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第十七話「侵入者」
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訓練開始の花火が派手に打ち上げられると同時、クレアさんはあたしの腰に手を回す。
アリシア以外の人に“授吻”するのは初めてのあたしは、緊張で身体が強張る。
「「んっ……」」
クレアさんとあたしは唇を重ねた。
アリシアとの“授吻”はあたしが素人ということもあってアリシアが主体で丁寧にエスコートするような感じだった。
対してクレアさんはあたしを主体に支えてくれるような“授吻”。
全身に走る刺激を感じながらも、あたしはさっきのクレアさんのアドバイスを思い返す。
渡す魔力は五割程度、出来るだけ高濃度の魔力を練り上げる。
あたしの身体を支えるクレアさんの力強い腕、燃えるような紅の髪が揺れて、隙間から漏れる吐息と声が心臓の鼓動を早める。
鼻先が触れ合って、目を開けるとクレアさんの綺麗な瞳に吸い込まれそうになる。
「「んぁ……」」
“授吻”を終えてあたしはクレアさんから少し離れる。
まずはこの高い鼓動を抑えないと。
「緊張しすぎよ。“授吻”に慣れてないとは聞いていたけどここまでとはね」
「すいません……」
「ま、そこはおいおい慣れて行けばいいわ。じゃあ行動開始よ」
そう言ってクレアさんは軽く右足の爪先でトントンと地面を軽く蹴った。
「種器――“炎脚”」
地面に魔法陣が浮かび上がり、クレアさんの両足が炎で包まれた。
焼かれた空気を肌に感じる。
クレアさんの足に纏われる炎が霧散すると、クレアさんの足には赤と金で装飾されたソルレットが付けられていた。
「これがクレアさんの種器……」
「こっからは少し駆け足よ。ついてこれなかったら早めに言いなさい」
「あ、はい!」
あたしとクレアさんは森の中を駆け巡る。
クレアさんに渡した魔力はクレアさんの中で今も少しずつ着実に減ってるから、早めに相手を見つけないといけない。
さすがに全力で走られたらついて行けないけど、“シース”でも体力作りの授業はあるから何とかついていける。
ただ、まだ魔力を練り上げることに慣れていないあたしは、走りながら濃度を意識して魔力を練り上げるのが難しい。
スタミナもそうだけどそれより気力が持っていかれそうになる。
「いた。戦闘開始よ!」
そんな中、クレアさんが相手を発見して速度を上げた。
向こうはクレアさんに気付くと同時に構えた。
でも――――
「遅いッ!!」
「「きゃッぁああ!!」」
クレアさんは身体を捻り、その長い脚と柔らかい身体を駆使した凄まじい横蹴りを繰り出した。
スパッツを履いているとはいえ、スカートでのハイキック。
突き出された脚から轟音と爆炎、焦げた空気の圧力が辺り一帯を焼き尽くす。
爆撃を受けた相手チームの二人組は数十メートル吹き飛んで動かなくなった。
「え……やりすぎじゃないですか?」
「何言ってんのよ。相手がどんな魔法を使うか分からない以上、不意打ちで当てれる初撃はやりすぎくらいがちょうどいいのよ。それに二人とも死んでないし、多少の火傷も訓練が終わったら治療してくれるわ」
ユリリアには治癒系の魔法が使える“ブレイド”もそれなりにいる。
エネミット王国のような外科治療ではなく、火傷や毒、欠損部位の接合までもやってのけるくらいだ。
だから極論死んでいなければ何とかなる。
なるけども……。
「それにアタシ達は追跡側、多少派手にやっても精々この場所を避けられるだけでリスクは少ないわ」
クレアさんは相手二人に手錠をかける。
これで一時間以内にクレアさんの持つ鍵を奪わないとこの二人は失格だ。
もっとも、動ければの話なんだけど……。
「さ、この調子でどんどん行くわよ」
辺り一帯が火の海になるとは訓練が始まる前は愚か、この時ですら思ってもいなかった――――。
