12 / 61
第十二話「煉燦姫《ブレイズリリー》」
しおりを挟む
アリシアのペタル取得試験から数日。
あたしはお金を稼ぐため、委員会に入ろうと校舎を散策していた。
国立第一騎士学園、通称“ホワイトリリー”は軍人を育てる学校。
軍政国家であるユリリアにとって、ここは公職者や役人を育てる場所でもある。
そのため、教師はあくまで指導的立ち位置で、城塞都市のような広大な学園を管理するのも生徒達の役割だ。
学園の中にある店でバイトしている生徒もいるみたいだけど、あたしは委員会に入ることにした。
委員会の強みはなんと言っても安定。
活動時間は決められているし、賃金も安定してる。
委員会は学園の管轄下にあるから面倒事も回ってくるけど、学園が潰れない限りなくなることはほぼ無い。
問題はなんの委員会に入るか。
アリシアは学園の最高統括機関である生徒会執行部に所属しているみたいで、委員会に入ろうと思っていることを伝えると生徒会に誘われた。
もちろん即断った。
荷が重い、責任が重い、負担が重い。
「そんなとこ、入ったもんなら気が重~い……っと」
軽くノリながらあたしは目的の委員会室を前にする。
環境委員会。
学園内の清掃、庭園の花壇や農園の世話など仕事は多くあるけど、なにぶん汚れ仕事だから志望者は少ないらしい。
代わりに給料が良い。
あたしにとってこれ以上の転職はない。
「こちとらドブ掃除から家畜小屋の清掃までやってたんだい。そこらのお嬢様とは経験が違うってわけよ!」
と、自分を鼓舞してから扉を開ける。
人が出計らっているのか、広い一室にいるのは何やら事務作業している生徒一人。
華やかさを印象付ける毛先でカールがついた薄明るい茶色の髪。
前髪はセンターで分けられて、ユリリア人を相手に今更かもしれない端麗な素顔が覗ける。
勢い余って強く扉を開けたせいか、彼女は見開いてこっちを見ていた。
「あら、お客さん? ごめんなさい、今は皆さん外出してますの。私で良ければ要件を伺いますよ?」
「あ、あたし、サラって言います。環境委員会に入りたいんですけど……」
反応を伺いながら言うと、彼女は目を輝かせてこっちに来た。
「あら~それは嬉しいわ。ウチは常に人手不足だし、今いる子も自分から率先して来た子は少ないのよ。でも大丈夫? 知ってるとは思うけど、ウチは結構大変よ?」
「あ、それはご心配なく。ドブ溝の掃除やら動物の世話やらいろいろやってましたから」
「そんな子が来てくれるなんて嬉しいわ。ささ、ここに座って。手続きするわ」
あたしは説明を聞きながら書類を書いていく。
「はい、これでサラさんも環境委委員会の一員よ。そういえば自己紹介がまだでしたね。環境委員会会長をしてます、ルミアです。これからよろしくお願いしますね」
「こちらこそ。早速ですけど、あたしはどうすれば良いですか?」
こういうのは初日が大事だ。
最初の一歩が今後を大きく左右する。
「そうですね……。しばらくは先輩方と一緒に行動することになります。ですが、皆さん出てますので今日は私の仕事を――――」
ルミアさんが仕事を振ろうとしたその時、あたしに負けず劣らず強く扉が開いた。
あたしは肩をビクッとさせながら扉を開けて肩で息をする生徒を見た。
「ルミア会長! また飼育委員会の連中が!」
「はぁ~またですか……」
報告を受けたルミアさんは大きく息を吐く。
突如のトラブルに、走ってきた生徒とルミア会長は行ってしまった。
状況が読めないまま、とりあえずあたしもついて行った。
□◆□◆□◆□◆□◆□
ルミアさんについて行き、現場へと向かう。
そこには複数の生徒集まり、睨み合うようにして別れていた。
「いい加減にして! 今回で何度目! どんな管理してんのよ!」
「だから乗馬訓練で使った生徒が逃したんだってば! むしろこれだけの被害で済んだだけマシよ!」
そこには荒れた花園。
飼育委員会や乗馬訓練と言ってるから、多分馬が逃げて花壇を荒らしたんだろう。
「飼育委員会はウチに負けず劣らずの人材不足。それに加えて授業で使う動物を多数扱うので、必然的に人手による管理が粗末になるんですよ」
「まー動物に触れ合えるって魅力的ですけど、やっぱり世話をするとなるとキツい仕事が多いですからねー」
あたしは厩務を勤しんでいた頃を思い出す。
生き物を扱ってるから半端な仕事は出来ない。
「それにあの花壇は委員会に入ったばっかりの子が手入れしてたもので、余計に口論に熱が入っているようですね」
冷静に分析するルミアさん。
そうこうしている間に一触即発ムードに拍車がかかる。
「痛い目見ないと分からない見たいね!」
「やるってんなら受けてたつわ!!」
さすがは軍人を育てる学校。
みんな血気盛んだ。
