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第12章 すべてを変える時
第207話 憎まれてはいけない Need to avoid hatred
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《パトリシアの視点》
私は眼前の敵をソードで斬り伏せ、その死体が消えたのを確認してから一息つく。
この場所での戦いが始まってから約十分が経過し、どうにか敵部隊を倒したものの、引き換えに多くの仲間を失ってしまった。
とても進撃できる状態ではない。別地点にリスポーンした仲間がここに戻ってくるまで、いったん小休止を取ったほうがいいだろう。
私はソードの刃をしまって柄を右の太ももに着け、かわりに腰のホルスターからグロック18を抜く。その時、ゲームからのメッセージがクラン内チャットに流れる。
(地下2階の☆が破壊されました)
やった! これで勝利に大きく近づいた! 思わず喜びがこみ上げてくる、だがアップルが水を差すようなことを言う。
(パティさん、大変です! アンドリューさんの部隊が無くなりました!)
(無くなった?)
(もう少し正確に言うと、ネメシスのメンバーが全員ログ・アウトしたみたいなんです)
(えぇ?)
いったいどういうことだ。そんな私の疑問に答えるかのように、レッド・マスクが解説を始める。
(まぁみなさん、落ち着いて落ち着いて……。俺、他の人に聞いたんすけど、ネメシスは運営に強制ログ・アウトさせられたらしいっす。
さっきの戦いでひどい暴力を振るったせいで、運営を怒らせたんすよ)
アンズが疑問を口にする。
(それってマジネタ? 敵が流した嘘じゃないの?)
(いやいや、マジですって! 信頼度100パーセントですから! で、みなさん、どうします? こっから先はネメシス抜きで戦うしかないんすが……)
スエナが元気よく言う。
(まぁでも、こっちが押してる状態だから! このままどんどん攻めよう!)
たしなめるようにアップルが言い返す。
(だからって無茶な攻めは厳禁。違う?)
(あはは……)
(もう! みなさん、すみません。うちの部隊はさっき全滅しちゃって……)
私はたずねる。
(じゃあ今はどうしてるの?)
(リスポーン地点でみんなが復活するのを待ってます)
(なるほど。まぁ私の部隊も似たようなものよ、全滅こそしなかったけど、多くの仲間が倒された)
(大丈夫なんですか?)
(この程度のダメージは想定内。それより……)
立て続けに2つの☆を失ったレイザーズは動揺しているに違いない。攻勢に出る大チャンスだ。私は語気を強めて喋る。
(敵が弱っている今こそ正念場です。一気に相手をなぎ倒し、勝利をもぎ取りましょう!)
アンズが弾んだ声で同意する。
(もちろん! いけいけゴーゴー、やっちゃいましょう!)
チャット内に全部隊の歓声が沸き、私は心が興奮していくのを感じる。そうだ、これでいい。勝利の流れに乗りさえすれば、後は自然と勝てるものだ。
《白木/ホワイト・ウィッチの視点》
地下2階の☆が破壊されたというメッセージを見ながら、あたしは金属タンクの壁面にもたれかかり、一休みの姿勢をとる。
やれやれ……まさか連合軍がここまで健闘するとは。個人的にはむしろ、レイザーズ優勢で戦いが進むと予想してたのに。
あたしもまだまだ読みが甘い。そう思っていると、誰かがエージェント用の回線で連絡してくる。
(こちら赤羽。白木、そっちの様子はどうだ?)
(異状なしです)
(ラジャー。で、姉川、お前は何してんだ?)
(第2エレベーターに向かってます。アンズの部隊と合流して、後はまぁ……適当に5階をうろつきますよ)
(分かった。俺は引き続き、パティと一緒に行動する。たぶんこれからスレイヤーZの部隊と戦うから、しばらくお喋りできねぇぞ)
(了解です)
(白木、お前の部隊は何をやってる?)
(相変わらずこの4階の拠点を守ってます。待ってるだけでつまんないですよ)
(ならいいことを教えてやる。スエナの部隊がお前んとこに向かってるぜ)
(マジですか)
いよいよバトルってわけね。かったるいけど退屈するよりかはマシかな。あたしは赤羽さんに質問する。
(どんくらい激しく戦ったらいいですかね?)
(周りのノリに合わせとけ)
あたしは周囲に散らばる味方の様子を見る。ふむ……どいつも辛気臭いツラをしているのぉ。情けない。
(赤羽さん、うちの部隊は全然やる気なさそーです。じゃぁあたしも手ぇ抜いていいですか?)
(構わん)
(りょーかい! にしてもレイザーズってヘタレですねぇ。こんなに早くへばるなんて……)
(地下2階の虐殺があったからな。ビビんのは当然だ)
(おー、こわい、こわい)
(レイザーズがもうちょい賢けりゃ、あんなこっぴどくボコられずにすんだろうさ。でも実際は、金を握った馬鹿なチンパンジーの集まりだからなぁ……。
白木、いきなりこんな話をしてすまんが、マキャヴェリの『君主論』って本を読んだことあるか?)
