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壱章・New World
第三十一話 開始
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繋は諦めたように、くすりと笑う。
笑った瞬間、座っていた繋の姿は煙のように霧のように幻のように消え失せ、消えたのとほぼ同時にソファの後ろにある食卓テーブルの前に姿を現した。
それは、マジックショーで姿を消したマジシャンが再び姿を現した時のように。
「降参、降参。衛が言っている通りだ」
苦笑しつつ聞こえるように呟く繋の声に、三人は反射的に声のした方へ顔を向けた。
真琴は可笑しそうに笑みを浮かべ、衛は非常に不満そうな目を向け、真心はソファに両膝を乗っけ手を叩きそれこそマジックショーを見ている子供のように楽しそうな表情で繋を見ている。
姿を現した繋は先ほどまでの作務衣姿ではなく、それこそ間違い探しにならないほどいろいろと変わっていた。
藍色の作務衣から魔法使いと言うよりも魔術師が着ているようなフード付きのマントのような黒いローブへと服装が変わり、何も持っていなかったはずの右手には先端が太く渦を巻いた身長ほどもある木製の杖が握られている。
杖を握る右手の人差し指にはさっきまではめていなかった〔ステータスの指輪〕がしっかりとはめられており、他にも普通の眼鏡だったのが鼻眼鏡──パーティーグッズとしての眼鏡でなく鼻をはさむことでかける眼鏡──へと変わっていた。
「はぁ、やっぱりですか」
と、衛は呆れたように言う。
「兄さん、大学はどうするんですか? そろそろ定期試験が近かったはずだったと記憶していますが」
「まぁ、とりあえず今日一日は自主休講ってことになるが──そこは、ほら、やむを得ない事情ってことでどうにかこうにか許してくれ。それに、今回も依頼が解決するまで向こうに行きっぱなしってわけじゃないし、単位を落とさない程度にはちゃんと講義には出るから大丈夫だ」
「それでも、今日一日大学の講義を休むことには変わりありませんよね」
ソファの背もたれに片手をつき、身を乗り出し厳しめの目線で衛は繋に問う。問うと言うよりも、詰問に違い。
「それはそうだが、ただたんに休むわけじゃなくて必要な休みだからな。一応、俺に許されている権利の一つなんだが」
衛の言葉に繋は困ったような表情を浮かべて答えるも、その答えは衛が期待している答えではないようだ。なにせ、どんどん衛の機嫌が悪くなっている。
何とも言えない二人のやり取りを真琴はくつくつと楽しそうに、真心は両手と顎を背もたれに乗っけてハラハラと繋たちのやり取りを見ていた。
「衛、ちょっと落ち着きなよ」
このまま横やりが入らなければずっと続けていそうな並行する二人の会話に、真琴が落ち着いた声を割り込ませる。
スルッと真琴が割って入ってきたことによって二人の会話が中断され、繋はあからさまにホッと息を吐き、衛は不満そうながらも助力を求めるような視線を向けた。
「姉さん、でも」
「衛の心配も分からなくもないけれど、いまさらこの兄ちゃんがどうにかなることはないと思うけどね。あっちでも、こっちでも、どこもかしこでも。それに、分かっているでしょ。兄ちゃんの事情も、あたしたちの事情も、ね」
そう言いながら、真琴はチラリと真心に目線をやる。
「それは──」
それにつられて、衛も真心へと視線を向けて言葉を濁す。
「納得するのは後にして、そろそろ時間だよ」
真琴はリビングに掛けてあるアナログ時計を指さすと、
「え? あ!」
衛は顔を時計に向け現在の時刻を目にし、焦った声を出して動きだす。
どうやら二人がやり取りをしている間に意外と時間が経っていたようで、時計の針はそろそろ家を出ないと遅刻しそうな時間を指し示していた。
「あ~もう! 兄さん、今のところは残念ながら見逃しますが、学校から帰ったら即説教ですからね! ちゃんと時間には帰ってきてください! 行ってきます!」
