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章3 祝!異世界召喚!
061 幼女とゴハンたべたりお話ししたり
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俺は正座している。
『すいませんでした。食事を邪魔してしまって』
『バカ者が!あたしの食事を邪魔するとか万死に値する!』
食事中の割り込みが許されるのは給仕のウェイトレスだけらしい。
スルガちゃん様の怒りは相当なものだ、いますぐスルガ定食の新しいナンバーになってしまいそう。
『それで邪魔した理由はなんだ?』
『実は異世界に転送されていまして…』
スルガちゃん様に先程自分に起こった出来事を細かく伝える。
妖怪ウォッチとウィンドウの連携機能で、その様子をビデオ化しておいたので、それを交えての説明だ。
『これは、ただ事ではないな。』スルガちゃん様は妖怪ウォッチ(魔女っ娘仕様)を操作して幹部クラスの妖怪を召集するよう命令をしたようだ。
怒りメーターは少し収まったように見える。ここはすぐさま退散を決めた方がいいかもしれないね。
『明日にでも対策会議を行う。互助会本部に待機しておけ。話は通されているはずだ』
『わかりました』と俺。話は終わったようだな、弁当でも買って互助会本部へ向かいますかね。
『おーいウェイトレスさん!スルガ定食2314番を4人前ねー』
『スルガちゃん様!まだ食うのかよ! てかスルガ定食何番まであるの?』
スルガちゃん様ちょっと怖いけどメニューが気になって仕方ない。
どうしよう、お腹も減っていたので食べていくことにしようかな。
スルガちゃん様にお願いして、向かいの椅子に座ることを許してもらう。何故かまわりの妖怪たちが騒めきだす。
『さ~て、どれどれ』妖怪ウィンドウでスルガ定食のメニューを検索表示する。
あれぇ?読み込みが終わらないよ?読み込みが終わったのは数分後だった。
マジカヨ、スルガ定食8000番台まであるよ。
お気に入り登録しておかないとスルガ定食検索するたびに毎回これかぁ。キャッシュ機能をオンにしとかないと。
試しに「今月のTOP20」と書かれたスルガ定食を表示してみる。
ほうほう、一番上にあるのは麵物と丼ぶりのセットか、肉がてんこ盛りですな。如何にもスルガちゃん様をはじめ妖怪の皆様が好きそうな炭水化物たっぷり&高カロリーメニューだ。
料理の詳細を表示する。料理の写真と共に説明が表示される。
右側のスクロールバーのスライダがつかめない位に小さい。スクロールしてみるが一向にスライダが動かないね?
ちょっとした小説なみの長さの説明文が書いてあるようだ。
こいつは並々ならぬ熱意や思いを書きなぐってありますな。
まさかこれが8000番台まで続いてるのか?読破するのに数年掛かりそうだ。
ちょっと食べる分にはスルガ定食はオナカに厳しそう。オッサンに片足突っ込んだ低級妖怪は、これを食べるのはまだ早いな。
初心者向けではなさそうなので、あきらめてファストフードにしよう。
どこで食べても失敗がないカレーがいいかな。
カレーのトップ画面を表示してみる。
『新商品:ダイジョーカレー アンケートに答えると一食分タダ!』
もう商品化してやがる! でも、その名前辞めてくれよ!
マイスター認定もちが居るんだっけ…「食道楽スルガ」の開発スタッフすげぇよ。
日本、タイ、インド、ジャマイカ(以下略)カレーひとつにとっても相当な量のメニューが表示されている。
なかなかディープな世界のようだ。
おれは、そっと日ノ本妖怪向けのカツカレー(小)の注文ボタンを押下した。
カツカレーは美味しかったです。カツがカレーソースにどっぷり使っているにも関わらず、サクッとした歯触りで頂ける謎の技術。
おそらく衣はミルフィーユ状になっているんだろうな、さすがはスルガちゃん様の名前を冠する食堂だぜ、こだわりが半端ない。
カレーソースも絶品だ!一晩置いたカレーのような旨味が素晴らしい。
みんな大好きな一晩置いたカレーだけどお店じゃ食べれないんだよね。
本来、一晩置くとカレーは微生物により変質が始まっている。
細菌が増殖している可能性もあるためお店では販売できないのだ!
悲しいよね、好きな日に食べれるなら、路地裏のお店で販売される一晩置いたカレーに危険承知で行っちゃう輩は多いんじゃないだろうか?まぁそんな店みたことないんですけどね!
しかしこのカレーソースはどうやったのかサッパリわからんが、見事に一晩おいたカレーの味を再現している。
マイスター免許持ちが開発したのかわからないが。素晴らしいな!また食べに来よう。
ここは妖怪専用のレストランだ。ニンゲンは入れないんだよ。妖怪になってよかった!
おれがニコニコしながらカツカレーを食べる様を見ながら、スルガちゃん様もニコニコしながら食事を続けていた。
俺が食べ終えて去る時分になっても、スルガちゃん様は専用席から立つことなく食事を続けていらっしゃった。流石は妖怪キングだと戦慄する。
また食べにこよう、俺は決意する。今度はスルガ定食No.0001から行ってみるか。
何億年前からある料理か知らないが、興味ありますよね!死ぬまでにはNo.8000台クリアしたいな。
新たな目標ができたところで妖怪互助会の総本山へいく、インフォメーションセンターのお兄さんに無事にスルガちゃん様に会えたことを伝えて。感謝の意を伝えた。
お兄さんは苦笑いしている。
その表情から察するに、食事中に話しかけて怒られた事がわかっちゃったみたいだな。
先に注意しておいて欲しかったですよ! プンスコ!