いきなり読書の話題になってあたしは面食らう。
(えっ? いや、よくわかんないです……)
(まぁ俺も一回読んだだけで、そんな深くあの本を研究したわけじゃねぇけどよ。確かこんなことが書かれてたぜ。
(引用1)
そして陰謀に対して君主がなすべき最も強力な手当の一つは、大多数の人びとから憎まれないことである。
俺はね、処世術ってのはまさにこれだと思うのよ。他人から憎まれない! 本当これよ)
えぇっ? なんか疑問だな……。
(赤羽さん、あたしはちょっと納得できませんよ。憎まれるってそんなにヤバいんですか)
(ヤバいもヤバい、大ヤバだぜ。その理由を説明してやるよ。
同じく『君主論』によると、ローマ皇帝のアントーニーヌス・カラカッラって男は実に残虐で、自分の弟をはじめとして多くの人を殺し、民衆に強く憎まれた。
そしてある時、マルティアーリスっていう兵士の弟を殺し、マルティアーリスを激怒させちまった。
マルティアーリスは隙を見てアントーニーヌスを襲い、彼をぶち殺した。驚くべき話だろ? 単なる一兵士がローマ皇帝を暗殺したんだぜ!?
憎しみってのはこれほど人を凶悪にするのさ。だから憎まれちゃダメなんだよ(引用2)。)
うへぇ! あたしは素直な感想を漏らす。
(恐ろしい話ですねー)
(だろ? そういうわけだから、レイザーズはみんなに憎まれないように上手く立ちまわる必要があった、俺はそう思うよ。
でもあいつらがやったことは逆だろ? 傲慢に振る舞ってみんなに憎まれ、結果としてアンドリューみたいな復讐の鬼を生み出した。そりゃボコられるよ)
ふと一つの疑問が思い浮かび、あたしはそれを口にする。
(じゃあですよ、赤羽さん。あんだけ人々から憎まれてるリトル・マザーも、いつか誰かにぶちのめされるんですか?)
(……さぁな。そりゃ、そういうこともあるかもしれんが……)
(ブチギレた誰かがマザーをやっつけるとか、そんなことが起きたらいいのに)
(そのへんでやめとけ。マザーの話なんかするな。悪いが俺は仕事に戻る、お前も頑張れよ)
通信が切れる。なんだよ、赤羽さん、弱気だなぁ。あのビッチが誰かに倒されるなら万々歳なのに。ちぇっ。
引用元
『君主論』、岩波文庫
著者:マキャヴェリ、訳者:河島英昭
出版:岩波書店、第二十五刷
引用1
ページ:139
引用2(筆者による該当箇所の要約)
ページ:149
私は眼前の敵をソードで斬り伏せ、その死体が消えたのを確認してから一息つく。
この場所での戦いが始まってから約十分が経過し、どうにか敵部隊を倒したものの、引き換えに多くの仲間を失ってしまった。
とても進撃できる状態ではない。別地点にリスポーンした仲間がここに戻ってくるまで、いったん小休止を取ったほうがいいだろう。
私はソードの刃をしまって柄を右の太ももに着け、かわりに腰のホルスターからグロック18を抜く。その時、ゲームからのメッセージがクラン内チャットに流れる。
(地下2階の☆が破壊されました)
やった! これで勝利に大きく近づいた! 思わず喜びがこみ上げてくる、だがアップルが水を差すようなことを言う。
(パティさん、大変です! アンドリューさんの部隊が無くなりました!)
(無くなった?)
(もう少し正確に言うと、ネメシスのメンバーが全員ログ・アウトしたみたいなんです)
(えぇ?)
いったいどういうことだ。そんな私の疑問に答えるかのように、レッド・マスクが解説を始める。
(まぁみなさん、落ち着いて落ち着いて……。俺、他の人に聞いたんすけど、ネメシスは運営に強制ログ・アウトさせられたらしいっす。
さっきの戦いでひどい暴力を振るったせいで、運営を怒らせたんすよ)
アンズが疑問を口にする。
(それってマジネタ? 敵が流した嘘じゃないの?)
(いやいや、マジですって! 信頼度100パーセントですから! で、みなさん、どうします? こっから先はネメシス抜きで戦うしかないんすが……)
スエナが元気よく言う。
(まぁでも、こっちが押してる状態だから! このままどんどん攻めよう!)
たしなめるようにアップルが言い返す。
(だからって無茶な攻めは厳禁。違う?)
(あはは……)
(もう! みなさん、すみません。うちの部隊はさっき全滅しちゃって……)
私はたずねる。
(じゃあ今はどうしてるの?)
(リスポーン地点でみんなが復活するのを待ってます)
(なるほど。まぁ私の部隊も似たようなものよ、全滅こそしなかったけど、多くの仲間が倒された)
(大丈夫なんですか?)
(この程度のダメージは想定内。それより……)
立て続けに2つの☆を失ったレイザーズは動揺しているに違いない。攻勢に出る大チャンスだ。私は語気を強めて喋る。
(敵が弱っている今こそ正念場です。一気に相手をなぎ倒し、勝利をもぎ取りましょう!)