そんなことを言いつつソファから立ち上がった衛は、慌てながら鞄を回収してリビングのドアへと向かう。
「お兄ちゃん行ってきま~す!」
続いて真心も立ち上がると出入り口へ足を向ける。その際、真心は大きく手を振って繋への挨拶を忘れていない。
「んじゃ、兄ちゃん。いってきま~」
「おう、三人とも気をつけろよ」
最初から立っていた真琴はそんな二人の様子を笑顔で見守った後、自身もリビングを出るために移動を始める。
「ああ、真琴はちょっと待て」
だがそんな真琴を繋は呼び止め、
「ん? なんか用?」
「これを猫ちゃんに渡しておいてくれ」
どこからともなく中身の入った袋を取り出し、真琴へと投げ渡す。
真琴はその袋を危なげなくキャッチすると、繋の方へ顔を向けた。
「ん~いいけど、中身は何?」
「極楽ラーメン。昨日、あっちで譲る約束したんだよ。まぁ、こっちにいる当人は覚えていないだろうが、それでも約束は約束だからな。渡すときはお前から上手くいっておいてくれ。たぶん、戻っているだろうし」
「了解。報酬はアイスで」
真心はニヤリと笑う。
「分かったよ。そのうち買ってきておく」
「とりあえず冷凍庫いっぱいにお願いね。じゃあ、あらためて、いってきま~」
「気をつけてな。それと、助かった」
「いいよ。兄ちゃんだし」
最後にゆるく手を振る真琴がリビングを出ていく。
リビングには繋だけが取り残され、一気にあふれ流れ込んできた静かさがリビング内を支配する。三人が来る前と同じ状況に戻っただけだが、なぜだか最初にはなかったはずのもの悲しさが漂っていた。
「はぁ、説教は勘弁してほしいんだが」
だが繋はそんな空気の変化など気にした風もなく、完全に個人的な理由で自嘲するような苦笑を浮かべながら頭を掻きつつ愚痴をこぼすように呟く。シンプルなアナログ時計に杖の先を向け、いつの間にか進んでいた針を元の位置に本来の時間へ直すと杖で床を打ち鳴らす。
すると足元に繋を中心として黒い円──ゲートが生まれ、繋の身体がその中へと沈んでいった。
笑った瞬間、座っていた繋の姿は煙のように霧のように幻のように消え失せ、消えたのとほぼ同時にソファの後ろにある食卓テーブルの前に姿を現した。
それは、マジックショーで姿を消したマジシャンが再び姿を現した時のように。
「降参、降参。衛が言っている通りだ」
苦笑しつつ聞こえるように呟く繋の声に、三人は反射的に声のした方へ顔を向けた。
真琴は可笑しそうに笑みを浮かべ、衛は非常に不満そうな目を向け、真心はソファに両膝を乗っけ手を叩きそれこそマジックショーを見ている子供のように楽しそうな表情で繋を見ている。
姿を現した繋は先ほどまでの作務衣姿ではなく、それこそ間違い探しにならないほどいろいろと変わっていた。
藍色の作務衣から魔法使いと言うよりも魔術師が着ているようなフード付きのマントのような黒いローブへと服装が変わり、何も持っていなかったはずの右手には先端が太く渦を巻いた身長ほどもある木製の杖が握られている。
杖を握る右手の人差し指にはさっきまではめていなかった〔ステータスの指輪〕がしっかりとはめられており、他にも普通の眼鏡だったのが鼻眼鏡──パーティーグッズとしての眼鏡でなく鼻をはさむことでかける眼鏡──へと変わっていた。
「はぁ、やっぱりですか」
と、衛は呆れたように言う。
「兄さん、大学はどうするんですか? そろそろ定期試験が近かったはずだったと記憶していますが」
「まぁ、とりあえず今日一日は自主休講ってことになるが──そこは、ほら、やむを得ない事情ってことでどうにかこうにか許してくれ。それに、今回も依頼が解決するまで向こうに行きっぱなしってわけじゃないし、単位を落とさない程度にはちゃんと講義には出るから大丈夫だ」
「それでも、今日一日大学の講義を休むことには変わりありませんよね」
ソファの背もたれに片手をつき、身を乗り出し厳しめの目線で衛は繋に問う。問うと言うよりも、詰問に違い。
