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章5 道程
おれは自由だ! あらたな戦いの予感(予感だけの可能性が高い)
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3週間の入院を経て退院した。
妖怪互助会から車が出されて、いくつかの会議が催された後、開放された。
詳しい議事は後ほど互助会の方から発行してもらえる。
長らく会ってないニンゲンに挨拶に向かうとしよう。
我が家の状況とルリ様が心配なので、ご機嫌伺いのために三島へ飛ぶとするかな。
妖怪ウィングを展開して飛翔する。
本調子ではないので飛行速度は控え目だ。
神の力を吸い取ったのでパワーアップしてるそうだが、全く実感がない。
フラフラしているぶん弱くなったのではなかろうか?
通常、1時間以内でたどり着くところを2時間かけて国鉄三島駅へ到着。
わさび成分を補給するためだ。
顔なじみの店員さんからワサビアイスを受け取り、赤いコーラのベンチに腰掛けて刺激的な旨さを堪能する。
オイチイ! ニンゲン世界も悪くないよな。
ふらふらと駅の売店を物色してみる。
新作のキーホルダーが入荷しているようだ、ワサビ君ストラップか。
携帯電話だったころは根付が流行っていたけど、ストラップをつけることが出来ないスマホ端末が主流のご時世で販売とは…
がま口財布を持ってるご婦人とかめったに見ないし、どのターゲットを想定しているのか。
ワサビ君ストラップは色を変えれば金玉付きのペニスにしか見えないデザインだ。
どうやらワサビ関連のグッズ開発業界には勇者様が居る模様。
そういや性器信仰があるんだっけね。
三島の土産物屋に男性器と女性器を模した木彫りの人形があったっけ。
妖怪ウィングを展開!自宅まで移動して、なつかしのマイカーへ乗り込み、ルリ様がいるはずの槍の師匠の居る道場へ向かう。
本日は観光客以外は買っているところを見たことがない、「わさび漬け」をお土産にしている。
ちょっと値段がお高いが、俺は結構好きである!
特に葉っぱの部分が好き。
始めて口に入れたときは色んな意味でシビレた。
嫌な顔されたら喜んで持って帰るぞ!
むむっ?子犬たちのお出迎えか。
すごく大きくなっているではないか、丸々としてかわいい!
3週間ぶりだというのに顔を覚えてもらえていたようだ。
子犬たちへのお土産は病室で作った木彫りイノシシVer.11&12だ。
Ver.12は、まず破壊されない超耐久仕様でございますことよ。
ルリ様の防御力を元に作成したので、フェンちゃんの雷属性の頭突きにも耐えるはずだ多分。
師匠と世間話をする。
師匠の腰の状態は大分復調したようで、しゃんとしている、一安心だ。
兵庫ピレネーへは子犬のエルちゃんとルリ様を連れて行ってもいいと言ってもらえた。
ただし、狂犬病予防接種を終えた後とのこと、ルリ様…今ビクってしたね?
その後、子犬たちを撮影したり、撫で回したり、ケモナーとしての義務であるギュッと抱きしめてニオイを嗅ぎまくった後、自宅へ車で移動。
尚、わさび漬けは喜んで引き取られてしまった、残念。
本日ルリ様を連れて戻ってきていないのには理由がある。
妖怪アイテムショップで購入した超便利アイテムである「摩訶不思議!恐怖の妖怪空間発生装置」を設置試験をするのだ。
妖怪コアを持っていない生物、コバエからクマまでシャットアウトするご自宅用の安全装置だ、なんとニンゲン界の電気で動作する。
コンセントに刺して電源ボタンをオンにし作動範囲を設定してみる。
最初にピピッと電子音が鳴った後、静かだ、振動とかもないな。
マイナスイオン発生装置みたいに動いてるかどーかわからんやつか。
まぁ良い、正常動作しているなら文句はないぞ。
でも、やっぱりクマとかイノシシが怖かったので眠れぬ夜を過ごすことになった。
魂に刻まれたイノシシの恐怖は相当なものであったようだ。
奥様の巧妙な罠シリーズ:上級編を設置できれば安心だけど、ニンゲン界で設置すると静岡県警のブタ箱直行で恐ろしい。
安眠のためにも、やはり聖犬ルリ様orエルちゃんは必要!
残念だけど「摩訶不思議!恐怖の妖怪空間発生装置」は押入れ行きだ。
おれの心の拠り所である聖犬すらも入れなくなる可能性があるからな!
いまだにガスを引いていない我が家の中庭の台所。
そろそろガス引くかな?と悩むでございますわ。
昼飯のご飯を炊いた後、2基の七輪で魚を焼きつつ、ヤカンで湯を沸かしていると、メール着信があった。
え!マジで!?連絡取れるのは100年後くらいって聞いてたのに!