アンズが弾んだ声で同意する。
(もちろん! いけいけゴーゴー、やっちゃいましょう!)
チャット内に全部隊の歓声が沸き、私は心が興奮していくのを感じる。そうだ、これでいい。勝利の流れに乗りさえすれば、後は自然と勝てるものだ。
《白木/ホワイト・ウィッチの視点》
地下2階の☆が破壊されたというメッセージを見ながら、あたしは金属タンクの壁面にもたれかかり、一休みの姿勢をとる。
やれやれ……まさか連合軍がここまで健闘するとは。個人的にはむしろ、レイザーズ優勢で戦いが進むと予想してたのに。
あたしもまだまだ読みが甘い。そう思っていると、誰かがエージェント用の回線で連絡してくる。
(こちら赤羽。白木、そっちの様子はどうだ?)
(異状なしです)
(ラジャー。で、姉川、お前は何してんだ?)
(第2エレベーターに向かってます。アンズの部隊と合流して、後はまぁ……適当に5階をうろつきますよ)
(分かった。俺は引き続き、パティと一緒に行動する。たぶんこれからスレイヤーZの部隊と戦うから、しばらくお喋りできねぇぞ)
(了解です)
(白木、お前の部隊は何をやってる?)
(相変わらずこの4階の拠点を守ってます。待ってるだけでつまんないですよ)
(ならいいことを教えてやる。スエナの部隊がお前んとこに向かってるぜ)
(マジですか)
いよいよバトルってわけね。かったるいけど退屈するよりかはマシかな。あたしは赤羽さんに質問する。
(どんくらい激しく戦ったらいいですかね?)
(周りのノリに合わせとけ)
あたしは周囲に散らばる味方の様子を見る。ふむ……どいつも辛気臭いツラをしているのぉ。情けない。
(赤羽さん、うちの部隊は全然やる気なさそーです。じゃぁあたしも手ぇ抜いていいですか?)
(構わん)
(りょーかい! にしてもレイザーズってヘタレですねぇ。こんなに早くへばるなんて……)
(地下2階の虐殺があったからな。ビビんのは当然だ)
(おー、こわい、こわい)
(レイザーズがもうちょい賢けりゃ、あんなこっぴどくボコられずにすんだろうさ。でも実際は、金を握った馬鹿なチンパンジーの集まりだからなぁ……。
白木、いきなりこんな話をしてすまんが、マキャヴェリの『君主論』って本を読んだことあるか?)
いきなり読書の話題になってあたしは面食らう。
(えっ? いや、よくわかんないです……)
(まぁ俺も一回読んだだけで、そんな深くあの本を研究したわけじゃねぇけどよ。確かこんなことが書かれてたぜ。
(引用1)
そして陰謀に対して君主がなすべき最も強力な手当の一つは、大多数の人びとから憎まれないことである。
俺はね、処世術ってのはまさにこれだと思うのよ。他人から憎まれない! 本当これよ)
えぇっ? なんか疑問だな……。
(赤羽さん、あたしはちょっと納得できませんよ。憎まれるってそんなにヤバいんですか)
(ヤバいもヤバい、大ヤバだぜ。その理由を説明してやるよ。
同じく『君主論』によると、ローマ皇帝のアントーニーヌス・カラカッラって男は実に残虐で、自分の弟をはじめとして多くの人を殺し、民衆に強く憎まれた。
そしてある時、マルティアーリスっていう兵士の弟を殺し、マルティアーリスを激怒させちまった。
マルティアーリスは隙を見てアントーニーヌスを襲い、彼をぶち殺した。驚くべき話だろ? 単なる一兵士がローマ皇帝を暗殺したんだぜ!?
憎しみってのはこれほど人を凶悪にするのさ。だから憎まれちゃダメなんだよ(引用2)。)
うへぇ! あたしは素直な感想を漏らす。
(恐ろしい話ですねー)
(だろ? そういうわけだから、レイザーズはみんなに憎まれないように上手く立ちまわる必要があった、俺はそう思うよ。
でもあいつらがやったことは逆だろ? 傲慢に振る舞ってみんなに憎まれ、結果としてアンドリューみたいな復讐の鬼を生み出した。そりゃボコられるよ)
ふと一つの疑問が思い浮かび、あたしはそれを口にする。
(じゃあですよ、赤羽さん。あんだけ人々から憎まれてるリトル・マザーも、いつか誰かにぶちのめされるんですか?)
(……さぁな。そりゃ、そういうこともあるかもしれんが……)
(ブチギレた誰かがマザーをやっつけるとか、そんなことが起きたらいいのに)
(そのへんでやめとけ。マザーの話なんかするな。悪いが俺は仕事に戻る、お前も頑張れよ)
通信が切れる。なんだよ、赤羽さん、弱気だなぁ。あのビッチが誰かに倒されるなら万々歳なのに。ちぇっ。
引用元
『君主論』、岩波文庫
著者:マキャヴェリ、訳者:河島英昭
出版:岩波書店、第二十五刷
引用1
ページ:139
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