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2、こんにちはニンジャ
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「……っ」
ゆっくりと意識が覚醒する感覚と共に感じたのは、背中のごつごつとした感触。
目を覚まして、自分が横たわっていた場所を見れば土の地面。
なんだってこんなところで寝ていたのか。
というか、寝てたのは舗装もされていない土の道の上なのだが、周囲を見れば緑の葉が生い茂る森の中。俺の行動半径にこんな場所ないんだけどな。
「目が覚めたでござるか、少年?」
現状把握しようと周囲をきょろきょろしていた俺の背後から声がかかる。
妙な言葉遣いだな、と思いつつも人がいたという安心感にそちらを振り向き、そこにいた覆面の男を見てようやく思い出した。
「銀行強盗!」
「誰が強盗でござるか、失敬な!」
目の前にいたのは俺を銃で撃った強盗だった。
……いや、違う。強盗がかぶっていたのは黒い目出し帽だったが、目の前の男は黒い頭巾に黒い覆面、黒い忍び装束。ありていに言えば、ニンジャだった。
「あー、コスプレイヤー?」
「違う、拙者はニンジャでござる」
なりきっているらしい。
いかんな、現状把握しようにも痛い人が相手ではそれも難しいかもしれない。
そもそも銀行強盗に拳銃で撃たれたはずなのに無事なのも謎である。というか、銃で撃たれて無事ということが気持ちが悪い。いや、無事で悪いことはないんだけど、理由がわからないのは不気味だ。
自分に都合よく考えればモデルガンだったってことになるんだろうけど。
とりあえず場所を確認しよう。
「あー、ニンジャさんね。で、ここはどこ?」
「アルシア王国の首都から続くテミア街道でござるよ」
「ニンジャなのに西洋系ファンタジーなんだ。
まぁそういうゲームもあるって言えばあるけど」
とりあえずわかったのはこの人とは会話が成立しないってことだな。言葉は通じても意味は通じていない。ある意味、言葉が通じないよりよほど厄介だ。
仕方ないしスマホのGPS機能で現在地確認するか。
なぜか握りしめていたスリッパを置いて、ポケットからスマホを取り出し、位置確認を行う。
『現在地 アルシア王国 ドゥームベルク地方 テミア街道』
「……え?」
どれだけ地図を拡大しても見知った世界地図に行き当たらない。なにコレ、どういうこと?
「驚くのも無理はないでござる」
混乱する俺の肩にニンジャがいたわるように優しく手を置く。
「おぬしは拙者の口寄せの術によって呼び出されたのでござる」
口寄せの術。
とりあえずスマホで検索する。
『口寄せの術
分類:東方系召還スキル
術者が望んだ条件に見合う動物、人などを呼び出す術。実際に呼び出せるかどうかは、術を使うニンジャの力量次第である。
※なお、異世界からも呼び出してしまうこともあるので使用時には注意が必要です』
なお、異世界からも呼び出してしまうこともあるので注意が必要です
「お前のせいかよ!」
俺のスリッパがニンジャの頭に炸裂した。
☆★☆
「さて、言い訳があるなら言ってもらおうか」
俺はニンジャの前で仁王立ちになって言う。
ちなみにニンジャは当然ながら地面に正座である。
「うむ、それは話せばながくなるでござるが、実はこの街道には山賊がよく出没するということで問題になっているのでござる」
「ほほう」
スマホで検索をかけると、確かにテミア街道では最近山賊が出没しているらしい。
というか、本当に異世界ならスマホが使える理由がよくわからない。
一応ニンジャに聞いてみたが、当然だがスマホそのものがよくわかっていないようだった。便利だからいいけどな。
太陽光充電式機能つきのスマホでよかった。充電速度は遅いものの、電池切れで燃えないゴミになるという心配をしなくていいというのはありがたい。
「義を見ては勇なきなり、という言葉があるでござる。
苦しめられている民を救うため、拙者はテミア街道に巣食う鼠賊どもを退治することを決意したのでござる」
「まぁ、それは立派だと思うよ」
この世界に警察とかはいないだろうし。役人とか軍隊とかはいるのだろうが、ゲームやら漫画、ラノベやらを読んだ限りでは、どちらも民間人からの通報でほいほい動いてくれるような組織だとは思えない。
そう考えると案外警察って立派なもんだよなぁ。誤認逮捕や不祥事やらスキャンダルに事欠かないけど。
「しかし拙者がいくら腕の立つニンジャであるといっても一人では心もとない。
近接戦闘に優れた仲間を欲した次第でござる」
さっき検索した結果だが、テミア街道に巣食う山賊の数は約三十名。たしかに一人では無理だと思う。だからと言って、そこに一人増えた程度でどうにかなるとも思えないけど。
「でもその条件じゃ俺が口寄せってので呼び出されることはないよな?」
「……うむ」
俺の言葉にニンジャは首肯した。
「拙者が欲したのは突進力のある戦士。
拙者は強力な忍術を扱えるゆえ、優秀な戦士が山賊に突っ込んで混乱を引き起こしてくれれば術で一気にカタをつけられるのでござる。
ゆえに拙者は口寄せした。突っ込む力の高い者を!」
「長くもないしツッコみ違いじゃボケェ!」
再び俺のスリッパがニンジャの頭に炸裂した。
「で、俺が元の世界に帰る手段ってあるのか?」
「む、帰りたいのでござるか?」
問い返されて、考える。
元の世界に戻ったとして、待っているのは普通の人生である。
「大学に行って、普通の会社に勤めて、普通に独り身で一生を終えるでござる」
「そこは嘘でも普通の嫁さんをもらうにしてくれよ!」
スリッパ炸裂。
「ってか何でお前が大学とか普通の会社に勤めるとかそんな発想ができるんだよ!」
「ニンジャの嗜みでござる」
確かに最近は結婚しない人とか、結婚しても離婚する人とか増えてるけどさぁ。
何かすげー疲れる。
「で、結局帰る手段ってあるの?」
「もちろんあるでござるよ
逆口寄せの術といって、呼び出したものを送り返す術があるでござる。
拙者、それほど無責任なニンジャではないでござる」
「あるのか。よかった」
待っているのが普通の人生だったとしても生まれ育った世界に愛着はあるし、家族友人知人に会えないのも寂しい。メイドカフェにも行ってみたい。
しかし帰る手段があるなら、せっかくだしちょっとくらい観光してから帰りたいな。こっちの世界で大したことのないものでも、元の世界では価値のある物とかもあるかもしれないし。
「ただし拙者はまだ使えないでござる」
「無責任じゃねぇか!」
スリッパ、再度炸裂。
「……まぁ帰る手段があるんならいいよ」
「なら拙者、なぜスリッパではたかれたでござるか?」
「やかましい」
とりあえずこのニンジャが逆口寄せの術を使えるようになればいいわけだ。
習得にどれくらいかかるかわからないが、その期間はこの世界で過ごすことになるのか。
……メイドカフェが遠のいたな。
「で、その逆口寄せの術ってのを習得するまでどれくらいかかりそうなんだ?
まだ使えないってことは、将来的には使えるようになるってことだろ?」
仮に一月とか二月とかだとしても、帰った後に両親やら学校に説明するのが大変そうだな。異世界に口寄せされてました、なんて誰も信じてくれないだろうし。
「レベルが一つ上がればスキル枠が増えるので習得できるでござる」
「レベルとかあるのか……」
何かゲームみたいだな。
まぁでも、レベルが上がるだけでいいなら案外早いだろう。
「で、それにどれくらいかかるんだ?」
「二年くらいでござる」
「長いよ! なんでそんなにかかるんだよ!」
一レベルあげるのに二年かかるとかなにそのクソゲー。育成に時間かかり過ぎてみんな投げ出すよ。最近は最初から俺TUEE系が流行なのに。
「ふっ。拙者、レベルカンスト直前ゆえ」
最初から俺TUEE系ニンジャでした。
「ってか、一レベル上げるのに二年くらいかかるってのにレベルカンスト直前とか、お前何歳だよ?」
「ニンジャは己のことは語らないのでござる」
「………………」
まぁいいや。
今更このニンジャの年齢が五十以上とか言われても俺の状況が変わるわけでもないし。
「あ、そうだ。あんたの名前は?」
「影丸でござる」
また秘密にされるかと思ったが、案外素直に教えてくれた。
そうか、影丸か。きっと伊賀者だな。
「そういうお主はツッコみ丸でござるな?」
「ちげぇよ!」
なんだよ、ツッコみ丸って。
「俺は……」
ぴろりろり~ん
「ん?」
自分の名前を口にしようとして、スマホからの着信音に遮られた。
異世界で着信ってどういうこと?
話の最中にスマホを見るのは失礼だが、このニンジャに対して失礼とか気にする必要もないだろう。俺はポケットからスマホを取り出し画面を確認する。
『プレイヤーの名前がツッコみ丸で登録されました』
「登録するなよ!」
俺の名前がツッコみ丸になりました。
ゆっくりと意識が覚醒する感覚と共に感じたのは、背中のごつごつとした感触。
目を覚まして、自分が横たわっていた場所を見れば土の地面。
なんだってこんなところで寝ていたのか。
というか、寝てたのは舗装もされていない土の道の上なのだが、周囲を見れば緑の葉が生い茂る森の中。俺の行動半径にこんな場所ないんだけどな。
「目が覚めたでござるか、少年?」
現状把握しようと周囲をきょろきょろしていた俺の背後から声がかかる。
妙な言葉遣いだな、と思いつつも人がいたという安心感にそちらを振り向き、そこにいた覆面の男を見てようやく思い出した。
「銀行強盗!」
「誰が強盗でござるか、失敬な!」
目の前にいたのは俺を銃で撃った強盗だった。
……いや、違う。強盗がかぶっていたのは黒い目出し帽だったが、目の前の男は黒い頭巾に黒い覆面、黒い忍び装束。ありていに言えば、ニンジャだった。
「あー、コスプレイヤー?」
「違う、拙者はニンジャでござる」
なりきっているらしい。
いかんな、現状把握しようにも痛い人が相手ではそれも難しいかもしれない。
そもそも銀行強盗に拳銃で撃たれたはずなのに無事なのも謎である。というか、銃で撃たれて無事ということが気持ちが悪い。いや、無事で悪いことはないんだけど、理由がわからないのは不気味だ。
自分に都合よく考えればモデルガンだったってことになるんだろうけど。
とりあえず場所を確認しよう。
「あー、ニンジャさんね。で、ここはどこ?」
「アルシア王国の首都から続くテミア街道でござるよ」
「ニンジャなのに西洋系ファンタジーなんだ。
まぁそういうゲームもあるって言えばあるけど」
とりあえずわかったのはこの人とは会話が成立しないってことだな。言葉は通じても意味は通じていない。ある意味、言葉が通じないよりよほど厄介だ。
仕方ないしスマホのGPS機能で現在地確認するか。
なぜか握りしめていたスリッパを置いて、ポケットからスマホを取り出し、位置確認を行う。
『現在地 アルシア王国 ドゥームベルク地方 テミア街道』
「……え?」
どれだけ地図を拡大しても見知った世界地図に行き当たらない。なにコレ、どういうこと?
「驚くのも無理はないでござる」
混乱する俺の肩にニンジャがいたわるように優しく手を置く。
「おぬしは拙者の口寄せの術によって呼び出されたのでござる」
口寄せの術。
とりあえずスマホで検索する。
『口寄せの術
分類:東方系召還スキル
術者が望んだ条件に見合う動物、人などを呼び出す術。実際に呼び出せるかどうかは、術を使うニンジャの力量次第である。
※なお、異世界からも呼び出してしまうこともあるので使用時には注意が必要です』
なお、異世界からも呼び出してしまうこともあるので注意が必要です
「お前のせいかよ!」
俺のスリッパがニンジャの頭に炸裂した。
☆★☆
「さて、言い訳があるなら言ってもらおうか」
俺はニンジャの前で仁王立ちになって言う。
ちなみにニンジャは当然ながら地面に正座である。
「うむ、それは話せばながくなるでござるが、実はこの街道には山賊がよく出没するということで問題になっているのでござる」
「ほほう」
スマホで検索をかけると、確かにテミア街道では最近山賊が出没しているらしい。
というか、本当に異世界ならスマホが使える理由がよくわからない。
一応ニンジャに聞いてみたが、当然だがスマホそのものがよくわかっていないようだった。便利だからいいけどな。
太陽光充電式機能つきのスマホでよかった。充電速度は遅いものの、電池切れで燃えないゴミになるという心配をしなくていいというのはありがたい。
「義を見ては勇なきなり、という言葉があるでござる。
苦しめられている民を救うため、拙者はテミア街道に巣食う鼠賊どもを退治することを決意したのでござる」
「まぁ、それは立派だと思うよ」
この世界に警察とかはいないだろうし。役人とか軍隊とかはいるのだろうが、ゲームやら漫画、ラノベやらを読んだ限りでは、どちらも民間人からの通報でほいほい動いてくれるような組織だとは思えない。
そう考えると案外警察って立派なもんだよなぁ。誤認逮捕や不祥事やらスキャンダルに事欠かないけど。
「しかし拙者がいくら腕の立つニンジャであるといっても一人では心もとない。