「マズイわね」
何かを察したルミアさんは止めに入ろうとする。
その前に――――、
「そこまで!!」
対立する二つの集団の中に割って入る豪炎。
熱気と熱波が今にもぶつかりそうだった生徒を無理やり引き剥がす。
「面倒なことになりましたね」
ルミアさんはその炎を見て頭を抱えた。
地面から噴き出るような炎が消えると、そこには一人の生徒が立っていた。
気の強さが滲み出る眼光、側頭部で束ねられた赤髪。
胸元にはアリシアと同じトリプルペタルの校章を付け、ホワイトリリーの白い制服にはよく目立つ左腕の腕章。
「誰ですか?」
状況が理解できずあたしはルミアさんに尋ねた。
ルミアさんは気が重そうに答える。
「風紀委員……学園から認可を受けて、治安維持のために魔法の行使を許された委員会。その中でも彼女は“煉燦姫”と言われる相当の実力者よ」
あれほど張り詰めた空気が彼女の登場で一変する。
もう誰も、争いを続けようとする気になっていなかった。
「アタシは風紀委員のクレア。誰か状況を説明して」
環境委員、飼育委員両方に目をやる。
もちろん全員口ごもる。
その場のほとんどがあたしと同じシングルペタルというのもあり、あの鋭い眼光を向けられて堂々と発言出来る人はいなかった。
「私が説明するわ」
流石に静観とはいかず、ルミアさんが状況説明に入った。
全員血の気が引いて、ルミアさんの落ち着いた対応もあり状況が悪化することはなさそうだ。
「なるほど。とりあえず環境委員会と飼育委員会の両会長には顛末書を書いてもらうことになりますが、あんまり大事にならないようにしますので」
「ありがとう。貴方が来てくれて助かったわ。あのまま争いになってたら“シース”の私にはどうすることも出来なかったから」
「次から気をつけてください。人によっては書類の提出だけで済まないので。それより……」
なぜかクレアさんは体を傾け、ルミアさんの後ろで見守るあたしを見た。
急に目が合ったあたしは、心臓が跳ね上がる。
肉食獣に狙われたウサギの気分だ。
「彼女は環境委員会に?」
「え、ええ。今日からね。サラさんをご存知で?」
「ええまぁ……。では、アタシはこれで失礼します」
立ち去る寸前も、その鋭い瞳があたしに向けられた気がした。
あたし、なんかしたかな…………。
あたしはお金を稼ぐため、委員会に入ろうと校舎を散策していた。
国立第一騎士学園、通称“ホワイトリリー”は軍人を育てる学校。
軍政国家であるユリリアにとって、ここは公職者や役人を育てる場所でもある。
そのため、教師はあくまで指導的立ち位置で、城塞都市のような広大な学園を管理するのも生徒達の役割だ。
学園の中にある店でバイトしている生徒もいるみたいだけど、あたしは委員会に入ることにした。
委員会の強みはなんと言っても安定。
活動時間は決められているし、賃金も安定してる。
委員会は学園の管轄下にあるから面倒事も回ってくるけど、学園が潰れない限りなくなることはほぼ無い。
問題はなんの委員会に入るか。
アリシアは学園の最高統括機関である生徒会執行部に所属しているみたいで、委員会に入ろうと思っていることを伝えると生徒会に誘われた。
もちろん即断った。
荷が重い、責任が重い、負担が重い。
「そんなとこ、入ったもんなら気が重~い……っと」
軽くノリながらあたしは目的の委員会室を前にする。
環境委員会。
学園内の清掃、庭園の花壇や農園の世話など仕事は多くあるけど、なにぶん汚れ仕事だから志望者は少ないらしい。
代わりに給料が良い。
あたしにとってこれ以上の転職はない。
「こちとらドブ掃除から家畜小屋の清掃までやってたんだい。そこらのお嬢様とは経験が違うってわけよ!」
と、自分を鼓舞してから扉を開ける。
人が出計らっているのか、広い一室にいるのは何やら事務作業している生徒一人。
華やかさを印象付ける毛先でカールがついた薄明るい茶色の髪。
前髪はセンターで分けられて、ユリリア人を相手に今更かもしれない端麗な素顔が覗ける。
勢い余って強く扉を開けたせいか、彼女は見開いてこっちを見ていた。
「あら、お客さん? ごめんなさい、今は皆さん外出してますの。私で良ければ要件を伺いますよ?」
「あ、あたし、サラって言います。環境委員会に入りたいんですけど……」
反応を伺いながら言うと、彼女は目を輝かせてこっちに来た。
「あら~それは嬉しいわ。ウチは常に人手不足だし、今いる子も自分から率先して来た子は少ないのよ。でも大丈夫? 知ってるとは思うけど、ウチは結構大変よ?」
「あ、それはご心配なく。ドブ溝の掃除やら動物の世話やらいろいろやってましたから」
「そんな子が来てくれるなんて嬉しいわ。ささ、ここに座って。手続きするわ」