次元妖怪からメールが届いていた。
次元妖怪とは、自由奔放で滅多に連絡が取れない超マイペース俺様風吹かせる妖怪である。
何語だよこれ!次元妖怪から届いたメールがサッパリ読めないよ。
YNSの翻訳サービス起動! 翻訳してみる。
<
差出人:ハルナ(次元妖怪)
宛先:ダイジョー(若造妖怪)@駿河ノ国
件名:
ハーフ妖怪のくせに次元跳躍しまくってて生意気じゃないかYO!
内容:
昼寝してたら次元門すっとばして飛んでくやつがいたんだが?
〆てやっから、顔出せやオラァン?
>
Oh,怒ってんのか煽ってんのかサッパリわからん。
同じノリで返しておくことにしよう!
<
差出人:ダイジョー@駿河ノ国
宛先:ハルナ(笑)_次元妖怪
件名:
やんのかオォォォン?ええどきょうしとるやんけ!そっちからコイや lol
内容:
はじめまして、ダイジョーと申します。
突然のメールに当方、大変困惑しております。
つきましては、大変面倒ですが、妖怪バトルアリーナ(旧称:互助会地下コロッセウム)にて相手してやろうと思います。
にげんなよ?糞虫が!
>
どのように翻訳されるのかサッパリだが送信しておいた。
妖怪はプライドが高いので、舐められてはいけないのだ!
妖怪初心者だけど、「舐められて泣くくらいなら、死を選べ!」と初心者講習のイケメン甲殻類の先生に叩き込まれた。
讓れない想いなのだ!
いつ相手するかわからないけど、妖怪バトル申請書を妖怪互助会に送っておかないとな!
暇を持て余してる妖怪フレンズが見に来てくれるだろう。もしかしたらテレビ中継が入るかもしれんな。
どちらが負けて地に伏せるところを晒されるのかわからんが、負けるつもりは毛頭ない。
多分バトルが行われるのは数十年後だろう。妖怪とはそういう生物なのだ。
食後のコーシーを飲みながら、そう思いました。
ーーーーーーーー
ヤマネオッパイセンと遊ぶのは三日後で、魔界都市で会うことになっている。
オッパイを揉ませてもらうので、オシャレに着飾っておかねばな。
その後は、秋葉原の猫耳メイド喫茶で働く猫娘(黒豹)に会いに行く。
どちらかというと、コチラが本命である!
妖怪互助会から車が出されて、いくつかの会議が催された後、開放された。
詳しい議事は後ほど互助会の方から発行してもらえる。
長らく会ってないニンゲンに挨拶に向かうとしよう。
我が家の状況とルリ様が心配なので、ご機嫌伺いのために三島へ飛ぶとするかな。
妖怪ウィングを展開して飛翔する。
本調子ではないので飛行速度は控え目だ。
神の力を吸い取ったのでパワーアップしてるそうだが、全く実感がない。
フラフラしているぶん弱くなったのではなかろうか?
通常、1時間以内でたどり着くところを2時間かけて国鉄三島駅へ到着。
わさび成分を補給するためだ。
顔なじみの店員さんからワサビアイスを受け取り、赤いコーラのベンチに腰掛けて刺激的な旨さを堪能する。
オイチイ! ニンゲン世界も悪くないよな。
ふらふらと駅の売店を物色してみる。
新作のキーホルダーが入荷しているようだ、ワサビ君ストラップか。
携帯電話だったころは根付が流行っていたけど、ストラップをつけることが出来ないスマホ端末が主流のご時世で販売とは…
がま口財布を持ってるご婦人とかめったに見ないし、どのターゲットを想定しているのか。
ワサビ君ストラップは色を変えれば金玉付きのペニスにしか見えないデザインだ。
どうやらワサビ関連のグッズ開発業界には勇者様が居る模様。
そういや性器信仰があるんだっけね。
三島の土産物屋に男性器と女性器を模した木彫りの人形があったっけ。
妖怪ウィングを展開!自宅まで移動して、なつかしのマイカーへ乗り込み、ルリ様がいるはずの槍の師匠の居る道場へ向かう。
本日は観光客以外は買っているところを見たことがない、「わさび漬け」をお土産にしている。
ちょっと値段がお高いが、俺は結構好きである!
特に葉っぱの部分が好き。
始めて口に入れたときは色んな意味でシビレた。
嫌な顔されたら喜んで持って帰るぞ!
むむっ?子犬たちのお出迎えか。
すごく大きくなっているではないか、丸々としてかわいい!
3週間ぶりだというのに顔を覚えてもらえていたようだ。
子犬たちへのお土産は病室で作った木彫りイノシシVer.11&12だ。
Ver.12は、まず破壊されない超耐久仕様でございますことよ。
ルリ様の防御力を元に作成したので、フェンちゃんの雷属性の頭突きにも耐えるはずだ多分。
師匠と世間話をする。
師匠の腰の状態は大分復調したようで、しゃんとしている、一安心だ。
兵庫ピレネーへは子犬のエルちゃんとルリ様を連れて行ってもいいと言ってもらえた。
ただし、狂犬病予防接種を終えた後とのこと、ルリ様…今ビクってしたね?
その後、子犬たちを撮影したり、撫で回したり、ケモナーとしての義務であるギュッと抱きしめてニオイを嗅ぎまくった後、自宅へ車で移動。
尚、わさび漬けは喜んで引き取られてしまった、残念。
本日ルリ様を連れて戻ってきていないのには理由がある。
妖怪アイテムショップで購入した超便利アイテムである「摩訶不思議!恐怖の妖怪空間発生装置」を設置試験をするのだ。
妖怪コアを持っていない生物、コバエからクマまでシャットアウトするご自宅用の安全装置だ、なんとニンゲン界の電気で動作する。
コンセントに刺して電源ボタンをオンにし作動範囲を設定してみる。
最初にピピッと電子音が鳴った後、静かだ、振動とかもないな。
マイナスイオン発生装置みたいに動いてるかどーかわからんやつか。
まぁ良い、正常動作しているなら文句はないぞ。
でも、やっぱりクマとかイノシシが怖かったので眠れぬ夜を過ごすことになった。
魂に刻まれたイノシシの恐怖は相当なものであったようだ。
奥様の巧妙な罠シリーズ:上級編を設置できれば安心だけど、ニンゲン界で設置すると静岡県警のブタ箱直行で恐ろしい。
安眠のためにも、やはり聖犬ルリ様orエルちゃんは必要!
残念だけど「摩訶不思議!恐怖の妖怪空間発生装置」は押入れ行きだ。
おれの心の拠り所である聖犬すらも入れなくなる可能性があるからな!
いまだにガスを引いていない我が家の中庭の台所。
そろそろガス引くかな?と悩むでございますわ。
昼飯のご飯を炊いた後、2基の七輪で魚を焼きつつ、ヤカンで湯を沸かしていると、メール着信があった。
え!マジで!?連絡取れるのは100年後くらいって聞いてたのに!
次元妖怪からメールが届いていた。
次元妖怪とは、自由奔放で滅多に連絡が取れない超マイペース俺様風吹かせる妖怪である。
何語だよこれ!次元妖怪から届いたメールがサッパリ読めないよ。
YNSの翻訳サービス起動! 翻訳してみる。
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差出人:ハルナ(次元妖怪)
宛先:ダイジョー(若造妖怪)@駿河ノ国
件名:
ハーフ妖怪のくせに次元跳躍しまくってて生意気じゃないかYO!
内容:
昼寝してたら次元門すっとばして飛んでくやつがいたんだが?
〆てやっから、顔出せやオラァン?
>
Oh,怒ってんのか煽ってんのかサッパリわからん。
同じノリで返しておくことにしよう!
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差出人:ダイジョー@駿河ノ国
宛先:ハルナ(笑)_次元妖怪
件名:
やんのかオォォォン?ええどきょうしとるやんけ!そっちからコイや lol
内容:
はじめまして、ダイジョーと申します。
突然のメールに当方、大変困惑しております。
つきましては、大変面倒ですが、妖怪バトルアリーナ(旧称:互助会地下コロッセウム)にて相手してやろうと思います。
にげんなよ?糞虫が!
>
どのように翻訳されるのかサッパリだが送信しておいた。
妖怪はプライドが高いので、舐められてはいけないのだ!
妖怪初心者だけど、「舐められて泣くくらいなら、死を選べ!」と初心者講習のイケメン甲殻類の先生に叩き込まれた。
讓れない想いなのだ!
いつ相手するかわからないけど、妖怪バトル申請書を妖怪互助会に送っておかないとな!
暇を持て余してる妖怪フレンズが見に来てくれるだろう。もしかしたらテレビ中継が入るかもしれんな。
どちらが負けて地に伏せるところを晒されるのかわからんが、負けるつもりは毛頭ない。
多分バトルが行われるのは数十年後だろう。妖怪とはそういう生物なのだ。
食後のコーシーを飲みながら、そう思いました。
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ヤマネオッパイセンと遊ぶのは三日後で、魔界都市で会うことになっている。
オッパイを揉ませてもらうので、オシャレに着飾っておかねばな。
その後は、秋葉原の猫耳メイド喫茶で働く猫娘(黒豹)に会いに行く。
どちらかというと、コチラが本命である!
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