96 / 164
章5 道程
BL作家 ヤマネ画廊先生
しおりを挟む
入院2週間目突入。
いまだに病院外への外出許可が降りない。
アタイ、モルモットなのジッケンドーブツなの。
妖怪病院の謎の大型マシンに突っ込まれて妖怪コアを隅々まで調べられちゃったの。
オヨメさんにいけないの。
寂しいの。
毎日、体液抜かれたり、大型検査器械に放り込まれたりではあるが、ニンゲン界のモルモットように、カラダを刃物で開かれて腑分けされないぶんだけマシなのかな。
こう毎日検査ばっかりで精神が壊れてきた、長期入院している患者さんの心理状態というやつだろう。
誰か知り合いのヒトが遊びに来てくれるのを心待ちにする日々である。
フルーツの入ったカゴをサイドテーブルに置いておくと知らない間に中身が無くなっているので、寝ている間にスルガちゃん様が遊びに来て、つまみ食いしてるんだろうけど、寂しい。
妖怪ネットワークサービスで公開されている情報はあらかた理解した。
ニンゲンが知っている情報は、世界の真実の表面しか公開されていないことがわかった。
妖怪から見るとニンゲンって本当に取るに足らない存在だ。
種族的寿命も短く、あっというまに惑星から居なくなる動物という認識だ。
2万年生き残っていれば、よくやったと褒めてやらないとな。(妖怪観点)
俺はあと何億年生きるんだろう、寿命はないという話だが本当だろうか。
ようするに暇なのである。
オッパイ姫ちゃんや研修で仲良くなった悠花先生(JK)は、一回だけお見舞いに来てくれたが、それっきりであった。
2週間しか入院していないとはいえ寂しいのだ。
一人カラオケ大会も飽きたのだ。
ブリティンの本物の妖精さん(オッサンとオバチャンばっかりだった)とYNS(妖怪ネットワーキングサービス)を通じてお友達になったりした。
地球の裏側なので、生活時間が合わなくて直接ビデオチャットでお話は出来ない。暇なのだ。
本物の猫族が営業している「猫娘喫茶クロノス」へ予約をいれるくらい暇なのだ。
妖怪ウィンドウからSNS(静岡ネットワーキングサービス)の小説投稿サイトを眺めているくらい暇なのだ。
山城わらし(笑)が「やましろかな」や「山城加奈男」名義で登録していた小説を読むくらい暇なのだ。
ピクチリ理解できなかったけど読破しちゃうくらい暇なのだ。
感想を書いちゃうくらい暇なのだ。(もちろん本人特定されないように偽名で感想を書いたぞ!)
ヤマネパイセンの書いたイラストの載ったBL小説でも読んでみようかな、でも後戻りできなくなりそうで怖いな。
夜遅くまで起きてると、ナースセンターの婦長さんがお怒りで飛んでくるので、姫ちゃんと夜中のチャットも出来ないのだ。
妖怪として生きていく覚悟は決めたのだが、ニンゲンとして30年近く生きてきた。
妖怪通販サイトのニンゲン界より数十世紀進んだ技術の白物家電を眺めながら考える。
人混みが恋しいなぁ。妖怪病院の病室から外を眺めつつアンニュイである。
やはり身内に一人はニンゲンの理解者がほしい。
できれば正常な思考をしてくれるニンゲンが。
妖怪規定では妖怪の存在をバラすことは推奨はされていないが、違反ではない。
ニンゲンでそのあたりを理解してくれそうな存在といえば、ヤマネおっぱい先輩くらいだな。
学生時代バカやったオタク友人は家庭作っているのがほとんどだ、迷惑がかかりそうで連絡が取りづらい。
その点ヤマネパイセンは、いまだに独り身で趣味に爆走中だ。
寝ている最中でも、オジサマとBOYのBL展開を待ち望んでいる真性の変態だ。
彼女の夫となるものはさらにオゾマシキを見るだろう。
近年、晩婚化が進んでいるというが、俺の持論では異性間の認識の相違が大きすぎるからではないか?ということになっている。
男性は若いおにゃのこを求める。
女性はBLを傍で見ていたい。
結婚とか30ギリギリでいいんじゃない?って感じだ。
そりゃー晩婚化するわ!と思うんだけど世間的にはどうなのかな?
話が逸れすぎたわ! えーとヤマネパイセンには、妖怪であることをバラして味方にしておいたほうが良さそうだよね。
異世界転移装置が発動した現場も目撃していることだし。
BLが絡まなければマトモな思考の持ち主だし。
よく考えたら、異世界転移したらオッパイ揉ませてくれる約束していたし!
オッパイも揉みながら相談しよっかなー。
そういやBL関係の仕事どうなったんだろう、いくつかの会社に顔を売らせてから聞いてないな。
極たまにビデオチャットするけど、バカ話ばっかりで聞いてないや。
久々に直接会って揉みながら、お話してみるのもいいかもしれないね。
人間界のウェブで検索してみる。えーっとなんていう名前のBL出版会社だったかな。
思い出しながら数社の社名を打ち込んで調べてみたところ、あるわあるわ。
大成功してんじゃねーか!ヤマネ画廊センセ。
これはスキヤキ奢ってもらうしか無いのでは?
オッパイ揉みながらスキヤキ食べれる店は近くにあったかな?
ケンサクケンサク。
検索したけど、あるわけなかった。
こうゆうとこも少子化につながってると思うですわ!
おのれ許さんぞGHQ。
クールジャパンには程遠いと思います!
日ノ本の外務省はこのあたりから少子化問題の法律改正に乗り出すべきですね。
日ノ本政府は猫耳メイドスキヤキ店を推すべきだと思うがどうですかね?
異人さんには受けると思うんですけど!
すんごいクール!(キチってる!)って言われること請け合いですよ!
ヤマネパイセンにメールでアポイントとっておこう。
「ゲヘヘ、最近パイセン儲かってるみたいじゃねーの。ちょっと話あっから、会って話そうや。」
異世界に関連する相談があるという切実な思いを込めて、メールで問い合わせを行っておいた。
オタク観点からの異世界攻略の協力者が欲しかったのだ。
信じてくれないなら転移呪文で優しく連れ去ればいい。
一発で理解してくれることだろう。
ニンゲンだから転移呪文に巻き込めるはずだ。
いや?やっぱ他の生物で転移実験しておいたほうがいいのかな。
ルリ様あたりで試してみるかな?
ルリ様死んじゃったら師匠に怒られそうだから、虫とかマウスで実験しておいたほうがいいのかな。
異世界転移が完全に安全だとは言い切れないし。
とりあえずわかんなかったら、相談するように言われていた妖怪コンサルティングに聞いてみるのが先かな。
今後の予定をリストアップしてみる
・ニンゲンの協力者がほしい。
・妖怪はダメみたいだけど、魔族は異世界転移出来るのか?
できればエッチな感じのボインボインなサキュバスを連れて転移してみたいです。
・地球の小動物が異世界転移できるか聞いてみる。
豚とか牛の〆る必要のある生物なら実験しても怒られなさそう。
発狂しないかを調べたい。
最終的には子犬のエルちゃんと異世界を旅したいのだ。
こんなところだろうか。我ながらナイスでパーペキな着眼点であることよな。
いまだに病院外への外出許可が降りない。
アタイ、モルモットなのジッケンドーブツなの。
妖怪病院の謎の大型マシンに突っ込まれて妖怪コアを隅々まで調べられちゃったの。
オヨメさんにいけないの。
寂しいの。
毎日、体液抜かれたり、大型検査器械に放り込まれたりではあるが、ニンゲン界のモルモットように、カラダを刃物で開かれて腑分けされないぶんだけマシなのかな。
こう毎日検査ばっかりで精神が壊れてきた、長期入院している患者さんの心理状態というやつだろう。
誰か知り合いのヒトが遊びに来てくれるのを心待ちにする日々である。
フルーツの入ったカゴをサイドテーブルに置いておくと知らない間に中身が無くなっているので、寝ている間にスルガちゃん様が遊びに来て、つまみ食いしてるんだろうけど、寂しい。
妖怪ネットワークサービスで公開されている情報はあらかた理解した。
ニンゲンが知っている情報は、世界の真実の表面しか公開されていないことがわかった。
妖怪から見るとニンゲンって本当に取るに足らない存在だ。
種族的寿命も短く、あっというまに惑星から居なくなる動物という認識だ。
2万年生き残っていれば、よくやったと褒めてやらないとな。(妖怪観点)
俺はあと何億年生きるんだろう、寿命はないという話だが本当だろうか。
ようするに暇なのである。
オッパイ姫ちゃんや研修で仲良くなった悠花先生(JK)は、一回だけお見舞いに来てくれたが、それっきりであった。
2週間しか入院していないとはいえ寂しいのだ。
一人カラオケ大会も飽きたのだ。
ブリティンの本物の妖精さん(オッサンとオバチャンばっかりだった)とYNS(妖怪ネットワーキングサービス)を通じてお友達になったりした。
地球の裏側なので、生活時間が合わなくて直接ビデオチャットでお話は出来ない。暇なのだ。
本物の猫族が営業している「猫娘喫茶クロノス」へ予約をいれるくらい暇なのだ。
妖怪ウィンドウからSNS(静岡ネットワーキングサービス)の小説投稿サイトを眺めているくらい暇なのだ。
山城わらし(笑)が「やましろかな」や「山城加奈男」名義で登録していた小説を読むくらい暇なのだ。
ピクチリ理解できなかったけど読破しちゃうくらい暇なのだ。
感想を書いちゃうくらい暇なのだ。(もちろん本人特定されないように偽名で感想を書いたぞ!)
