ニート行き倒れのち魔法学院特殊職員

ねとぅねとぅ

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そろそろ同性が欲しい

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 二日目の言葉の授業も移動の関係で食堂で行われた。昨日と同じようにこの世界の食べ物の捌き方を教えて貰った。逆さまになって覚えたかいもあってスラスラと、文字を紙に書くことができる。会話のさいの発音は所々怪しいけど、少しはできるようになった。人間やるきがあればここまで早く覚えることができるのかと関心するなかで、一つ聞きたいことをリーベさんに言うことにした。

「私以外の女の人は居ますか?」

 リーベさんは左手を軽く顎に当てて考えて、「居るには居るが、後日紹介しよう。彼女も女性寮開放と共に君と共に仕事をしてもらうことになっている。お互い仲がいいにこしたことはない」って言ってくださったので、心の中でガッツポーズ! 流石に皆が皆で男、男、男!だと私も息が詰まるし、男の人には話せない相談もあるし……主にレディースデーが来たときとかの用品とか、服とかね。
 あと、その人が加わってその人にも申し訳ないけど勉強教えてもらえれば、リーベさんの負担が少しは減ってくれないかな。一番は私がとっとと全部覚えることなんだけれども、まだもうちょっとかかりそうだから頑張らなければ。

「ここまで、発音は多めにみて集中的な語学は今日で終了だ。明日の午前に寮の開放から入る女性の元へと行って魔法の授業までに帰ってくること。これは、居場所の地図だ。くれぐれも危険な場所へは踏み込まないように」

「はい、ありがとうございました。明日の午後またよろしくお願いします」

 リーベさんが地図が入っている黒くて肌触りのよくて重い袋を貸してくれたので、両手で抱きしめてお礼をして自身の部屋に帰って、地図を確認しようとすると重たい小銭のこすれる音を発生させながら黒い袋の中から現れるパンパンに膨れた黒い袋……。中には小さな紙とキッチリ銅貨、銀貨、金貨、30枚ずつ入っており紙の内容は「女性だからこその必要な物もあるだろう。これでそろえると良い。足りなかったらすまない」なんて書いてあるものだから、声に出して「いや、全然足りるから!」っとツッコミを入れて頭の中で急いで計算をはじめた。

「えーと銅貨が……えっとこれは大銅貨だからあっちだと100円で、銀はこれも大銀貨だから大体1000円でしょえーっと……え……」

 全額こっそり返し終わるまでにどれくらいの時間がかかるのだろうか、大雑把に50万をいつか食事とかかっこつけておごって返さないといけない。ご本人は時折の柔らかい笑みと柔らかい口調で「あげたのだから君のだ」っていいますけどね。流石にお金んなホイホイ貰ってたら心が持たない。私は受けた恩は返さないと落ち着かない体質だからね。ぜーったい返しますからね!

取りあえずさよなら今日、待ってて明日。おやすみなさい。
 
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