□◆□◆□◆□◆□◆□
試験開始から一時間が経過した頃、演習所のとある場所で二組のペアが交戦していた。
両方ともトリプルペタルの“ブレイド”とシングルペタルの“シース”。
実力は拮抗していて、互いに死力を尽くしている。
「はぁ……はぁ……そろそろ決めるわよ」
「ええ……もちろん」
双方、最後の“授吻”を終えて構えに入る。
次の一撃で決めるという緊張感を胸に、両“ブレイド”が距離を一気に詰めた。
互いに間合いに踏み込もうとしたその時、視界に端に人影を捕えた。
咄嗟に視線をそちらに流すと、両手にナイフを持った、生徒でも教員でもない女がすぐそこまで迫っていた。
危険を察知して応戦しようとするも、あまりに突然すぎて間に合わず、突如現れたその女に二人とも切り付けられた。
「痛っ! アンタ何者?」
「ッつ! 学園関係者じゃありませんね。どうやってここに?」
切り付けられた部位を抑えながら質問する生徒二人。
一人は浅傷だが、もう一人はかなり深く傷がついて多量の血が流れている。
二人を切り付けた、頬に傷のある長身の女がもつナイフには、彼女等の血が付着しておらず、代わりに白銀の刀身が朱色に変色していた。
一本は刀身の半分まで、もう一本は刀身すべてが変色している。
「時間が限られてっから質問には答えねぇぜ。どうせ答えたところで意味が無ぇしな」
完全に朱色に染まったナイフに魔法陣が浮かび上がる。
「来るよ!」
「分かってます!」
「違ぇよ……もう終わってる」
構えに入る二人の言葉を、長身の女は不敵な笑みを浮かべて否定する。
突如、深手を負った生徒の下に魔法陣が浮かび上がる。
それに気付いた瞬間、深手を負った生徒がフッと消えた。
「なッ!?」
これが相手の魔法によるものだとは理解している。
それでも動揺は隠せない。
「安心しな。もうすぐ一緒の場所に送ってやるかぉ!!」
残っている“ブレイド”と、そのパートナーの“シース”二人が演習所から消えたのを、今はまだ誰も気付くことが出来なかった――――。
アリシア以外の人に“授吻”するのは初めてのあたしは、緊張で身体が強張る。
「「んっ……」」
クレアさんとあたしは唇を重ねた。
アリシアとの“授吻”はあたしが素人ということもあってアリシアが主体で丁寧にエスコートするような感じだった。
対してクレアさんはあたしを主体に支えてくれるような“授吻”。
全身に走る刺激を感じながらも、あたしはさっきのクレアさんのアドバイスを思い返す。
渡す魔力は五割程度、出来るだけ高濃度の魔力を練り上げる。
あたしの身体を支えるクレアさんの力強い腕、燃えるような紅の髪が揺れて、隙間から漏れる吐息と声が心臓の鼓動を早める。
鼻先が触れ合って、目を開けるとクレアさんの綺麗な瞳に吸い込まれそうになる。
「「んぁ……」」
“授吻”を終えてあたしはクレアさんから少し離れる。
まずはこの高い鼓動を抑えないと。
「緊張しすぎよ。“授吻”に慣れてないとは聞いていたけどここまでとはね」
「すいません……」
「ま、そこはおいおい慣れて行けばいいわ。じゃあ行動開始よ」
そう言ってクレアさんは軽く右足の爪先でトントンと地面を軽く蹴った。
「種器――“炎脚”」
地面に魔法陣が浮かび上がり、クレアさんの両足が炎で包まれた。
焼かれた空気を肌に感じる。
クレアさんの足に纏われる炎が霧散すると、クレアさんの足には赤と金で装飾されたソルレットが付けられていた。
「これがクレアさんの種器……」
「こっからは少し駆け足よ。ついてこれなかったら早めに言いなさい」
「あ、はい!」
あたしとクレアさんは森の中を駆け巡る。
クレアさんに渡した魔力はクレアさんの中で今も少しずつ着実に減ってるから、早めに相手を見つけないといけない。
さすがに全力で走られたらついて行けないけど、“シース”でも体力作りの授業はあるから何とかついていける。