『すいませんでした。食事を邪魔してしまって』
『バカ者が!あたしの食事を邪魔するとか万死に値する!』
食事中の割り込みが許されるのは給仕のウェイトレスだけらしい。
スルガちゃん様の怒りは相当なものだ、いますぐスルガ定食の新しいナンバーになってしまいそう。
『それで邪魔した理由はなんだ?』
『実は異世界に転送されていまして…』
スルガちゃん様に先程自分に起こった出来事を細かく伝える。
妖怪ウォッチとウィンドウの連携機能で、その様子をビデオ化しておいたので、それを交えての説明だ。
『これは、ただ事ではないな。』スルガちゃん様は妖怪ウォッチ(魔女っ娘仕様)を操作して幹部クラスの妖怪を召集するよう命令をしたようだ。
怒りメーターは少し収まったように見える。ここはすぐさま退散を決めた方がいいかもしれないね。
『明日にでも対策会議を行う。互助会本部に待機しておけ。話は通されているはずだ』
『わかりました』と俺。話は終わったようだな、弁当でも買って互助会本部へ向かいますかね。
『おーいウェイトレスさん!スルガ定食2314番を4人前ねー』
『スルガちゃん様!まだ食うのかよ! てかスルガ定食何番まであるの?』
スルガちゃん様ちょっと怖いけどメニューが気になって仕方ない。
どうしよう、お腹も減っていたので食べていくことにしようかな。
スルガちゃん様にお願いして、向かいの椅子に座ることを許してもらう。何故かまわりの妖怪たちが騒めきだす。
『さ~て、どれどれ』妖怪ウィンドウでスルガ定食のメニューを検索表示する。
あれぇ?読み込みが終わらないよ?読み込みが終わったのは数分後だった。
マジカヨ、スルガ定食8000番台まであるよ。
お気に入り登録しておかないとスルガ定食検索するたびに毎回これかぁ。キャッシュ機能をオンにしとかないと。
試しに「今月のTOP20」と書かれたスルガ定食を表示してみる。
ほうほう、一番上にあるのは麵物と丼ぶりのセットか、肉がてんこ盛りですな。如何にもスルガちゃん様をはじめ妖怪の皆様が好きそうな炭水化物たっぷり&高カロリーメニューだ。
料理の詳細を表示する。料理の写真と共に説明が表示される。
右側のスクロールバーのスライダがつかめない位に小さい。スクロールしてみるが一向にスライダが動かないね?
ちょっとした小説なみの長さの説明文が書いてあるようだ。
こいつは並々ならぬ熱意や思いを書きなぐってありますな。
まさかこれが8000番台まで続いてるのか?読破するのに数年掛かりそうだ。
ちょっと食べる分にはスルガ定食はオナカに厳しそう。オッサンに片足突っ込んだ低級妖怪は、これを食べるのはまだ早いな。
初心者向けではなさそうなので、あきらめてファストフードにしよう。
どこで食べても失敗がないカレーがいいかな。
カレーのトップ画面を表示してみる。
『新商品:ダイジョーカレー アンケートに答えると一食分タダ!』
もう商品化してやがる! でも、その名前辞めてくれよ!
マイスター認定もちが居るんだっけ…「食道楽スルガ」の開発スタッフすげぇよ。
日本、タイ、インド、ジャマイカ(以下略)カレーひとつにとっても相当な量のメニューが表示されている。
なかなかディープな世界のようだ。
おれは、そっと日ノ本妖怪向けのカツカレー(小)の注文ボタンを押下した。
カツカレーは美味しかったです。カツがカレーソースにどっぷり使っているにも関わらず、サクッとした歯触りで頂ける謎の技術。
おそらく衣はミルフィーユ状になっているんだろうな、さすがはスルガちゃん様の名前を冠する食堂だぜ、こだわりが半端ない。
カレーソースも絶品だ!一晩置いたカレーのような旨味が素晴らしい。
みんな大好きな一晩置いたカレーだけどお店じゃ食べれないんだよね。
本来、一晩置くとカレーは微生物により変質が始まっている。
細菌が増殖している可能性もあるためお店では販売できないのだ!
悲しいよね、好きな日に食べれるなら、路地裏のお店で販売される一晩置いたカレーに危険承知で行っちゃう輩は多いんじゃないだろうか?まぁそんな店みたことないんですけどね!
しかしこのカレーソースはどうやったのかサッパリわからんが、見事に一晩おいたカレーの味を再現している。
マイスター免許持ちが開発したのかわからないが。素晴らしいな!また食べに来よう。
ここは妖怪専用のレストランだ。ニンゲンは入れないんだよ。妖怪になってよかった!
おれがニコニコしながらカツカレーを食べる様を見ながら、スルガちゃん様もニコニコしながら食事を続けていた。
俺が食べ終えて去る時分になっても、スルガちゃん様は専用席から立つことなく食事を続けていらっしゃった。流石は妖怪キングだと戦慄する。
また食べにこよう、俺は決意する。今度はスルガ定食No.0001から行ってみるか。
何億年前からある料理か知らないが、興味ありますよね!死ぬまでにはNo.8000台クリアしたいな。
新たな目標ができたところで妖怪互助会の総本山へいく、インフォメーションセンターのお兄さんに無事にスルガちゃん様に会えたことを伝えて。感謝の意を伝えた。
お兄さんは苦笑いしている。
その表情から察するに、食事中に話しかけて怒られた事がわかっちゃったみたいだな。
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