いいぞ頑張れファルコンズ 燃やせ草野球スピリット

夏野かろ

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第四章 ファルコンズ最高!(Falcons rules!)

第21話 いいぞ頑張れファルコンズ 燃えろ草野球スピリット

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 あの試合が終わった後も西詰は野球を続けている。もちろんめぐみもだ。あれだけの勝利を手にした後で、いったい誰がやめようなどと思うだろうか? そんな人はいない。

 山阪は今も四番を打っている。相変わらずのパワー重視なバッティングだが、しかし、四番らしくかっ飛ばしている。そして自分の活躍ぶりを家族に語って聞かせている。

 谷下は家族にぐちぐち言われながら、それでも野球をやっている。いつか理解を得られると信じているのだ。その夢はいつかきっと叶う……かもしれない。
 デイビッドは仕事を頑張りながら野球も頑張っている。練習の甲斐あって打率が少し良くなってきたことを喜んでいる、それと、たまに英語の卑猥なスラングを西詰に教えてからかっている。

 さや子は元気いっぱいだ。最近、彼氏が欲しいと思い始めたらしく、そのことをファルコンズの女性メンバーたちに相談している。そして、その行いが西詰をやきもきさせていることを知らない。
 テイターは相変わらずだ。勉強と野球で忙しい。西詰との関係は、今のところはただの友だち同士というところか。今後どうなっていくのだろう、ところで、世人によると「異性間の友情は成立しない」のだとか。本当に……?

 夏は終わっていない。まだまだこれからだ。それに、来月の八月には草野球の大会もある。ファルコンズはもちろん出場予定だ、優勝する気まんまんでいる。
 果たして優勝旗を勝ち取れるのか。結果は、甲子園大会が終わる頃には判明するだろう。きっといい未来になると信じて、今は練習に励むのだ。



 いいぞ頑張れファルコンズ、燃やせ草野球スピリット! (終)



※作者より

 最後までお読みいただき有り難うございました。また次回作でお会いしましょう。
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