あたしは説明を聞きながら書類を書いていく。
「はい、これでサラさんも環境委委員会の一員よ。そういえば自己紹介がまだでしたね。環境委員会会長をしてます、ルミアです。これからよろしくお願いしますね」
「こちらこそ。早速ですけど、あたしはどうすれば良いですか?」
こういうのは初日が大事だ。
最初の一歩が今後を大きく左右する。
「そうですね……。しばらくは先輩方と一緒に行動することになります。ですが、皆さん出てますので今日は私の仕事を――――」
ルミアさんが仕事を振ろうとしたその時、あたしに負けず劣らず強く扉が開いた。
あたしは肩をビクッとさせながら扉を開けて肩で息をする生徒を見た。
「ルミア会長! また飼育委員会の連中が!」
「はぁ~またですか……」
報告を受けたルミアさんは大きく息を吐く。
突如のトラブルに、走ってきた生徒とルミア会長は行ってしまった。
状況が読めないまま、とりあえずあたしもついて行った。
□◆□◆□◆□◆□◆□
ルミアさんについて行き、現場へと向かう。
そこには複数の生徒集まり、睨み合うようにして別れていた。
「いい加減にして! 今回で何度目! どんな管理してんのよ!」
「だから乗馬訓練で使った生徒が逃したんだってば! むしろこれだけの被害で済んだだけマシよ!」
そこには荒れた花園。
飼育委員会や乗馬訓練と言ってるから、多分馬が逃げて花壇を荒らしたんだろう。
「飼育委員会はウチに負けず劣らずの人材不足。それに加えて授業で使う動物を多数扱うので、必然的に人手による管理が粗末になるんですよ」
「まー動物に触れ合えるって魅力的ですけど、やっぱり世話をするとなるとキツい仕事が多いですからねー」
あたしは厩務を勤しんでいた頃を思い出す。
生き物を扱ってるから半端な仕事は出来ない。
「それにあの花壇は委員会に入ったばっかりの子が手入れしてたもので、余計に口論に熱が入っているようですね」
冷静に分析するルミアさん。
そうこうしている間に一触即発ムードに拍車がかかる。
「痛い目見ないと分からない見たいね!」
「やるってんなら受けてたつわ!!」
さすがは軍人を育てる学校。
みんな血気盛んだ。
「マズイわね」
何かを察したルミアさんは止めに入ろうとする。
その前に――――、
「そこまで!!」
対立する二つの集団の中に割って入る豪炎。
熱気と熱波が今にもぶつかりそうだった生徒を無理やり引き剥がす。
「面倒なことになりましたね」
ルミアさんはその炎を見て頭を抱えた。
地面から噴き出るような炎が消えると、そこには一人の生徒が立っていた。
気の強さが滲み出る眼光、側頭部で束ねられた赤髪。
胸元にはアリシアと同じトリプルペタルの校章を付け、ホワイトリリーの白い制服にはよく目立つ左腕の腕章。
「誰ですか?」
状況が理解できずあたしはルミアさんに尋ねた。
ルミアさんは気が重そうに答える。
「風紀委員……学園から認可を受けて、治安維持のために魔法の行使を許された委員会。その中でも彼女は“煉燦姫”と言われる相当の実力者よ」
あれほど張り詰めた空気が彼女の登場で一変する。
もう誰も、争いを続けようとする気になっていなかった。
「アタシは風紀委員のクレア。誰か状況を説明して」
環境委員、飼育委員両方に目をやる。
もちろん全員口ごもる。
その場のほとんどがあたしと同じシングルペタルというのもあり、あの鋭い眼光を向けられて堂々と発言出来る人はいなかった。
「私が説明するわ」
流石に静観とはいかず、ルミアさんが状況説明に入った。
全員血の気が引いて、ルミアさんの落ち着いた対応もあり状況が悪化することはなさそうだ。
「なるほど。とりあえず環境委員会と飼育委員会の両会長には顛末書を書いてもらうことになりますが、あんまり大事にならないようにしますので」
「ありがとう。貴方が来てくれて助かったわ。あのまま争いになってたら“シース”の私にはどうすることも出来なかったから」
「次から気をつけてください。人によっては書類の提出だけで済まないので。それより……」
なぜかクレアさんは体を傾け、ルミアさんの後ろで見守るあたしを見た。
急に目が合ったあたしは、心臓が跳ね上がる。
肉食獣に狙われたウサギの気分だ。
「彼女は環境委員会に?」
「え、ええ。今日からね。サラさんをご存知で?」
「ええまぁ……。では、アタシはこれで失礼します」
立ち去る寸前も、その鋭い瞳があたしに向けられた気がした。
あたし、なんかしたかな…………。
1
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。


異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる