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番外編4 妖ゲー

ワクワク惑星(レベル制ゲーム)編03  浅間妖怪ネトゲ日記

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機械生命体のパワーを思イシレエエエ! 尖った脚を突き刺して難なく撃破完了! ザマァミソスープであります。

おや~ん?よく見ると、こいつ本当にニンゲンっぽい見た目ですね?

二足歩行のニンゲン型の敵とか弱い生命体の代名詞じゃないですか、石器持ったところで機械生命体をどうにか出来ると思ってるのかしら? バクショーもんですよ。

「倒し終わったー、二足歩行の有機生命体のモンスターだったよ。レベルは上がってません!」

「おお、モンスターがいるゲームだったんだね、どうやってレベル上げるんだろうなーって思ってた」

「わたしも生産活動経験とかでレベル上がるもんだと思ってたから、ビックリした~」

「じゃあ、わたしも敵探して殺さないとなのかな?あんまり殺生したくないんだよねぇ」

「タマちゃんって歌姫だものねぇ」タマちゃんは惑星型戦闘メカ種族だけどリアル歌姫なのだ。

今のお仕事は星系防衛関連だけど、昔は歌姫をやってたらしい。


うっ、先程の戦闘で活動コストがさらに減って半分くらいになっちゃってるよ。

燃費悪すぎでしょう機械生命体。やっぱ虫系にしとくべきだったかー。

「一緒に遊びたいけど合流方法がわからないねー」タマちゃんが言います。

「さっきサーチかけたら、タマちゃんの位置が別大陸とか出てたよ」

「わたしがそっちいってもいいけど、船とか出てるのかなぁ?」

「石器時代らしいって報告があったから難しいかもしれないよ」

「トカゲって泳げると思う?」

「泳いだって話きいたことないなぁ。でも、浮きそうではある」

「この惑星すごい広いみたいだからトカゲが泳いで大陸間移動は大変じゃないですかね?」

「惑星がデフォルメットされてないならば絶望的な移動距離か~」

「トカゲサイズだと、跳躍航法無しで恒星間移動するようなものだよね」

「そりゃあ絶望的だぁ」

「ちょっとログアウトして色々調べてくるよ、マニュアルが発行されてるかもしれないし」

「そういやマニュアルすら発表なかったよね、このゲーム」

「それじゃあ、ちょっとログアウトして情報収集とか色々なとこ見てきますよ。トカゲライフがんばっ!」

「あいあい、いってらっしゃい」


さてと情報収集しますかねぇ。

一応マニュアルっぽいのが発行されていたので覗いてみる。

マニュアルなんてものは普通読まないものなんだけどねぇ、ゲーム内で妖怪ウィンドウみたいなのが使えればいいんだけど、そういうの無いみたいだし。

どれどれ、結構な文章量だな、必殺!ななめ読み~。


ああー、これ自由度が高すぎて、何をするにも最初が大変なやつだ。

惑星の直径が太陽の20倍?うはぁ…これってば別大陸移動するにはジェット機作ったとしても、数週間レベルじゃないですか。

種族「スペースうわばみ」くらいの種族でないと移動が困難すぎますよ。

一般プレイヤーは「スペースうわばみ」を選択できません。とか書いてある。

わかります!選択できるのは恐らく、我らの希望、宇宙大帝スルガ様だけですよね!

お友達と遊ぶ場合は、ログイン時にフレンド招待機能を使えって書いてある。

一応は、ボッチにならないように救済手段は用意してあるのか。

そうだよねぇ、惑星が大きすぎてプレイヤー同士出会うのが困難な気がしますよ。

調べた内容をタマちゃんにメッセージ送信してみる。


「そんなに大きな惑星だったんだねぇ。招待機能つかってこっちおいでよ」

タマちゃんが一旦ログアウト。招待コードを送ってもらう。

キャラを削除して再度同じ条件でキャラを作成。招待コードを使用してログインしてみる。

先程得た経験値は消えてしまったがボッチよりはマシなのだ。ボッチはさみしーのヨ。

さ~ってタマちゃんはどこかな?

足元をチョロチョロするトカゲさんはっけーん! ちっさ!10cmくらいしかないよ。

「やあやあ、機械種族の君」タマちゃんが言います。

「はじめましてトカゲさん、というか凄いちっさいね」

「アッサマの上に乗っても良い?」

「どうぞどうぞ」タマちゃんがわたしの頭の上へライドする。

「うおー遠くまで見えるよ。広いフィールドだねぇ」

早速パーティを組んで、とりあえずは、周りを確認するためにも歩き回ってみることにする。

ガッションガッション、歩くのは早くて良いけど、すごい勢いで活動コストが減っていく。

「ああ、そろそろ活動限界かも」

「機械種族は大変だねぇ」

「現実でもこんな感じの燃費なのかな」

「活動時間延長措置をしないと、そんなもんだね。重力下での移動は大変だよ。宇宙空間だと長く動けるんだけどね」

「他の生命体っぽいのいないねぇ」

「いるよ?さっきからアッサマが踏み潰しまくってて、わたしのレベルがガンガン上昇中」

「えっ?わたしレベルなんて1つもあがってないんだけど」

地面をじっと見ますと、たしかに虫っぽいサイズのを轢き殺していたみたいです。わたしは軽自動車サイズなので全く気が付きませんでした!

「体の大きさで経験値の分配が違うのかな?ちなみに今10レベルになりました!」
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