「それはそうだが、ただたんに休むわけじゃなくて必要な休みだからな。一応、俺に許されている権利の一つなんだが」
衛の言葉に繋は困ったような表情を浮かべて答えるも、その答えは衛が期待している答えではないようだ。なにせ、どんどん衛の機嫌が悪くなっている。
何とも言えない二人のやり取りを真琴はくつくつと楽しそうに、真心は両手と顎を背もたれに乗っけてハラハラと繋たちのやり取りを見ていた。
「衛、ちょっと落ち着きなよ」
このまま横やりが入らなければずっと続けていそうな並行する二人の会話に、真琴が落ち着いた声を割り込ませる。
スルッと真琴が割って入ってきたことによって二人の会話が中断され、繋はあからさまにホッと息を吐き、衛は不満そうながらも助力を求めるような視線を向けた。
「姉さん、でも」
「衛の心配も分からなくもないけれど、いまさらこの兄ちゃんがどうにかなることはないと思うけどね。あっちでも、こっちでも、どこもかしこでも。それに、分かっているでしょ。兄ちゃんの事情も、あたしたちの事情も、ね」
そう言いながら、真琴はチラリと真心に目線をやる。
「それは──」
それにつられて、衛も真心へと視線を向けて言葉を濁す。
「納得するのは後にして、そろそろ時間だよ」
真琴はリビングに掛けてあるアナログ時計を指さすと、
「え? あ!」
衛は顔を時計に向け現在の時刻を目にし、焦った声を出して動きだす。
どうやら二人がやり取りをしている間に意外と時間が経っていたようで、時計の針はそろそろ家を出ないと遅刻しそうな時間を指し示していた。
「あ~もう! 兄さん、今のところは残念ながら見逃しますが、学校から帰ったら即説教ですからね! ちゃんと時間には帰ってきてください! 行ってきます!」
そんなことを言いつつソファから立ち上がった衛は、慌てながら鞄を回収してリビングのドアへと向かう。
「お兄ちゃん行ってきま~す!」
続いて真心も立ち上がると出入り口へ足を向ける。その際、真心は大きく手を振って繋への挨拶を忘れていない。
「んじゃ、兄ちゃん。いってきま~」
「おう、三人とも気をつけろよ」
最初から立っていた真琴はそんな二人の様子を笑顔で見守った後、自身もリビングを出るために移動を始める。
「ああ、真琴はちょっと待て」
だがそんな真琴を繋は呼び止め、
「ん? なんか用?」
「これを猫ちゃんに渡しておいてくれ」
どこからともなく中身の入った袋を取り出し、真琴へと投げ渡す。
真琴はその袋を危なげなくキャッチすると、繋の方へ顔を向けた。
「ん~いいけど、中身は何?」
「極楽ラーメン。昨日、あっちで譲る約束したんだよ。まぁ、こっちにいる当人は覚えていないだろうが、それでも約束は約束だからな。渡すときはお前から上手くいっておいてくれ。たぶん、戻っているだろうし」
「了解。報酬はアイスで」
真心はニヤリと笑う。
「分かったよ。そのうち買ってきておく」
「とりあえず冷凍庫いっぱいにお願いね。じゃあ、あらためて、いってきま~」
「気をつけてな。それと、助かった」
「いいよ。兄ちゃんだし」
最後にゆるく手を振る真琴がリビングを出ていく。
リビングには繋だけが取り残され、一気にあふれ流れ込んできた静かさがリビング内を支配する。三人が来る前と同じ状況に戻っただけだが、なぜだか最初にはなかったはずのもの悲しさが漂っていた。
「はぁ、説教は勘弁してほしいんだが」
だが繋はそんな空気の変化など気にした風もなく、完全に個人的な理由で自嘲するような苦笑を浮かべながら頭を掻きつつ愚痴をこぼすように呟く。シンプルなアナログ時計に杖の先を向け、いつの間にか進んでいた針を元の位置に本来の時間へ直すと杖で床を打ち鳴らす。
すると足元に繋を中心として黒い円──ゲートが生まれ、繋の身体がその中へと沈んでいった。
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