけにはいかない」
へー。考え方しっかりしてるな。全員プリンセより年上な感じだ。イメージ的には20代前半?
「ちょうど虎族のもそこにいるようだしな」
プリンセを見ながらライオン族っぽいヒトが話す。
「なんでプリンセがここにいるって知ってたんだ?」
「あ?なんだお前。なんでもなにもそいつが痕跡を残してきたからだろ。虎族の長から娘がいるだろうから気にかけてくれと言われたしな」
なるほど。
「プリンセ、そんなことやってたのか?」
コクリ。
「どこか行くときには、行き先を伝える。大事」
いい子!!
ザッ!
「お目通り叶い光栄だ、エルランド王。今回の一件は我々に全ての責任がある。これは後ろに控えている者たちにも共通の認識だ」
後ろのヒョウ、鷹、熊の代表も頭を垂れる。
「我らはどうなってもいいが、是非獣人族全体に敵意を向けないで欲しい」
さて、王様どうする?
「頭を上げよ。わしらにも被害はなく、そちらにも食料などの点で困窮していてやむなくというのはこちらも理解しているところじゃ。そこでじゃが、今回の終戦にあたっての協定草案は見たかの?」
「はい、すばらしい内容だったと記憶している」
「それを書いたのがそこの男なのじゃが…」
また?この「こいつが!?」っていう目を向けられるの。けっこう悲しくなるんだけど。どんだけ下に見られてたんだ俺。
「どうじゃ?そやつと共に今回の終戦にあたっての詳細をつめるというのは?」
は?
「あのような考えを持つ方と考えられるというのはこちらとしてはありがたい話なのだが…」
「あぁ、もちろん。そなたたちの一存では決められないであろうから、こちらからドルガバの方に使者団としてそやつを含めて送り出そう。皇帝も交えて話をするといい」
「は。重ね重ねご配慮恐れ入る」
待て待て待て待て!!
「なんで俺の意思なく俺が行くことが決まってるんだ!?俺みたいなのを敵陣のど真ん中に放り込んで大丈夫だと思ってるのか!」
「じゃからキラも一緒に連れてゆくとよい。キラ、やってくれるな?」
「はい、ご命令とあらば」
「いや、でも、もっとふさわしい人がいるだろ!?大臣とか!」
「あの文を送ったのはお主じゃ。なにも知らん大臣では後れをとるかもしれん。お主しかおらんのじゃよ」
「でも…」
「リブレさん、覚悟を決めなさい。今、あなたは王からこの国を託されたのです。最善を尽くせばだれにも文句は言わせません」
マレイユさん…。
「頼みましたよ?」
わかりました!わかりましたからその左手の魔法やめて!実はさっきのレインのミニマム・ボルトでHP4割も削られてるんだから!初期魔法でこんな削られるとかやっぱ弱いな俺って思ってたとこなんだよ!そんなの喰らったらほんとに死んじゃう!
「そ、そんなこと言っちゃダメだよー」
「けっこう見晴らしがいいなーここ」
「ちょっと高いから怖いな…」
ライオン、ヒョウ、鷹、熊、4人の獣人種が入ってくる。
「お客様だぞ!外にいたから連れてきてやった!」
ケインが楽しそうに宣言する。
なんでそんな楽しそうなの…?まさかそいつらも…?
「あ、各種族の姫たちですね」
アミラさんが説明してくれる。
あ、やっぱり!?え、なんで?全員集合?そんなことある?
「おい、チーター族の!お前だけ行くとはどういうことだ!」
「私は代表として来ただけだが?」
「今回の件は我々六種族に平等に責任がある。話を聞かずにいるわけにはいかない」
へー。考え方しっかりしてるな。全員プリンセより年上な感じだ。イメージ的には20代前半?
「ちょうど虎族のもそこにいるようだしな」
プリンセを見ながらライオン族っぽいヒトが話す。
「なんでプリンセがここにいるって知ってたんだ?」
「あ?なんだお前。なんでもなにもそいつが痕跡を残してきたからだろ。虎族の長から娘がいるだろうから気にかけてくれと言われたしな」
なるほど。
「プリンセ、そんなことやってたのか?」
コクリ。
「どこか行くときには、行き先を伝える。大事」
いい子!!
ザッ!
「お目通り叶い光栄だ、エルランド王。今回の一件は我々に全ての責任がある。これは後ろに控えている者たちにも共通の認識だ」
後ろのヒョウ、鷹、熊の代表も頭を垂れる。
「我らはどうなってもいいが、是非獣人族全体に敵意を向けないで欲しい」
さて、王様どうする?
「頭を上げよ。わしらにも被害はなく、そちらにも食料などの点で困窮していてやむなくというのはこちらも理解しているところじゃ。そこでじゃが、今回の終戦にあたっての協定草案は見たかの?」
「はい、すばらしい内容だったと記憶している」
「それを書いたのがそこの男なのじゃが…」
また?この「こいつが!?」っていう目を向けられるの。けっこう悲しくなるんだけど。どんだけ下に見られてたんだ俺。
「どうじゃ?そやつと共に今回の終戦にあたっての詳細をつめるというのは?」
は?
「あのような考えを持つ方と考えられるというのはこちらとしてはありがたい話なのだが…」
「あぁ、もちろん。そなたたちの一存では決められないであろうから、こちらからドルガバの方に使者団としてそやつを含めて送り出そう。皇帝も交えて話をするといい」
「は。重ね重ねご配慮恐れ入る」
待て待て待て待て!!
「なんで俺の意思なく俺が行くことが決まってるんだ!?俺みたいなのを敵陣のど真ん中に放り込んで大丈夫だと思ってるのか!」
「じゃからキラも一緒に連れてゆくとよい。キラ、やってくれるな?」
「はい、ご命令とあらば」
「いや、でも、もっとふさわしい人がいるだろ!?大臣とか!」
「あの文を送ったのはお主じゃ。なにも知らん大臣では後れをとるかもしれん。お主しかおらんのじゃよ」
「でも…」
「リブレさん、覚悟を決めなさい。今、あなたは王からこの国を託されたのです。最善を尽くせばだれにも文句は言わせません」
マレイユさん…。
「頼みましたよ?」
わかりました!わかりましたからその左手の魔法やめて!実はさっきのレインのミニマム・ボルトでHP4割も削られてるんだから!初期魔法でこんな削られるとかやっぱ弱いな俺って思ってたとこなんだよ!そんなの喰らったらほんとに死んじゃう!
0
お気に入りに追加
247
あなたにおすすめの小説

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。


大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)
たぬころまんじゅう
ファンタジー
小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。
しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。
士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。
領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。
異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル!
☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる