48 / 566
国家戦争
気絶するほどの労働ってよっぽどだよね
しおりを挟む
「明日の昼だと!?」
ならこの作戦使えるの今日の夜しかないじゃん!!
「ケイン、くれぐれも丁寧に。ただし、最速で作ってくれ」
「いやー、俺こんなのしたことないからな。どんくらいで作れるか見当もつかん」
「夜になったら一発は暴れさせてやるから。間に合わなかったら無しな」
「よっしゃ任せろ! 是が非でも間に合わせてやる!」
「ミスっても無しにするからな?」
まぁ、どうにかするだろ。
「レイン、ハンネ。予定が繰り上がった。今日の夜にはこれやらないとやばい」
二人のとこに戻って説明する。
「まぁ、所詮リブレさんの作戦なんてそんなもんですよね」
所詮ってなんだよ!
「どうせそんなことになると思ってハンネさんには準備を急いでもらってます」
「そうみたいだな」
ハンネが集中しきってて声をかけられる雰囲気ですらない。
「なら俺もとりかかるか……」
「なにするんですか?」
暇なレインもついてくる。
ちなみにキラは周囲の警戒。
「え? 爆弾」
「爆弾ってなんですか?」
あ、知らないのか。
「要するに、爆発するやつ」
「爆発好きすぎません!?」
いや、つっこむとこそこ?
「てかそんなもの使ったらそれこそ死人がでますよ!?」
「大丈夫だって。今回は攻撃目当てじゃないから」
たぶん。
いける。
「どうやって作るんですか?」
「この前話題になった硝石ってのがあるだろ?」
「話題になったんじゃなくて騒動になったんだと思うんですけど……」
「あれと、ハンネにもらった硫黄、でレインが今から作る木炭だ」
「へー。材料自体はそんなに多くないんですねー」
「でも純度が高くないとダメなんだぞ?」
ハンネに鑑定してもらってそこはクリアしてる。
「っていや、そうじゃなくて! 今から材料作るんですか?」
「しょうがないだろ。急ぎなんだから」
普通、木炭っていったらじっくりと作っていくもんなんだけど。
レインの火魔法の火力にかけるしかない。
「わかりましたよ……」
手短にレインに指示をだして、俺は硫黄と硝石をすりつぶしていく。
思ったより重労働だな、これ。
「レインさん! 起きてください!」
「ゲフッ!!」
な、なんか乱暴な起こし方された……。
すりつぶし終わって暇になったから寝たんだった。
「僕が頑張ってる間になにしてるんですか!?」
「俺の分は終わったから休憩してたんだって! お前俺どうやって起こした?」
「え。まさか揺すっても起きないからみぞおち蹴ったりなんてしてませんよ?」
みぞおち蹴ったの!?
どうりで痛いと思ったよ!
「ゲフッ」とか言った気がするし!
HP何割か減ってるし!!
「木炭できましたよ!」
ま、まぁいいや。
早く作らなきゃ。
日も暮れてきてるし。
「リブレさんが寝てたからです」
木炭をすりつぶし、硫黄と混ぜる。
その後、硝石からとれた硝酸カリウムと水を加える。
もう一度よくすりつぶして、ステッド・ファストを応用して圧縮。
今回は速さが命だからできるだけ細かく分けて、レインの風魔法で乾燥させる。
「もうMPなくなるんですけど……」
「大丈夫! それ終わったらレインの出番終わりだから」
「リブレくーん」
ぼろぼろのハンネがふらふらしながら近づいてくる。
「できたよー。あとよろしくー」
そう言って倒れた。
慌てて駆け寄ったら息はしてた。
気絶ってこんな感じなのか。
初めて見た。
「こっちもできたぞ!」
振り返るとケインが自分の背丈よりはるかに大きな岩製のアンテナ持って立ってた。
おぅ……。
「ケインのその怪力は二つ名によるものじゃないんだよな?」
「おう。これは正真正銘俺の努力の結晶だ!!」
にしても異常だろ……。
まぁゲームだしってことにしとこう。
怖いし。
「こっちもそろそろいいんじゃないんですかー?」
MP残り少ないレインも声をかけてくる。
「おーい、ハンネ。一瞬だけ起きてくれ。あれの構成成分で水どんくらいだ?」
「ぇ、0.93パーセントだよ……」
また気絶した。
よく今だけは起きれたな。
これを竹筒に詰めて、圧縮。
「リブレ君、いいとこ見つけたよ。こちら側には木があるし、もってこいだと思う」
「よし、そこまで移動だ」
ケインの持っているアンテナにハンネを放り込んで移動する。
さて、上手くいくといいが……。
ならこの作戦使えるの今日の夜しかないじゃん!!
「ケイン、くれぐれも丁寧に。ただし、最速で作ってくれ」
「いやー、俺こんなのしたことないからな。どんくらいで作れるか見当もつかん」
「夜になったら一発は暴れさせてやるから。間に合わなかったら無しな」
「よっしゃ任せろ! 是が非でも間に合わせてやる!」
「ミスっても無しにするからな?」
まぁ、どうにかするだろ。
「レイン、ハンネ。予定が繰り上がった。今日の夜にはこれやらないとやばい」
二人のとこに戻って説明する。
「まぁ、所詮リブレさんの作戦なんてそんなもんですよね」