ただ、まだ魔力を練り上げることに慣れていないあたしは、走りながら濃度を意識して魔力を練り上げるのが難しい。
スタミナもそうだけどそれより気力が持っていかれそうになる。
「いた。戦闘開始よ!」
そんな中、クレアさんが相手を発見して速度を上げた。
向こうはクレアさんに気付くと同時に構えた。
でも――――
「遅いッ!!」
「「きゃッぁああ!!」」
クレアさんは身体を捻り、その長い脚と柔らかい身体を駆使した凄まじい横蹴りを繰り出した。
スパッツを履いているとはいえ、スカートでのハイキック。
突き出された脚から轟音と爆炎、焦げた空気の圧力が辺り一帯を焼き尽くす。
爆撃を受けた相手チームの二人組は数十メートル吹き飛んで動かなくなった。
「え……やりすぎじゃないですか?」
「何言ってんのよ。相手がどんな魔法を使うか分からない以上、不意打ちで当てれる初撃はやりすぎくらいがちょうどいいのよ。それに二人とも死んでないし、多少の火傷も訓練が終わったら治療してくれるわ」
ユリリアには治癒系の魔法が使える“ブレイド”もそれなりにいる。
エネミット王国のような外科治療ではなく、火傷や毒、欠損部位の接合までもやってのけるくらいだ。
だから極論死んでいなければ何とかなる。
なるけども……。
「それにアタシ達は追跡側、多少派手にやっても精々この場所を避けられるだけでリスクは少ないわ」
クレアさんは相手二人に手錠をかける。
これで一時間以内にクレアさんの持つ鍵を奪わないとこの二人は失格だ。
もっとも、動ければの話なんだけど……。
「さ、この調子でどんどん行くわよ」
辺り一帯が火の海になるとは訓練が始まる前は愚か、この時ですら思ってもいなかった――――。
□◆□◆□◆□◆□◆□
試験開始から一時間が経過した頃、演習所のとある場所で二組のペアが交戦していた。
両方ともトリプルペタルの“ブレイド”とシングルペタルの“シース”。
実力は拮抗していて、互いに死力を尽くしている。
「はぁ……はぁ……そろそろ決めるわよ」
「ええ……もちろん」
双方、最後の“授吻”を終えて構えに入る。
次の一撃で決めるという緊張感を胸に、両“ブレイド”が距離を一気に詰めた。
互いに間合いに踏み込もうとしたその時、視界に端に人影を捕えた。
咄嗟に視線をそちらに流すと、両手にナイフを持った、生徒でも教員でもない女がすぐそこまで迫っていた。
危険を察知して応戦しようとするも、あまりに突然すぎて間に合わず、突如現れたその女に二人とも切り付けられた。
「痛っ! アンタ何者?」
「ッつ! 学園関係者じゃありませんね。どうやってここに?」
切り付けられた部位を抑えながら質問する生徒二人。
一人は浅傷だが、もう一人はかなり深く傷がついて多量の血が流れている。
二人を切り付けた、頬に傷のある長身の女がもつナイフには、彼女等の血が付着しておらず、代わりに白銀の刀身が朱色に変色していた。
一本は刀身の半分まで、もう一本は刀身すべてが変色している。
「時間が限られてっから質問には答えねぇぜ。どうせ答えたところで意味が無ぇしな」
完全に朱色に染まったナイフに魔法陣が浮かび上がる。
「来るよ!」
「分かってます!」
「違ぇよ……もう終わってる」
構えに入る二人の言葉を、長身の女は不敵な笑みを浮かべて否定する。
突如、深手を負った生徒の下に魔法陣が浮かび上がる。
それに気付いた瞬間、深手を負った生徒がフッと消えた。
「なッ!?」
これが相手の魔法によるものだとは理解している。
それでも動揺は隠せない。
「安心しな。もうすぐ一緒の場所に送ってやるかぉ!!」
残っている“ブレイド”と、そのパートナーの“シース”二人が演習所から消えたのを、今はまだ誰も気付くことが出来なかった――――。
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