近接戦闘に優れた仲間を欲した次第でござる」
さっき検索した結果だが、テミア街道に巣食う山賊の数は約三十名。たしかに一人では無理だと思う。だからと言って、そこに一人増えた程度でどうにかなるとも思えないけど。
「でもその条件じゃ俺が口寄せってので呼び出されることはないよな?」
「……うむ」
俺の言葉にニンジャは首肯した。
「拙者が欲したのは突進力のある戦士。
拙者は強力な忍術を扱えるゆえ、優秀な戦士が山賊に突っ込んで混乱を引き起こしてくれれば術で一気にカタをつけられるのでござる。
ゆえに拙者は口寄せした。突っ込む力の高い者を!」
「長くもないしツッコみ違いじゃボケェ!」
再び俺のスリッパがニンジャの頭に炸裂した。
「で、俺が元の世界に帰る手段ってあるのか?」
「む、帰りたいのでござるか?」
問い返されて、考える。
元の世界に戻ったとして、待っているのは普通の人生である。
「大学に行って、普通の会社に勤めて、普通に独り身で一生を終えるでござる」
「そこは嘘でも普通の嫁さんをもらうにしてくれよ!」
スリッパ炸裂。
「ってか何でお前が大学とか普通の会社に勤めるとかそんな発想ができるんだよ!」
「ニンジャの嗜みでござる」
確かに最近は結婚しない人とか、結婚しても離婚する人とか増えてるけどさぁ。
何かすげー疲れる。
「で、結局帰る手段ってあるの?」
「もちろんあるでござるよ
逆口寄せの術といって、呼び出したものを送り返す術があるでござる。
拙者、それほど無責任なニンジャではないでござる」
「あるのか。よかった」
待っているのが普通の人生だったとしても生まれ育った世界に愛着はあるし、家族友人知人に会えないのも寂しい。メイドカフェにも行ってみたい。
しかし帰る手段があるなら、せっかくだしちょっとくらい観光してから帰りたいな。こっちの世界で大したことのないものでも、元の世界では価値のある物とかもあるかもしれないし。
「ただし拙者はまだ使えないでござる」
「無責任じゃねぇか!」
スリッパ、再度炸裂。
「……まぁ帰る手段があるんならいいよ」
「なら拙者、なぜスリッパではたかれたでござるか?」
「やかましい」
とりあえずこのニンジャが逆口寄せの術を使えるようになればいいわけだ。
習得にどれくらいかかるかわからないが、その期間はこの世界で過ごすことになるのか。
……メイドカフェが遠のいたな。
「で、その逆口寄せの術ってのを習得するまでどれくらいかかりそうなんだ?
まだ使えないってことは、将来的には使えるようになるってことだろ?」
仮に一月とか二月とかだとしても、帰った後に両親やら学校に説明するのが大変そうだな。異世界に口寄せされてました、なんて誰も信じてくれないだろうし。
「レベルが一つ上がればスキル枠が増えるので習得できるでござる」
「レベルとかあるのか……」
何かゲームみたいだな。
まぁでも、レベルが上がるだけでいいなら案外早いだろう。
「で、それにどれくらいかかるんだ?」
「二年くらいでござる」
「長いよ! なんでそんなにかかるんだよ!」
一レベルあげるのに二年かかるとかなにそのクソゲー。育成に時間かかり過ぎてみんな投げ出すよ。最近は最初から俺TUEE系が流行なのに。
「ふっ。拙者、レベルカンスト直前ゆえ」
最初から俺TUEE系ニンジャでした。
「ってか、一レベル上げるのに二年くらいかかるってのにレベルカンスト直前とか、お前何歳だよ?」
「ニンジャは己のことは語らないのでござる」
「………………」
まぁいいや。
今更このニンジャの年齢が五十以上とか言われても俺の状況が変わるわけでもないし。
「あ、そうだ。あんたの名前は?」
「影丸でござる」
また秘密にされるかと思ったが、案外素直に教えてくれた。
そうか、影丸か。きっと伊賀者だな。
「そういうお主はツッコみ丸でござるな?」
「ちげぇよ!」
なんだよ、ツッコみ丸って。
「俺は……」
ぴろりろり~ん
「ん?」
自分の名前を口にしようとして、スマホからの着信音に遮られた。
異世界で着信ってどういうこと?
話の最中にスマホを見るのは失礼だが、このニンジャに対して失礼とか気にする必要もないだろう。俺はポケットからスマホを取り出し画面を確認する。
『プレイヤーの名前がツッコみ丸で登録されました』
「登録するなよ!」
俺の名前がツッコみ丸になりました。
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