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第四章
今夜のお兄様は…… ※※※
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「そんなに身を硬くするな……今夜はできるだけ優しくするから……」
そう言われても、まだ慣れなくて緊張してしまう私は目をぎゅっと瞑り、石像のように硬直してしまう。
本来はもっとすべきことがあるんだろうけど、経験不足の私は今夜もただ横になって、お兄様に身を任せることしかできなかった。
といっても、馬での長時間移動はとてもきつく、すでに体力も気力も限界で、どっちみち動けそうにないけど。
「お兄様。お願い、灯りを消して……」
ベッドに入る前に衣服を脱がされていて私は、両手で胸を隠しながらお願いする。
「お前の可愛い表情を見ながら愛し合いたいが……仕方がない」
溜め息とともにベッド脇にあるランプが消され、闇の中お互いの荒い呼吸音だけが響く。
エルファン兄様は柔らかく私の胸を揉みながらもう一度口づけをしたあと、唇を下へ下へと這わせていく。
――と、敏感な部分を甘く吸われたとき、おもわず身体がビクンとなってしまう。
「フィーは胸が弱いな」
少し意地悪に言うと、お兄様は私の股を片脚で割り、いきなり乙女の秘所をまさぐってきた。
「あっ……!」
「――今日は疲れているせいか、昨日みたいに濡れていない……」
「……」
恥ずかしくてあれは漏らしただけだなんて言えなかった。
「すまない、フィー。馬車で移動したほうが身体が楽なのは分かっているんだが、片時もお前をこの腕の中から出したくないんだ」
「……私も、お兄様と離れたくない……」
同じ気持ちを伝えた瞬間、きつく腰を抱き寄せられる。
「駄目だ、もっと時間をかけて準備してやりたいのに、お前が可愛すぎて、早く中に入りたくてたまらない……!」
言いつつも衝動を必死に堪えるように、エルファン兄様は言葉通り、今夜は壊れ物のように優しく労わるように私を抱いてくれた。
それなのに体力のない私は、愛の行為が始まってすぐに、全身と脳みそと麻痺したようになり、意識が飛んでしまった……。
翌日も一行は順調に街道を進んで行き、夜半にレードという町の宿屋に到着した。
その晩もエルファンス兄様は私の身体を気づかうように抱いてくれたのにーー前日と同じようにいくらも意識が持たなかった……。
そうして一晩明け、いつものようにお兄様の温かい胸の中で目覚めると、ついにラディア城へ到着する日だった――
そう言われても、まだ慣れなくて緊張してしまう私は目をぎゅっと瞑り、石像のように硬直してしまう。
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「お兄様。お願い、灯りを消して……」
ベッドに入る前に衣服を脱がされていて私は、両手で胸を隠しながらお願いする。
「お前の可愛い表情を見ながら愛し合いたいが……仕方がない」
溜め息とともにベッド脇にあるランプが消され、闇の中お互いの荒い呼吸音だけが響く。
エルファン兄様は柔らかく私の胸を揉みながらもう一度口づけをしたあと、唇を下へ下へと這わせていく。
――と、敏感な部分を甘く吸われたとき、おもわず身体がビクンとなってしまう。
「フィーは胸が弱いな」
少し意地悪に言うと、お兄様は私の股を片脚で割り、いきなり乙女の秘所をまさぐってきた。
「あっ……!」
「――今日は疲れているせいか、昨日みたいに濡れていない……」
「……」
恥ずかしくてあれは漏らしただけだなんて言えなかった。
「すまない、フィー。馬車で移動したほうが身体が楽なのは分かっているんだが、片時もお前をこの腕の中から出したくないんだ」
「……私も、お兄様と離れたくない……」
同じ気持ちを伝えた瞬間、きつく腰を抱き寄せられる。
「駄目だ、もっと時間をかけて準備してやりたいのに、お前が可愛すぎて、早く中に入りたくてたまらない……!」
言いつつも衝動を必死に堪えるように、エルファン兄様は言葉通り、今夜は壊れ物のように優しく労わるように私を抱いてくれた。
それなのに体力のない私は、愛の行為が始まってすぐに、全身と脳みそと麻痺したようになり、意識が飛んでしまった……。
翌日も一行は順調に街道を進んで行き、夜半にレードという町の宿屋に到着した。
その晩もエルファンス兄様は私の身体を気づかうように抱いてくれたのにーー前日と同じようにいくらも意識が持たなかった……。
そうして一晩明け、いつものようにお兄様の温かい胸の中で目覚めると、ついにラディア城へ到着する日だった――
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