ヤマネパイセンの書いたイラストの載ったBL小説でも読んでみようかな、でも後戻りできなくなりそうで怖いな。
夜遅くまで起きてると、ナースセンターの婦長さんがお怒りで飛んでくるので、姫ちゃんと夜中のチャットも出来ないのだ。
妖怪として生きていく覚悟は決めたのだが、ニンゲンとして30年近く生きてきた。
妖怪通販サイトのニンゲン界より数十世紀進んだ技術の白物家電を眺めながら考える。
人混みが恋しいなぁ。妖怪病院の病室から外を眺めつつアンニュイである。
やはり身内に一人はニンゲンの理解者がほしい。
できれば正常な思考をしてくれるニンゲンが。
妖怪規定では妖怪の存在をバラすことは推奨はされていないが、違反ではない。
ニンゲンでそのあたりを理解してくれそうな存在といえば、ヤマネおっぱい先輩くらいだな。
学生時代バカやったオタク友人は家庭作っているのがほとんどだ、迷惑がかかりそうで連絡が取りづらい。
その点ヤマネパイセンは、いまだに独り身で趣味に爆走中だ。
寝ている最中でも、オジサマとBOYのBL展開を待ち望んでいる真性の変態だ。
彼女の夫となるものはさらにオゾマシキを見るだろう。
近年、晩婚化が進んでいるというが、俺の持論では異性間の認識の相違が大きすぎるからではないか?ということになっている。
男性は若いおにゃのこを求める。
女性はBLを傍で見ていたい。
結婚とか30ギリギリでいいんじゃない?って感じだ。
そりゃー晩婚化するわ!と思うんだけど世間的にはどうなのかな?
話が逸れすぎたわ! えーとヤマネパイセンには、妖怪であることをバラして味方にしておいたほうが良さそうだよね。
異世界転移装置が発動した現場も目撃していることだし。
BLが絡まなければマトモな思考の持ち主だし。
よく考えたら、異世界転移したらオッパイ揉ませてくれる約束していたし!
オッパイも揉みながら相談しよっかなー。
そういやBL関係の仕事どうなったんだろう、いくつかの会社に顔を売らせてから聞いてないな。
極たまにビデオチャットするけど、バカ話ばっかりで聞いてないや。
久々に直接会って揉みながら、お話してみるのもいいかもしれないね。
人間界のウェブで検索してみる。えーっとなんていう名前のBL出版会社だったかな。
思い出しながら数社の社名を打ち込んで調べてみたところ、あるわあるわ。
大成功してんじゃねーか!ヤマネ画廊センセ。
これはスキヤキ奢ってもらうしか無いのでは?
オッパイ揉みながらスキヤキ食べれる店は近くにあったかな?
ケンサクケンサク。
検索したけど、あるわけなかった。
こうゆうとこも少子化につながってると思うですわ!
おのれ許さんぞGHQ。
クールジャパンには程遠いと思います!
日ノ本の外務省はこのあたりから少子化問題の法律改正に乗り出すべきですね。
日ノ本政府は猫耳メイドスキヤキ店を推すべきだと思うがどうですかね?
異人さんには受けると思うんですけど!
すんごいクール!(キチってる!)って言われること請け合いですよ!
ヤマネパイセンにメールでアポイントとっておこう。
「ゲヘヘ、最近パイセン儲かってるみたいじゃねーの。ちょっと話あっから、会って話そうや。」
異世界に関連する相談があるという切実な思いを込めて、メールで問い合わせを行っておいた。
オタク観点からの異世界攻略の協力者が欲しかったのだ。
信じてくれないなら転移呪文で優しく連れ去ればいい。
一発で理解してくれることだろう。
ニンゲンだから転移呪文に巻き込めるはずだ。
いや?やっぱ他の生物で転移実験しておいたほうがいいのかな。
ルリ様あたりで試してみるかな?
ルリ様死んじゃったら師匠に怒られそうだから、虫とかマウスで実験しておいたほうがいいのかな。
異世界転移が完全に安全だとは言い切れないし。
とりあえずわかんなかったら、相談するように言われていた妖怪コンサルティングに聞いてみるのが先かな。
今後の予定をリストアップしてみる
・ニンゲンの協力者がほしい。
・妖怪はダメみたいだけど、魔族は異世界転移出来るのか?
できればエッチな感じのボインボインなサキュバスを連れて転移してみたいです。
・地球の小動物が異世界転移できるか聞いてみる。
豚とか牛の〆る必要のある生物なら実験しても怒られなさそう。
発狂しないかを調べたい。
最終的には子犬のエルちゃんと異世界を旅したいのだ。
こんなところだろうか。我ながらナイスでパーペキな着眼点であることよな。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
【完結】おじいちゃんは元勇者
三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話…
親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。
エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる