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章1 異世界へ行くには、どうすればいいですか?
恐るべき雪女のソーププレイ
しおりを挟む山城わらしに先導され、妖怪屋敷の裏へ連行される。
連行されながら、ルリ様の無事を祈る。
静岡にもどって師匠達を連れて戻ってくるのは1日あれば何とかなりそうだ。
正直、今すぐにでも逃げ出したい、師匠の腰はなおったのだろうか?
一日二日で治るとも思えない。
ならば息子さんにお願いして来てもらうか?
ぎっくり腰の父を置いてか?
フェンちゃんなら来てくれそうだが、お腹が大きい彼女へ無理なお願いはできない。
八方塞がりか、流石は現代妖怪:山城わらし。策士だな。
こうなることは、お見通しだったのだろう、口元が醜く歪んでいる。
悪いことを考えている顔だ。
それは小説のネタを掴んだためなのか、奥多摩征服への足がかり掴んだのか、異世界侵攻を企てているのか。
俺には分からないが、足の震えが止まらない。
しっかりしろ俺!
地獄が展開されているであろう裏庭に辿り着いた俺は、正気を失いそうになった。
雪女と泡だらけになり洗われ、気持ちよさそうに悶ている聖犬ルリ様。
ソーププレイか!
CMにしたら、何を売るにしても売上No.1になりそうな絵面が展開されていた。
あんなところやこんなところもガッシガッシと洗われている。
なんて節操のない駄犬っぷり!
嫁がいるのに!
子供ももうすぐ生まれるのに!
もちろん証拠動画として先程からスパイカメラで撮影している。
ほう?雪女はブラジャーするタイプなのか、やはりボインだな。
濡れスケでとんでもない色香だ。
「幸せそうだな?ルリ様よぉ…」
「おかーさんわたしもやるぅー」貴様もか!。
おのれハーレム主人公!
ボインとマナイタに囲まれるルリ様。
わかってますよね?
俺、フェンちゃんに報告行かなくちゃー。
もう助けいらないっスね!
雪女と山城わらしがルリ様とソーププレイをしているスキをついて、妖怪屋敷から抜け出そうとしたところ、オトーサンに捕まった。
やはり簡単には抜け出せないのか。
オトーサンは俺が奥多摩に持ってきた監視カメラを手にしていた。
(俺の胸元にあるスパイカメラもバレているのかもしれない)
都合7台設置したカメラの回収は難しいかもしれないな。
妖怪支配の奥多摩、西多摩郡の警視庁はもうだめだ。
自衛隊は動いてくれるだろうか。
「このカメラしばらく預かってもいいですか」
わかっている、返す気など最初からないのだろう?
おれは答えた。
「どうぞ」
「では預からせてもらいますね」
実に白々しい回答が帰ってきた。
雪女と山城わらしがルリ様とキャッキャウフフなソーププレイをしているのを目撃しても、オトーサンの表情は憤怒に彩られる気配はない。
やはり仮初の家族を演じているだけか、俺なら嫉妬で暴れ出すぞ。
敵の策に乗っては駄目だ冷静になれ。雪女のボインを凝視しつつ、未来への不安を拭い去ろうと努力した。
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