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教師2年目
挨拶?
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「で、2人とも娶ってしまおうかと?」
「そうなります」
「よし、戦争だな?」
ですよねー。
ウィルとの折り合いがつき、そのまま両親、つまり国王夫妻への挨拶へ。
「まさか2人ともとはね~」
「王妃様は知っておられたので?」
「え? えぇ、まぁ、そうね……」
「?」
歯切れの悪い回答をする王妃。
それもそのはず。
いたずら半分でライヤをウィルと関わらせてしまったばかりにこんな結果になったのだ。
最大の原因とまではいかないかもしれないが、きっかけであることには間違いない。
「(シャロンちゃんはどうするのかしら……)」
そして、そのいたずらの被害者である生徒がもう1人。
シャロンはその性格から、今ライヤの傍にいる彼女らのように積極的に行動することなどできはしない。
だが、ライヤと関わりだしてから多少なりとも人見知りが改善され、家でも楽しそうに学校のことを話すと聞いていた。
王妃でさえ知らないことだが、聖女が来た時の祭りでシャロンがゲイルの誘いを断ったのはライヤのことが頭をよぎったからであった。
本来なら、カリギュー家も相当な名家。
加えて2人はクラスメイトでもあるし、そう断る理由はない。
「一旦俺とやってみるか?」
ズンッとライヤに王のプレッシャーがのしかかる。
隣の王妃はけろっとした顔をしているが、その殺気とも呼べる威圧はライヤを身構えさせるには十分なものだった。
「流石、王国を武力で帝国に対抗できるまでにした王様ですね……」
「その王の娘を2人貰ってくって言ってるやつのセリフじゃないな」
ライヤの傍にはアンとウィルがいるが、ウィルは完全にライヤの後ろに隠れてしまった。
王の怒りの矛先は娘たちにも向いているからだ。
「王族だということを忘れたのか……? 俺だってライヤのことは評価している。だが、2人もやるわけにはいかない。わかるよな?」
いつになく語彙が荒い。
それだけキレているのか。
もうライヤの背中のウィルはブルブルである。
「ですが、お父様。恋愛は自由にとのお話しでは?」
「即結婚の話になるとは思わないだろう。それに、自分の娘が同じ奴のとこに嫁に行くのを歓迎するか?」
王族であるアンとウィルの結婚など、金に換えることなどできない価値のあるものだ。
王位継承権を放棄していたとしても、王族との繋がりが担保される。
そんなことはさておいても2人とも超絶美人だ。
引く手あまたなのは百も承知。
「決闘というのでしたら、私とライヤが相手になります」
「……俺はライヤと話をしている」
「当然、私たちの話ですもの。私が介入するのは当然ですね? ウィルは流石に戦力にはならないので置いておきますが」
「お前はいいのか? ライヤを取られるのを嫌がっていなかったか?」
「それはライヤがいつまでたっても煮え切らなかったからです。私がライヤと結婚できる以上、優秀な遺伝子をと考えるのは王族として当然では?」
売り言葉に買い言葉。
ライヤなんてそっちのけでアンと王の間で話が進んでいく。
「やってやろう。ついてこい」
そしていつの間にやら、アンとライヤ対王様の対戦カードが組まれていた。
「わからずやのお父様に一発ぶちこんでしまいましょ。それでも聞き入れてもらえなかったらそれこそ国外逃亡よ」
胃が痛い……。
「そうなります」
「よし、戦争だな?」
ですよねー。
ウィルとの折り合いがつき、そのまま両親、つまり国王夫妻への挨拶へ。
「まさか2人ともとはね~」
「王妃様は知っておられたので?」
「え? えぇ、まぁ、そうね……」
「?」
歯切れの悪い回答をする王妃。
それもそのはず。
いたずら半分でライヤをウィルと関わらせてしまったばかりにこんな結果になったのだ。
最大の原因とまではいかないかもしれないが、きっかけであることには間違いない。
「(シャロンちゃんはどうするのかしら……)」
そして、そのいたずらの被害者である生徒がもう1人。
シャロンはその性格から、今ライヤの傍にいる彼女らのように積極的に行動することなどできはしない。
だが、ライヤと関わりだしてから多少なりとも人見知りが改善され、家でも楽しそうに学校のことを話すと聞いていた。
王妃でさえ知らないことだが、聖女が来た時の祭りでシャロンがゲイルの誘いを断ったのはライヤのことが頭をよぎったからであった。
本来なら、カリギュー家も相当な名家。
加えて2人はクラスメイトでもあるし、そう断る理由はない。
「一旦俺とやってみるか?」
ズンッとライヤに王のプレッシャーがのしかかる。
隣の王妃はけろっとした顔をしているが、その殺気とも呼べる威圧はライヤを身構えさせるには十分なものだった。
「流石、王国を武力で帝国に対抗できるまでにした王様ですね……」
「その王の娘を2人貰ってくって言ってるやつのセリフじゃないな」
ライヤの傍にはアンとウィルがいるが、ウィルは完全にライヤの後ろに隠れてしまった。
王の怒りの矛先は娘たちにも向いているからだ。
「王族だということを忘れたのか……? 俺だってライヤのことは評価している。だが、2人もやるわけにはいかない。わかるよな?」
いつになく語彙が荒い。
それだけキレているのか。
もうライヤの背中のウィルはブルブルである。
「ですが、お父様。恋愛は自由にとのお話しでは?」
「即結婚の話になるとは思わないだろう。それに、自分の娘が同じ奴のとこに嫁に行くのを歓迎するか?」
王族であるアンとウィルの結婚など、金に換えることなどできない価値のあるものだ。
王位継承権を放棄していたとしても、王族との繋がりが担保される。
そんなことはさておいても2人とも超絶美人だ。
引く手あまたなのは百も承知。
「決闘というのでしたら、私とライヤが相手になります」
「……俺はライヤと話をしている」
「当然、私たちの話ですもの。私が介入するのは当然ですね? ウィルは流石に戦力にはならないので置いておきますが」
「お前はいいのか? ライヤを取られるのを嫌がっていなかったか?」
「それはライヤがいつまでたっても煮え切らなかったからです。私がライヤと結婚できる以上、優秀な遺伝子をと考えるのは王族として当然では?」
売り言葉に買い言葉。
ライヤなんてそっちのけでアンと王の間で話が進んでいく。
「やってやろう。ついてこい」
そしていつの間にやら、アンとライヤ対王様の対戦カードが組まれていた。
「わからずやのお父様に一発ぶちこんでしまいましょ。それでも聞き入れてもらえなかったらそれこそ国外逃亡よ」
胃が痛い……。
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