所詮ってなんだよ!
「どうせそんなことになると思ってハンネさんには準備を急いでもらってます」
「そうみたいだな」
ハンネが集中しきってて声をかけられる雰囲気ですらない。
「なら俺もとりかかるか……」
「なにするんですか?」
暇なレインもついてくる。
ちなみにキラは周囲の警戒。
「え? 爆弾」
「爆弾ってなんですか?」
あ、知らないのか。
「要するに、爆発するやつ」
「爆発好きすぎません!?」
いや、つっこむとこそこ?
「てかそんなもの使ったらそれこそ死人がでますよ!?」
「大丈夫だって。今回は攻撃目当てじゃないから」
たぶん。
いける。
「どうやって作るんですか?」
「この前話題になった硝石ってのがあるだろ?」
「話題になったんじゃなくて騒動になったんだと思うんですけど……」
「あれと、ハンネにもらった硫黄、でレインが今から作る木炭だ」
「へー。材料自体はそんなに多くないんですねー」
「でも純度が高くないとダメなんだぞ?」
ハンネに鑑定してもらってそこはクリアしてる。
「っていや、そうじゃなくて! 今から材料作るんですか?」
「しょうがないだろ。急ぎなんだから」
普通、木炭っていったらじっくりと作っていくもんなんだけど。
レインの火魔法の火力にかけるしかない。
「わかりましたよ……」
手短にレインに指示をだして、俺は硫黄と硝石をすりつぶしていく。
思ったより重労働だな、これ。
「レインさん! 起きてください!」
「ゲフッ!!」
な、なんか乱暴な起こし方された……。
すりつぶし終わって暇になったから寝たんだった。
「僕が頑張ってる間になにしてるんですか!?」
「俺の分は終わったから休憩してたんだって! お前俺どうやって起こした?」
「え。まさか揺すっても起きないからみぞおち蹴ったりなんてしてませんよ?」
みぞおち蹴ったの!?
どうりで痛いと思ったよ!
「ゲフッ」とか言った気がするし!
HP何割か減ってるし!!
「木炭できましたよ!」
ま、まぁいいや。
早く作らなきゃ。
日も暮れてきてるし。
「リブレさんが寝てたからです」
木炭をすりつぶし、硫黄と混ぜる。
その後、硝石からとれた硝酸カリウムと水を加える。
もう一度よくすりつぶして、ステッド・ファストを応用して圧縮。
今回は速さが命だからできるだけ細かく分けて、レインの風魔法で乾燥させる。
「もうMPなくなるんですけど……」
「大丈夫! それ終わったらレインの出番終わりだから」
「リブレくーん」
ぼろぼろのハンネがふらふらしながら近づいてくる。
「できたよー。あとよろしくー」
そう言って倒れた。
慌てて駆け寄ったら息はしてた。
気絶ってこんな感じなのか。
初めて見た。
「こっちもできたぞ!」
振り返るとケインが自分の背丈よりはるかに大きな岩製のアンテナ持って立ってた。
おぅ……。
「ケインのその怪力は二つ名によるものじゃないんだよな?」
「おう。これは正真正銘俺の努力の結晶だ!!」
にしても異常だろ……。
まぁゲームだしってことにしとこう。
怖いし。
「こっちもそろそろいいんじゃないんですかー?」
MP残り少ないレインも声をかけてくる。
「おーい、ハンネ。一瞬だけ起きてくれ。あれの構成成分で水どんくらいだ?」
「ぇ、0.93パーセントだよ……」
また気絶した。
よく今だけは起きれたな。
これを竹筒に詰めて、圧縮。
「リブレ君、いいとこ見つけたよ。こちら側には木があるし、もってこいだと思う」
「よし、そこまで移動だ」
ケインの持っているアンテナにハンネを放り込んで移動する。
さて、上手くいくといいが……。
1
お気に入りに追加
247
あなたにおすすめの小説

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。


大国に囲まれた小国の「魔素無し第四王子」戦記(最強部隊を率いて新王国樹立へ)
たぬころまんじゅう
ファンタジー
小国の第四王子アルス。魔素による身体強化が当たり前の時代に、王族で唯一魔素が無い王子として生まれた彼は、蔑まれる毎日だった。
しかしある日、ひょんなことから無限に湧き出る魔素を身体に取り込んでしまった。その日を境に彼の人生は劇的に変わっていく。
士官学校に入り「戦略」「戦術」「武術」を学び、仲間を集めたアルスは隊を結成。アルス隊が功績を挙げ、軍の中で大きな存在になっていくと様々なことに巻き込まれていく。
領地経営、隣国との戦争、反乱、策略、ガーネット教や3大ギルドによる陰謀にちらつく大国の影。様々な経験を経て「最強部隊」と呼ばれたアルス隊は遂に新王国樹立へ。
異能バトル×神算鬼謀の戦略・戦術バトル!
☆史実に基づいた戦史、宗教史、過去から現代の政治や思想、経済を取り入れて書いた大河ドラマをお楽しみください☆

異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる